◆訪問着と袋帯
結婚式に招待されました、訪問着を着るにあたって裏地のある袷しかもっていません。
結婚式は6月です(または9月です)、大丈夫でしょうか。
というお問い合わせを何度かうけました。
このご質問について考え方をまとめておきます。
6月9月の結婚式で訪問着は袷か単衣どちらがいい?
普通着物の季節の考え方は、
6月と9月には、単衣(ひとえ)の着物を着るのが習慣です。
6月も9月も気温があがるので、単衣の着物が向いていますね。
単衣の着物=裏地のない着物は、着る時期が短いため、一般的に訪問着では単衣を仕立てない人も多いです。
そこで、手持ちにある袷(あわせ・裏地付き)の訪問着を利用してもいいかどうかとおいう疑問がわきます。
式典や行事の際は袷の着物が多い
一般的には単衣の着物の季節であっても、現代は「○○式」という式典や行事では、袷(あわせ)の着物を着る人がとても多いです。
その理由はというと、
- 冷房設備があって式場は快適な気温である
- 単衣の着物を持っている人が少ないので、袷にしめしわせて着る
- 袷の着物の方が重厚感があり、写真映りもよい
といった理由からです。
以上のことを考えると、6月および9月の着物は袷でもよいでしょう。
お持ちの訪問着が、結婚式に向く文様(例えば吉祥文様)であれば問題ありません。
ただ、注意したいことがあります。
袷の訪問着にちょっと注意
それは、
- ほかの参列者の方も袷の着物を着る予定であること
を確認しておいた方がよいです。
記念写真が残るので、ほかの方とのバランスはとても大切です。
聞きにくいときは、結婚式場でレンタルがあるところなら、袷か単衣のどちらを貸し出しているかを聞いてみます。
またほかに注意したいこととしては、合わせの訪問着を着るなら、
- 式場までの道のりは暑いので、会場で着付けてもらう
- または道中汗をかかないよう対策しておく
ということを考えておきたいです。
道中の汗対策
袷の訪問着に、冬さながらの着付けの準備をすると、暑さで体調をくずしかねません。
そのためにできる対策としては、
- 補正や下着は夏ものに
- 長じゅばんを夏物に
- 衿周りはゆるく
- 帯の内側に保冷剤をいれる
- 冷感スプレーを活用する
といったことを工夫してみてください。
そして、「やっぱり単の着物がよい」となれば、借りることで解決もできます。
レンタルでも本格的な着物がありますしね。[PR]⇒充実の品揃え!全国配送可能で便利な【京都着物レンタル 夢館 -ゆめやかた-】
あなたにふさわしい一枚を見つけてください。
[PR]6月9月の結婚式に訪問着は袷か単衣か?裏地があってもいい?まとめ
6月、9月の季節でも「○○式」は袷の着物を着る傾向にあります。
これは特に都心部でそういう傾向が強いということです。
地域によりしきたりの違いもあることでしょう。
他の参列予定の方たちがどうされるのか、合わせる方向がよいかと思います。
参考までにですが、「色留袖」なら袷をお召しになる方がほとんどです。
既婚女性や振袖を卒業した未婚女性が、礼装・準礼装用として着用します。
未婚の姉妹や親族の方向きです。
華やかなパーティーなどにも着用可能。
五つ紋付で黒留袖と同格となり、結婚式・披露宴に出席する親族女性の礼装用として。
一つ紋・三つ紋付は、披露宴に出席する主賓、親族女性の準礼装用として。
コメント