◆夏着物 半幅帯コーディネート例
夏に着る着物には、どんな着物や帯がよいのでしょう。
初めて夏の着物を考えている方に、カジュアルなコーディネートの例を紹介します。
真夏の7・8月は透けるきもの(薄物とよばれる)を着ます。
着物は同じで、以下の順で帯を替えてみますね。
- 作り帯の名古屋帯
- 袋名古屋帯
- 半幅帯
ここで例にしている夏の着物は、透け感のある薄手のウール生地です。
夏のおしゃれ着物の基本・カジュアル
最初に夏のきもののおしゃれの基本をお話しますね。
盛夏の二か月間は、着物は透け感のあるものを着て涼しくすごします。
半衿は「絽(ろ)」という素材の透け感のある半衿をつけるのが一般的です。
長じゅばんは、麻または絽素材が涼しく過ごせます。
帯も夏用の透け感のあるもの、素材は絽・紗・羅・麻・夏用博多帯を合わせます。
カジュアルな夏着物・コーディネートの設定
薄手の白足袋をはいて、草履で外出するという設定です。
この着物は「夏用ウール素材」で、カジュアルなよそ行き着です。
そのため軽い印象の「名古屋帯」と「半幅帯」でコーディネートします。
行先は、お友達とカフェやランチ、ショッピングや美術館などへ出かけるくらいのお出かけに。
コーディネート例1・名古屋帯の作り帯で
◆夏物の着物と作り名古屋帯のコーディネート
締めている帯は、麻の作り帯の名古屋帯です。
胴に巻く部分と「テ」がつながったタイプのもので、お太鼓は形ができあがっています。
「作り帯」は、短時間で帯がつけられるのが魅力です。
帯揚げは絽の薄いオレンジ色です。
例1の後ろ姿
◆例1の後ろ姿
着物に柄が多いのでさっぱりした帯が合います。
着物と帯の模様の色を合わせました。
コーディネート例2・麻の薄茶の名古屋帯
◆夏の着物と名古屋帯のコーディネート
薄茶色の名古屋帯
は、コーディネートしやすい帯です。
帯が地味になったので、帯揚げはレースのグレーでよりカジュアルにしました。
こういう組み合わせにすれば、派手めな着物ももうしばらく着られそうです。
コーディネート例3・麻の半幅帯で
◆夏の着物と半幅帯のコーディネート
こんどは「半幅帯」で合わせました。
これは裏がこげ茶色の、リバーシブルの麻の半幅帯です。
半幅帯だけだとちょっと軽すぎる印象なので、細い帯締めをして結び目にくるくると残りの端を巻きました。
例3の後ろ姿
◆例3の後ろ姿
変化をつけてボリュームのある結びにしました。
夏の透ける着物のときの注意点
真夏の着物は生地が薄く透けているので、下着や体の線が見えやすいです。
そのため長じゅばんの丈は着物の丈よりやや短いくらいの丈にし、足がすけて見えないように注意してください。
夏の着物・帯を替えてのコーディネート3つ紹介!まとめ
例にした着物は幾何学模様が大きく織り出されていて、色目は若向けです。
ですが帯を変えれば40代でも大丈夫、幅広く対応できるようになります。
こうした大きな柄のきものは、身長が高めの人の方が似合います。
半幅帯でも帯締めをプラスすると、カジュアル過ぎずワンランクアップしたような印象になります。
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