歌手坂本冬美さんが2014年年末の紅白歌合戦に出場されたときのお衣装がステキでした。
いつもの振袖姿もとってもステキですが、今回のものは颯爽とした清々しいいでたちです。
もちろん歌われる「男の火祭り」の内容とマッチした、燃えさかる炎が着物にデザインされていましたので、袖の上の方や肩のあたりは、火の子が飛び散るくらいの濃いオレンジ色でした。
その下は山の風景かな?と思える黒っぽい山並。
袖は普通丈くらいでしたが、全体に祭火が迫ってくるような気迫がこもるような、強い雰囲気がありました。
着物ではあっても、半襟はなくて、伊達衿が赤と金で襟元を飾っていました。
衣紋もそんなに抜いていない、さっぱりした着方です。
そして、ハッとしたのは、足元。
ほっそりしたこげ茶のピンヒールのブーツは、スラリとしたおみ足がいっそうスラリとステキにみえました。
帯の結び方はよくわかりませんでしたが、だらり風のような縦長の文庫のような・・・
でも帯揚げも帯締めもあります。
帯締めは丸ぐけの太目で房もたっぷりのものを、円形にアレンジして飾っていらっしゃいました。
おはしょりはなかったような気がします。
舞台用の衣装として素晴らしいものですので、とてもおしゃれ用としては着られそうもないので眺めてうっとりするだけですが。
ブーツと着物の取り合わせは、以前から素敵だと思っていたので、ファッションのひとつとして若い方に歓迎されるといいなと思っていました。
ブーツと一緒にすると、着物もワンピースに近い印象になって、センスのいい若い方には似合うんじゃないでしょうか。
一般の人がファッションとして着るなら、着物を短く膝下丈にして、半幅帯であっさりとした結びにするといいのではと思います。
2014年年末の紅白歌合戦の坂本冬美さんのお衣装を思い出して。
本当のお衣装は、帯のすぐ下にも模様がありましたし、青海波の模様の中も波しぶきの複雑な模様が、全体に細かい模様が描かれていました。
雰囲気だけなんとか出そうとしたので細部はご想像にお任せします。
着物でブーツのお手本として、雰囲気をつかんでいただければ。
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