下駄は着物(和装)用の履物です。
昔からあるものは「二枚歯」のもので、下駄というとこれを指すことも多いです。
下駄は浴衣の時に、素足に履くものという印象が強いですね。
でも今のように草履が主流でなかった時代には、改まった席以外には足袋に下駄をはいていました。
現代でも、紬や小紋のお出かけ程度なら、下駄をはいてもかまいません。
着物初心者さんに向けて、ここでは下駄をいくつか紹介します。
下駄の種類を紹介
最もポピュラーな下駄を紹介します。
- 「白木の下駄」
- 「塗りの下駄」
- その他の下駄
二枚歯の白木の下駄の例
◆白木の下駄
これは桐の白木(しらき)の下駄です。
木そのままの色で、とても軽いです。
汗の吸収がよく、足裏が滑らずに履きやすいです。
まっすぐな長方形の台に歯が二枚ついています。
昭和中期ごろまでは、この形の下駄が主流だと思います。
白木の下駄の例その2
◆白木の下駄その2
これも白木の下駄です。
鼻緒の結び目が可愛いらしい
白木の下駄は汗の吸収がよく履き心地がよいのですが、足のあとがつきやすいです。
なのではき終わったら、固くしぼったふきんで拭いておくとよいです。
焼き下駄の例
◆焼き下駄
「焼き下駄」と呼ばれる下駄です。
木に焼き色をつけた台の下駄です。
汚れが目立たないようにと、焼いて色を付けてあります。
写真の二足の下駄は、形状は「右近下駄」と呼ばれる形です。
この形は足が安定しやすいので、着物初心者さんにはこちらのタイプが歩きやすいでしょう。
上の画像のもの底にゴムがはってあり、滑りにくくしてあります。
ただゴムがあることで鼻緒の調整ができません。
購入する際には、足に合うことを必ず確認してくださいね。
こちらは普段用です。
そのほかの下駄
そのほか割とよく利用される下駄を紹介します。
- 塗りの下駄
- 鎌倉彫りの下駄
- 一本歯の下駄
- サンダル風下駄
塗りの下駄
◆塗りの下駄
ほかには、二枚歯の下駄に黒や赤などに色が塗られている下駄があり、「塗りの下駄」と呼ばれています。
塗りの下駄のよさは、汗をはじくことです。
たたぶつけたときに、塗りがはがれることがあるという短所もあります。
鎌倉彫りの下駄
「鎌倉彫の下駄」も好まれています。
これは台の表面に彫刻で絵柄が彫ってあるものです。
脱いだときにその絵柄が出てくるので、ひそかなおしゃれ感のある下駄です。
一本歯の下駄
「一本歯の下駄」は、台が厚く太い歯が一本だけついているものです。
武道をされる方が、よく履くそうです。
「天狗の下駄」とも言われていますね。
バランス感覚を鍛えるのによいことから、ウォーキングに一本歯の下駄を利用している人もいます。
現代のサンダル風下駄
「サンダル風下駄」という下駄が登場しています。
かかとが高く足長に見えるので、若い女性が浴衣のときはくようになりました。
下駄(げた)とは、種類と具体的な例を画像で紹介・解説します、おわりに
下駄は浴衣のときだけでなく、カジュアルな着物のときに足袋とともにはいてOK。
二枚歯の下駄が主流、右近下駄は歩きやすいです。
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