「着物姿の日本女性は美しい」、「着物はきれい」と、日本を訪れる外国人観光客から脚光を浴びています。
日本観光の一つに着物を着てみたいという人は、これからもきっと増えるでしょう。
ただ日本の呉服業界は、着物人気は下火になりつつあります。
ピークだったのは1980年(一兆7860億円だったそう)で、この時代は嫁入りする娘に持たせる高級品が多く売れていました。
今の着物人気は、若い世代の間でジワジワと浸透してきているようですね。
きものに慣れていない若者に、むしろ着物のファッションが見直されてきているかもしれません。
浅草はじめ有名観光地ではレンタル着物が人気
観光地では、レンタル着物店に押しかける外国人女性観光客が目立つようになったそうです。
浅草だけでレンタル着物のお店が数十店も密集しているといいます。
レンタルなら、準備はまったく必要なし。
一回数千円程度で和服姿になって街を散策できるという便利さがよいですね。
外国人観光客は、テレビなどで着物姿の女性がきれい!と感じて、強い憧れを持っている人もいるみたいです。
そういう人が「私も着物を着たい!」という気持ちでレンタルするので、とてもうれしそうです。
「着物を着て楽しそうな外国人を見て、日本人も気軽に和服を楽しみ始めている」と浅草のレンタル着物店を経営するご主人はおっしゃっています。
観光地のレンタル着物のよさ
観光地でレンタルできる着物は、上の写真のような「小紋柄のきもの」がほとんどです。
「小紋」は着物全体に模様がある種類のものですが、レンタルのものは特に「華やか」「カワイイ」「カラフル」な着物が用意されています。
やはりステキ、カワイイという印象のものが人気だからでしょう。
もちろん日本人だって、普段着物を着ない人が「いいな」と感じるのはそんな「カワイイ」着物でしょう。
ステキでカワイイきものなら、誰もがテンションあがりますよね。
日本女性は特に似合う
ニコニコ笑顔で着物を着ている外国人の人も、 とってもチャーミングに見えます。
日本の女性の着物姿は、当然というかやっぱり全ての人が似合うなと私は思います。
洋服のときとは違って、エレガントで仕草もちょっと変わる。
どこから見ても「きれい」「かわいらしい」「優雅」という印象になるでしょう。
非日常が味わえる着物姿は、じわじわと若い人に人気が出てきているみたいですね。
和服姿をインスタグラムに載せる人も増えてるようですし、より着物人気が出そうな気配ですね。
呉服業界の拡大にはならないみたい
観光用のレンタル着物が流行っているとしても、それが呉服市場の拡大には直結しないと専門家はいいます。
理由は、レンタル着物は安価な合成繊維製のものがほとんどだからです。
ただ「着物への関心自体は高まっているので日常で和服を着る人が増えている」と日本芸能史の専門家大内先生は話していました。
「洋の方が価値が高く和の方が低い」という価値観も変わってきたのかもしれません。
洋装も和装も衣服です。
自由に楽しむといった感覚でファッションとしての着物がより広まっていくのではと最近思います。
2019年は昨年よりさらに外国からの観光客が増える見込みです。
日本の文化のひとつ着物は、さらに注目度があがるかもしれませんね。
戦前までは女性の多くはまだ着物を着ていた日本。
明治以降の激動の時代を経て150年間で、日本人の洋装もこなれてきた(文化学園大学の植木淑子教授、服飾史)のです。
着物を楽しむのは何も若い人の特権ではないので、タンスに眠っているきものをお持ちの方、袖をとおしてみてくださいね!
自分の新たな魅力を見つけるかしれませんよ。
コメント