「腰ひも」は、着物を着用するときに欠かせない小物ですね。
普通長じゅばんに一本、着物に二本使って着つけます。
帯を締めるときの補助ひも、補正をするときにも利用すれば、着付けに四本以上使う人も。
いずれにしても着物を着るときに必須の腰ひもを、手際よくしまう方法をお話します。
しまうだけでなく、次使うときに取り出しやすいように考えてたたんでおきましょう。
腰ひもの種類はいくつかありますが、ここでは幅5センチほどの平たい「腰ひも」で説明します。
最後に「たすき掛け」を簡単にする方法も。
腰紐/こしひもの種類と素材
◆よく使われる腰紐 5本
一般的な平たい腰ひもは、長さ約2.2メートル、幅約4~5センチ。
「長尺」と表示のものは、2.3~2.7メートルほどあります。
腰ひもの素材・種類
素材は、絹・毛(モスリン)・ポリエステル・ナイロン素材のものがあります。
個人的な感想としては、モスリンの腰ひもが一番締まりやすく扱いやすいです。
腰紐のたたみ方・まとめ方を紹介
では腰ひものしまい方・まとめ方を三種類紹介します。
着物と同じように、体温と湿気がとれてからがよいでしょう。
- 鉢巻きだたみ(五角形)
- 手に巻き付ける方法
- ひと結びする方法
最もおすすめしたいのは、五角形の形にまとめておく方法です。
これは「鉢巻だたみ」といって、シワが取れやすいです。
シワがとれやすい鉢巻だたみの仕方
◆鉢巻きだたみにした腰紐
これが「鉢巻だたみ」とよんでいるたたみ方です。
「鉢巻だたみ」は、腰ひもの長さを半分にして端の方から五角形にしていきます。
最後のところが腰ひもの中央になるので、使う時すぐに使えます。
五角形にしておくことで、自然とシワが伸びやすいです。
たたみ方はこちらに詳しく紹介してるので参考にしてください。
https://kimono-story.com/42.html
手に巻き付けるまとめ方
次におすすめは、半分の長さにしてから端から手の甲に巻き付けるようにして巻く方法です。
最後を上からさし込むようにし、取り出しやすくしています。
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◆最後は出しておく
これはシワを伸ばす効果はあまりありません。
この方法も出ているところを持てばそこが腰ひもの中心なので、着付けがしやすいです。
ひと結びするまとめ方
◆ひと結びしたまとめ方
これは、腰ひもを四分の一の長さにしてから、ひと結びして形を整えておく方法です。
腰ひもの保管と保存方法
毛(モスリン)の腰ひもは、保管中に虫食いにあうことがあります。
ウールの着物と一緒にして、防虫剤を入れておくと安心です。
「たすき掛け」を簡単にする方法
◆たすき掛けをしている後ろ姿
<たすき掛けとは>
- 紐1本で袖のたもとが邪魔にならないようにする知恵です
たもとがじゃまになるとき、たもとを汚したくないときに。
着物で生活していたころには、たすき掛けは当たり前に家庭で利用されていました。
たすき掛けを簡単にする方法
一般的な「たすき掛け」のやり方は、一方の端を口にくわえて八の字に身体に巻きます。
でもちょっと難しいので、もっと簡単にする方法を紹介します。
簡単なたすき掛けのやり方
まず腰紐の端と端を結びます。
それを、数字の8を横にした形に整えます(∞ですね)。
その輪にそれぞれの腕を、羽織るように通すだけです。
それだけで「たすき掛け」の出来上がり!
掛けてみて調整が必要であれば、結び目の紐の長さを調整してくださいね。
着物の腰紐のたたみ方まとめ方おススメ三種類/たすき掛けを簡単にする方法/まとめ
平たい純毛のモスリンという腰ひもで、たたみ方まとめ方を三種類紹介しました。
シワのとれやすい「鉢巻きだたみ」は、次回使うときも中心が手にとれておすすめです。
ご自分の収納場所にあった方法でどうぞ。
<関連ページ紹介>
◆腰ひも・伊達締めのたたみ方しまい方・手入れ洗濯
◆長じゅばんは洗える?洗い方洗濯・半衿の洗い方
◆伊達締めとは、使い方・結び方、マジックベルトとの違い
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