草履は着物(和装)のときの底が平らな履き物です。
エナメル、畳表、蛇皮など、さまざまな素材のものがあります。
普段履きには、かかとの高さは3~4センチくらいのものを、
礼装用には、かかとが5センチ以上の高いものを合わせます。
- はき方
- 歩き方
- 種類(普段用~おしゃれ用~礼装用)
- 草履の裏側
について順にお話しますね。
草履のはき方と歩き方
草履の形状は、台と鼻緒だけでできています。
草履は靴のように足をおおっていませんね。
そのため靴とは、はき方・歩き方が違います。
草履のはき方
草履は、足の親指と人差し指で、鼻緒の前のつぼを挟んではきます。
はじめは親指のと人差し指の股のところまで鼻緒を入れてもよいですが、慣れると指で挟むだけの方が歩きやすくなります。
前つぼを挟む足指に力を入れないと、べたっべたっとした音をたてたり、引きづるような歩き方なってしまいます。
かかとがはみ出すのが最適
草履の大きさは、かかとが少し(1~2センチ)はみ出す程度のものが適しています。
かかとの下に空間があることによって、草履が足の動きについてきやすくなります。
草履のサイズは4種類
草履のサイズ展開は、靴のように5ミリ刻みではありません。
女性用の場合は、S、M、L、LLの四種類です。
草履の具体的な例
普段~おしゃれ着用の草履の例
◆普段・おしゃれ着用ぞうり
普段用~おしゃれ着用の着物に合わせる草履です。
かかとの高さはどれも4センチでした。
一番左のものは、赤いドットで青海波模様、真ん中はこげ茶と茶の二色で台と鼻緒に少し変化のある草履です。
普段用のものは無地のものが比較的多く、鼻緒の色は台と同じか相性のよい色を合わせてあります。
◆おしゃれ着用ぞうり・台緑色鼻緒えんじ色
少し改まった席用の草履の例
◆あらたまった場に向くぞうり
少し改まった着物に合わせる草履です。
左は台が三層になっていて、鼻緒に部分的に色がさしてあります。
右は畳表の草履で、芯が5枚のもの。
畳表の草履はフォーマルの席に向くものですが、鼻緒の色柄によってはおしゃれ用に使います。
幅広なので安定感があり、歩く時も心地よいです。
◆かかとの様子
かかとの高さは、左のものは4センチ強、右のものは4センチ弱です。
礼装用草履の例
◆礼装用ぞうりとバッグセット
礼装に用いる金色の草履。バッグとお揃いです。
昔のものなので、あまりかかとは高くなく4センチほどでした。
振袖・訪問着用草履の例
◆振袖・訪問着向きぞうり
これは振袖や訪問着に向く、台の高い草履。
かかとが7.5センチあります。
指先の方でも3.5センチの高さがあります。
鼻緒に金彩のあるバラの絵が描かれた現代風のものです。
草履の裏側
◆女性用ぞうりの裏側
草履の裏側は、鼻緒の調整ができるよう三か所の穴があり、穴はふたでふさがれています。
かかとには半月型のゴムがはってあり、すりへったら取り替えます。
かかとの台が傷む前にこまめにチェックするとよいですね。
草履(ぞうり)とは、はきかた/歩き方/種類・具体的に紹介します・まとめ
現代は着物に草履を合わせることが多いです。
目的に合わせてふさわしい草履をはくことによって、着物姿がいっそう引き立ちます。
かかとが1~2センチでるサイズが歩きやすい草履です。
前つぼを足指でしっかりつまんで、引きずらないように歩きます。
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