オトナカワイイ着物姿っていったいどんな姿でしょう。
大人っぽいのにカワイイって、なんだかステキですね。
着物を持っているけど着ていない・・・といったお悩みを解消できそうな内容だったので、要点をまとめておきました。
これは、
「目指せ!オトナカワイイ 魅惑の着物変身術」と題して、NHKあさイチで以前放送されたものです。(2016年1月4日(月)放送)
アドバイスされたプロフェッショナルは、着物エッセイストのきくちいまさんと着物スタイリストの大久保信子さん(きものレジェンド)。
着物の魅力(体型カバー、流行に左右されない大人の女子力アップ)を活かして、着物を楽しむためのお話が満載でしたよ!
- 譲り受けた着物の着こなし方
- リサイクルショップで気軽に着物を楽しむ方法
について個人的な感想をふくめてまとめてみました。
「大人カワイイ」を目指す、着物を選ぶときのポイン
着物は素敵でキレイなものが多いけど、どれを選んだらいいかわからないという素朴な疑問に答えてくださったのが、きくちいまさん。
- 主役になるものを決める
- 色を三色にまとめる
- 遊び心でアクセントを活用する
では具体的にみていきましょう。
主役になるものを決める
主役になるものを決めるというのは、帯の柄を主役にしたいとか、着物の模様を主役にしたいなどをはっきりさせることです。
主役が決まればそれ以外のものは従の役割で、あまり目立たせないものを選びます。
このときは、帯の孔雀を生かしたかったので、着物は地味で控えめな色のものを選んでいました。
色を三色にまとめる
着物・帯・帯締め・帯揚げの4点の色を、三色にすることでまとまりが出ます。
遊び心でアクセントを活用する
このときは、緑色のボールペンの先にパンダが付いているものを左胸に飾っていましたよ。
「大人カワイイ」を目指した着物コーディネート例で覚えておきたいですね。
「お茶席や冠婚葬祭には決まり事がありますが、それ以外は自由に着物を楽しんでもよい」のです。
いろいろと工夫して試してみましょうね。
女性がよく着る着物四種で考える
女性がよく着る着物は四種類です。
着物スタイリストの大久保信子さんが解説していました。
- 訪問着
- 色無地
- 小紋
- 紬
これらの特徴をつかんでおきましょう。
訪問着の特徴
◆訪問着
訪問着は洋服でいうドレス感覚です。
帯は織りの帯をあわせます。
色無地の特徴
◆色無地の着物
色無地は洋服でいえばスーツ感覚です。
格式があるので結婚式でもOK、また七五三、入進学、お茶会もOKです。
初心者におすすめの着物です。
現代流行している色無地は地紋ありです(着物の流行は30年単位くらい)。
帯は織りの帯を合わせます。
小紋の特徴
◆小紋着物
洋服でいうブラウスとスカート感覚です。
全体に柄がある着物で、小紋でも格調高い柄なら結婚式もOKです。
織りの帯、染の帯両方ともOKです。
紬の特徴
◆紬着物
洋服でいうとジーンズ感覚でカジュアルなものです。外出着です。
染めの帯・織りの帯両方ともOKです。
織りの帯をあわせる方がよりカジュアルな印象になります。
四種類の着物についての知識・合わせる帯
年代による柄の決まりはなく、年をとっても長く着られる色を選ぶとよいです。
帯は一般的には染の着物に織りの帯を合わせ、織りの着物には染の帯を合わせます。
訪問着と色無地は織りの帯を合わせることで格調高く装えます。
小紋と紬は織りでも染めでもどちらの帯を合わせてもOKです。
袖・裾・帯の扱いで注意すべきこと
着物は優雅でおしゃれですが、洋服とは違った気遣いも必要になってきます。
特に袖・裾・帯の扱いに注意が必要です。
袖(そで)の扱い方
「たもと」があるため、テーブルの上のコップを倒したり、ドアノブに袖口を引っ掛けたりしやすいです。
そのため「袖は振らないで袖で体を包むようにしておく」とよいです。
スマホで電話をするときは、耳元に当てた手の袖口下にもう一方の手を添えて腕が丸見えにならないようにします。
裾(すそ)の扱い方、歩き方
基本は足ふたつ分で歩きます
。
走る時もどんなときもこのままの歩幅で。
かかとがつま先に触れ合うくらいの歩幅なので品よく見えます。
お手洗いのときの裾の扱いですが、着物の裾と長襦袢の裾を合わせてたくし上げ、帯の上からはさみます。
そこに腰紐で帯締めの上あたりを巻いて落ちないようにします。
そのためには外出の際には腰紐を一本用意しておきます。
帯の扱い方
帯は背にもたれるなどで形が崩れやすいので、崩れないように注意します。
