近年健康志向の人から注目を浴びているのが「下駄」です。
下駄をはくのは浴衣のときだけでしょ、というあなた。
「下駄は健康にいいんですよ」といったらどうでしょう?
「筋力アップ」や「バランス感覚アップ」に最適なのだそうですよ。
今回は「下駄は足と全身の健康をサポートする」という話題です。
下駄は足と全身の健康をサポート
「NHKあさイチ」で取り上げていた広島県の福山市の話題です。
「下駄のよさ」が注目されているのは、
- 脚の筋力がつく
- 体のバランスが感覚が向上する
- つまづき防止になる
ということで、高齢の方の体操にも取り入れられるようになっています。
下駄生産量日本一福山市
広島県福山市は、下駄の生産量が日本一で、かつては年間5600万足もの下駄を作っていました。
「下駄飛ばしの大会」が毎年行われていて、世界チャンピオンがいます。
下駄のよさをその番組内では再確認することになりました。
下駄のよさは靴と違う筋肉の使い方をすること
靴に慣れてしまった現代の私たち、下駄をはいたときどうやって歩いたらいいかわかりません。
足の第一指と第二指で鼻緒を挟む、まではわかります。
さてそこから、どうやって歩くのか。
下駄の歩き方
鼻緒を挟んだ足指に、しっかり力をいれて歩きます。
足の指を意識してというのは、靴とはかなり違う歩き方です。
実際下駄で歩いてみるとよくわかるのですが、靴とは違う筋肉をつかっていています。
慣れないと足がとても疲れると感じます。
下駄のとき使われる筋力は靴で歩くより、1.5倍の足の筋力を使うといいます。
下駄で歩く効果
足の筋肉をより多く使うことで、靴で歩くより足が健康的になります。
具体的には以下の効果がわかっています。
- 身体のバランス感覚を向上させる
- 足先をあげる歩行でつまづきを予防する
足のためにはよいことづくめですね。
「高齢になると足腰から弱る」といわれていますから、足を鍛えられるというのは朗報 と思います。
普段の歩行に下駄を使うようになれば、努力なしで脚の筋力アップにつながるわけです。
下駄で簡単体操が考案されていた
とはいっても、外出に下駄ばきでは人目が気になりますね。
そういう方向けに、下駄を利用した簡単な体操が登場しています。
番組の中で紹介されてたのは、、東京の調布市で行われている、座ったままできる「しゃんしゃん下駄っぷ体操」です。
指導者は、「下駄っぷ体操」の考案者、粟村勝さんです。
体操に使うのは、「鈴がついた底がカーブになっている、鈴が埋め込まれた黄色い下駄」。
材質は衝撃の少ない特別なもののようです。
動きにつれ鈴が鳴るのは、昔の子供の「ぽっくり」と同じような感覚と思います。
(※この講座は終わったかお休みのようです)
他にもある下駄の効果
下駄の効果は、研究によればまだまだあります。
足の機能や衛生面にも効果的
- 土踏まずが形成されやすい
- 足指が自由に動かせるので、血行がよく指の変形などがおこらない
- 足先、足裏の感覚が研ぎ澄まされる
- 足裏の反射区の刺激が、脳や身体の各部によい影響を及ぼす
- 通気性がよいので水虫になりにくい
子供には平な草履が向いている
足を含め全身の発達によいということで、「はだし」や「下駄(または草履)」で過ごすようにしている幼稚園もあります。
土踏まずの形成や、足先・足裏の感覚がきたえられるなどの利点に着目しているそうです。
幼いときから脚(足)を意識して使うのはとてもよいことなんですね。
◆子供用 草履
子供には底が平らなぞうりが、活動的で向いています。
下駄で筋力とバランス感覚アップ!足腰が強くなって老化防止に役立つ・まとめ
下駄は普段の履物として、健康志向の人に注目されています。
足腰を鍛え老化を予防するためにも、下駄を利用するのはとてもいいことなのですね。
※NHKあさイチの中での話題(2017年1月26日)の要点をまとめ、別途追記しています。
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