成人の日は、国民の祝日として昭和23年に法律で定められました。
成人の日の由来や、成人式の内容についてお話します。
新に成人になる人には、地域の役員の方または役所を通じて、式典のお誘い案内があるのが一般的です。
成人の日の由来
成人の日、またはその近日に「成人式」がおこなわれます。
成人式は元服がルーツ
日本の成人式の由来は、実際に日本古来の儀式である「元服(げんぷく)」にそのルーツを持ちます。
元服は、平安時代(794年〜1185年)に始まったとされ、この儀式では若者が成人として社会に認められるための一連の儀式を行っていました。
元服では、男子は特定の年齢(一般に12歳から16歳)に達したときに、初めて大人の衣装を着て髪型も大人に合わせることが許されました。
また、この時に大人の名前(諱(いみな))を授けられるのが通例でした。
女子についても、成人としての地位を得るための儀式が存在しており、「髪置(かみおき)」と呼ばれていました。
時代が下るにつれて、これらの儀式は徐々に形を変え、現代の成人式へと発展していきました。
終戦後の1946年11月22日に、埼玉県北足立郡蕨町(現蕨市)で、明るい希望のもてる未来を若者に授けるため、
「成年式」という行事がはじめて行なわれました。
それ以来、日本各地で毎年1月の第二月曜日(成人の日)に成人式が開催されるようになり、新成人が社会的な大人としてのスタートを祝う日となっています。
今日の成人式では、新成人が振袖や袴などの伝統的な衣装を着用し、市町村主催の式典に参加することが一般的です。
この式典では、地域の有力者やゲストを招いて祝辞を受け、新成人たちが自分たちの未来に向けての決意を新たにする機会となっています。
成人の日はいつ?祝日なのはなぜ?
成人の日は国民の祝日
です。
祝日とされたのは、「国民の祝日に関する法律」で祝日とされたからですが、その趣旨は、
「おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。」という趣旨です。
成人の日は、平成11年までは1月15日の祝日と決まっていました。
その後の
成人式は20歳から18歳に変更に・その理由は?
日本で成人式が20歳から18歳に変更されたのは2022年からです。
これは、日本政府が2018年に「民法」の改正を行い、成人の年齢を20歳から18歳に引き下げたことに伴うものです。
成人年齢の引き下げの背景には、若者が早くから社会に参加し、より多くの責任を持つことを奨励するという政府の方針があります。
この変更により、18歳と19歳の若者たちは、結婚、クレジットカードの契約、ローンの申し込みなど、従来は20歳でなければ行えなかった一定の法的行為を行うことが可能になりました。
また、この年齢引き下げは、若者の政治参加を促進する一環としても行われました。
2015年には、選挙権年齢が20歳から18歳に引き下げられており、成人年齢の変更はこの流れを受けたものです。
成人年齢の変更は、日本社会において若者の自立を促すとともに、高齢化が進む中で若い世代の社会参加を拡大することを目指しています。
ただし、成人年齢の引き下げに伴い、教育や社会制度の面での調整が必要とされていることも指摘されています。
成人式はどんな内容で行われる?
成人式の趣旨と式典内容
成人式は、その年度内に成人に達する人を招いてお祝いします。
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝いはげます」という趣旨で行われます。
地方公共団体、地元自治会などが主催して、地域ごとに行われます。
式典の主な内容は
- 来賓のあいさつ
- 講演
- 新成人の誓い
- 軽食のパーティー
- 記念撮影
- 記念品贈呈
という式次第で行われることが多いです。
テレビで取り上げられることが多いのは、青年の代表が誓いの言葉を読み上げる場面や、自治体の長の記念講演ですね。
式の中では、
- 選挙権について
- 交通ルールの順守
といった一市民としての権利義務についても話があるはずです。
成人式の場所・時間
成人式の場所は、「地元」の小学校や中学校、あるいは公民館で行われるのが一般的です。
午前中に執り行われることが多く、午前10時ごろから1時間から2時間以内です。
地域の方の協力を得て行われることが多く、
小学校での開催となると、6年生のときの担任の先生が参列されていることもあり、懐かしい同窓会になることも。
地域の皆さんに見守られて成人になったという実感がもてるかもしれません。
成人の日の由来・18歳になった理由/成人式の内容/場所/や時間の話/まとめ
成人のお祝いは人生の大きな節目であり、ご両親にとっても喜ばしい行事ですね。
18歳で成人式を迎えることにより、若者はより早く社会の一員としての責任を持つようになりました。
若者が社会問題に対して積極的に関心を持ち、貢献する機会が増えることになるといえそうです。
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