形を崩さないためには、背もたれにもたれないか、そっと静かにもたれる程度にしておきます。
譲り受けた着物の着こなし方
叔母さんや先輩などに譲ってもらった着物を着こなすときについて。
これはきくちいまさんが指南してくださいました。
自分に合った着こなし方を工夫
明度・彩度の高い着物に、そのままいただきものの帯を合わせると年齢的に合わないような場合、帯を暗めのものにすればよい
です。
番組では明るい華やかな小紋の着物に、黒い帯を合わせてさらに黒目のショールを羽織ることで、見える着物の面積を少なくしていました。
そうすることで20代に向く着物も、30代以降でも着られるようになります。
自分にあった着こなし方ができるようになるという見本でした。
また地味な着物を譲られた場合は、帯を派手にしてみると合うようになるでしょう。
いずれにしてももらい物ばかりの組み合わせが似合わない場合は、帯を変えて自分らしくしっくりくるようにするというアドバイスです。
もらい物の着物の着こなし方
もらい物の着物を着こなす達人といわれるタレントの柴田理恵さんの、着こなしアドバイスもありました。
柴田理恵さんは叔母さんや踊りのお師匠さんから頂いたきものを、布を足したり仕立直したりしてご自分にあったサイズにして着こなしておられます。
仕立直し、染め替えなどは、呉服屋さんや、デパートの呉服部に相談すれば専門家に取り次いでくれます。
お直し後にくださった方に着て見せると、とても喜んでもらえるそうですよ。
最後に大久保信子さんの貴重なお言葉
- 「帯は三代もつと言われます。大切に扱って受け継いで欲しい」
- 「歳を感じさせないように、着物の色柄や着方で補って、粋になるようにするのが着物の良さです」
今時の着物の楽しみ方
◆レースをあしらって楽しむ
御茶会や冠婚葬祭でない限り、着物は自由に楽しんでいい衣装
です。
着物愛好家の人たちによる月一回の着物イベントで、SNSに着物姿をアップして見せ合うなども行われています。
番組では東京での「着物組」が紹介されました。
<「着物組」の楽しい着物コーディネート例>
- 洋服用のバックにブローチを利用した帯留め
- アンティーク着物の時代を合わせたイヤリング
- タートルネックに着物を合わせる
- ブーツを履くなど
様々なおしゃれを楽しんでいらっしゃいます。
着物割引などのイベント
また観光名所の京都では、着物パスポート、飲食店や入場料などの割引やサービスが受けられるイベントがあります。
大相撲では和装dayがあり、その日に着物を着て行くと行司さんや力士さんと記念撮影ができたり記念品がもらえる日が。
こうしたイベントを利用して、着物を着る機会を作っていくようにしてはどうかという提案です。
着たいから着る、純粋に楽しむ
着物を持っているのに着ることがほとんどないという女性が多いですね。
「着物を着てもどこへ行ったらいいのかわからない」という意見も多く、今回の番組はそうした着物初心者に答えをくれる内容になっていました。
きものを着ていると「珍しい」「変わった人」と思われるほどになっていますね。
理由はなくても、「着たいから着てみたいから着る」でいいんです。
着物は装いそのものなので、礼装向きでない着物をどんどん着てみましょう。
リサイクルの着物や譲ってもらった着物はもちろん、洗える着物を利用するのもとてもよいですよ。
洗える着物で揃えれば、洋服と変わらないお値段で用意できますしね。
オトナカワイイ着物姿って?魅惑のきもの姿に変身するヒント・まとめ
形が決まっている着物スタイルであっても、楽しみ方は個性的で無限大です。
あなたらしい「カワイイ」という要素をいれて、楽しんでくださいね。
着物を着たいけど・・・と踏み出せない方が、一人でも減っていくことを願っています。
「NHKあさイチ・目指せ!オトナカワイイ 魅惑の着物変身術」2016年1月4日放送の要点をまとめて個人的な意見感想を加えさせていただきました。
リサイクル着物も譲ってもらった着物も、自分で直したりちょっと工夫して着ている管理人です。
この「きもの物語」の中では必要なことを調べることができます。
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<関連ページ紹介>
◆博多帯の特徴と種類・季節・絹鳴りの音
◆着物の丈が長い時、短いときの着方・直し方・対丈の方法
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