着物を着る時に利用される「コーリンベルト」ですが、使っていない人もいます。
似たような商品で「着付けベルト」というものがありますが、これらは本当に必要なのかどうか。
コーリンベルトや着付けベルトが必要かどうか、用途や用途や違いも含めてお伝えします。
まず、コーリンベルトについて。
コーリンベルトは登録料票名
◆コーリンベルト
コーリンベルトはコーリン株式会社が「登録商標」している商品です。
そのため、他の会社ではこの名称をつけることができません。
コーリンベルトは衿合わせを決めるためのベルトです。
同様の商品で「着付けベルト」という商品が販売されています。
着付けベルトとは何?
◆着付けベルト
「着付けベルト」も着物の衿を決めるときに使うベルトです。
両端に衿に留めるクリップがついていて、伸縮するベルトでつながれています。
形と用途は着付けベルトもコーリンベルトも同じです。
着付けベルトとコーリンベルトの種類・色
つまり、同じ形の衿をとめるベルトですが、コーリン株式会社が出しているものが「コーリンベルト」であり、
他のメーカーのものは「着付けベルト」または「衿止め」などの名称で販売されています。
サイズはLとМの二種類。
Mサイズで約30センチ~58センチ(あるメーカーの適応表示)に対応しています。
色はカラフルなものがそろっており、礼装用の白、弔事用の黒などもあります。
着付けベルトは着付けに、いる?いらない?
◆浴衣着付け コーリンベルト
「コーリンベルト」または「着付けベルト」は衿元のずれを防止してくれる優れた商品です。
ですがこれがないと着物の着付けができないかというと、そうでもありません。
コーリンベルト・着付けベルトのよいところ
コーリンベルトや着付けベルトのよい点は、
- 衿元のずれを防止して、長時間着物の衿を安定させておくことができる
- 着物の初心者に、あるいは滑りやすい礼装の着物のときにあると重宝する
着付けに不慣れで衿元が崩れやすい方は、利用すると安心でしょう。
具体的なメリットとしては
1. 重ね衿(伊達衿)がある訪問着などでの衿の崩れを防ぐことができる
2. 衿の折り目を長持ちさせる助けとなる
利用するときの注意点
つけ方によっては衿がきゅうくつになることもあるので、ゴムはほどよいゆるみ具合でつけてください。
ゴムがゆるすぎると、せかっくの衿合わせの意味がなくなります。
コーリンベルト・着付けベルトがないとき・代用品
◆腰ひも
コーリンベルト・着付けベルトは、なくても着付けできます。
私は「腰ひも」を利用して衿元を安定させています(昔からの方法)。
コーリンベルト・着付けベルトは「着付けに必要」な小物として紹介されることがありますが、使い方によってはクリップが痛い、と感じてしまうこともあります。
そういう方は、腰ひもを使いましょう。
腰紐で衿を安定させるときは補正を
腰紐で衿元を安定させ着崩れしないためには、補正をしておくのが賢明です。
補正をして体型をととのえておけば、腰ひもを変わりに使っても、衿元がくずれるのを防げます。
コーリンベルトと着付けベルト/違いは?ないときの代用品紹介・まとめ
コーリンベルト・着付けベルトは衿合わせを決め固定するためのベルト。
ないときは腰紐を利用してください。
衿合わせベルトは、礼装用の着付けや着付け教室ではよく使われています。
正礼装などの美しさを維持する着付けには、あるとよい商品です。
とても便利なので必要と考える人もあります。
ですが絶対必要ということでもありません。
なるべく器具を使わず、からだに負担のない着方がよいと私は考えているので、
正礼装以外の着物の着付けや、自分で着る場合は使わないようにしています。
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