◆浴衣を袖だたみ
浴衣(ゆかた)を自宅で洗う方法を紹介します。
汗がついた浴衣は、水洗いでさっぱりさせておきましょう。
洗濯機でもできますが、おすすめは手洗いです。
まずたたんで、そして洗濯機で洗う方法からお話します。
自分でできる浴衣の洗い方
浴衣を洗うのは、からっと晴れた日に行ってください。
シーズンの終わりにはもちろんのこと、汗をかいたら早めに洗うのがおすすめです。
浴衣を洗う頻度
汗をたっぷりかいた、汚れが付いたというときは、翌日(早め)に洗いましょう。
少々汗をかいたかなというくらいなら、脱いですぐ「着物ハンガー」にかけて汗や湿気をとばしておきます。
2~3度着てからお洗濯でよいでしょう。
「袖だたみ」をしてから洗う
浴衣にシワをなるべく作らないために、「袖だたみ」をしてからにします。
◆袖だたみ・袖と袖を背中で合わせる
袖だたみの方法は、
- まず袖と袖を背中側で合わせる
- 袖の山や脇の線を、きっちりと合わせる
- 衿の先まで左右を合わせる
◆袖付けのところから折る
次に重ねた袖を、袖付けのところから衿に向かって折ります。
◆裾から上に折る
そして裾から上に向かうように折ります。
三分の一の大きさに折ると扱いやすいです。
◆洗濯ネットにいれる
このまますっぽり入る洗濯ネットに入れます。
手洗いの場合は写真のように、洗濯ネットに余裕があっても大丈夫です。
洗濯機に入れる場合は、ぴったりサイズがよいです。
洗濯機で洗う方法
洗濯機で洗う場合は、「弱洗い」などの機能でごく弱い水流で洗います。
「袖だたみ」にたたんで、ちょうどおさまる洗濯ネットに入れて行います。
このとき脱水まですべて終えると簡単なのですが、最後の脱水は1分以内にしましょう。
1分を超えると、浴衣を干したあとシワが残りやすいです。
シワがたくさん残ると、アイロンがけも大変になるので。
脱水後は着物ハンガーにかけて、手の平で挟むようにしてパンパンとたたき、シワを伸ばしておきます。
乾いた後は、本だたみにして収納します。
糊付けはお好みでどうぞ。
浴衣を手洗いで洗う方法
上等な浴衣は、手で押し洗いをおすすめします。
浴衣の染料が落ちることがあるので、お湯でなく水で手早く洗います。
浴衣を手洗いする方法
- 浴衣を「袖だたみ」にし洗濯ネットにいれる
- 「たらい」「洗面台」などに水をはり、おしゃれ着用洗剤を適量いれる
- 軽く押しながら洗う(ネットごと裏に返して押し洗いを繰り返す)
- その後、2~3回水を変えてすすぐ
- 脱水時間は40~50秒
ネットから出して形をくずさずに、タオルドライしてもよいです。
洗うときすすぐとき、こすったり揉んだりしない。
干し方と仕上げ
手のひらでしわをとりつつ着物ハンガーにかけます。
風通しのよいところに陰干しします。
色褪せの心配がないものは、日光にあたってもOKです。(洗濯表示を確認)
完全に乾いたら、本だたみをして収納します。
来シーズン着るときに、アイロンをあてるようにします。
干す前のひと手間でシワなしにも
干す前にひと手間かけると、シワがほとんどつかずに乾かせますよ。
脱水後、シーツなど糊のついていない薄い布を広げて、そこに浴衣をひろげます。
手で一方向に向かって「手アイロン」をしてから、着物ハンガーにかけて干してください。
これでほとんどシワのない状態で干しあがります。
浴衣にアイロンをかけるとき・注意点
浴衣を着る前日には、シワのあるところにアイロンをあててとっておきましょう。
木綿の浴衣は、霧ふきをして直接アイロンをあてます。
素材が木綿だけでないときや上質な浴衣の場合は、裏からアイロンを当てる方が安心です。
初めてアイロンをあてるときは、中温で試してからにしましょう。
絞りの浴衣のアイロンあては注意して
絞りの浴衣には、強くアイロンを押し当てないようにしましょう。
シボがとれて風合いが変わったり、幅が伸びることがあります。
洗濯後にすぐに浴衣を着たいとき
洗ったあとすぐに着たいときは、半乾きの状態で取り込みます。
半乾きのままアイロンをあてます。
パリッとさせたいときは、全体に軽くスプレーのりを吹きつけながら、ドライアイロンします。
浴衣(ゆかた)のお洗濯方法・自宅で簡単に/洗濯機と手洗いの仕方・まとめ
浴衣の洗濯は、手洗いがおすすめです。
たたみ方は「本だたみ」がなれているかもしれませんが、「袖だたみ」の方が汚れやすい部分が外側にくるので、お洗濯向きです。
アイロンの手間を極力減らしたいので、脱水は1分未満で。

手縫いの浴衣の場合は、衿の先40センチくらいを、あらく木綿の糸で縫いとめておくと衿の形がくずれません。
きらこ よしえ
コメント