女性の着物姿、素敵ですね。
冠婚葬祭以外の、「ちょっとしたお出かけなどで着物を着てみたい」。
「いつかは着物に囲まれた暮らしがしたい」とお考えのあなたに、着物のイロハや楽しみ方をお伝えします。
「今日は何を着ようか」という普段の選択肢の中にきものがある、そんな素敵な未来を手にしたいあなたへ。
「着物のハードルが高い」と感じるのはなぜ?
着物というと、「着付け」が大変そう!というイメージがありますね。
「着物が特別なときの衣装」でなく、気軽におしゃれといて着てみたいと思っても、
モデルさんのようなスキのない着姿は、窮屈そうだし。。。
それにお値段が高いよね。。。
ハードルが高いと感じる要素はいろいろありそうです。
女性の着物の基礎知識と着方の基本
着物はどんな時に着るとしても、基本の着方はいつも同じです。
ですから自分で着られるようになっておけば、お出かけにも冠婚葬祭にも困りません(特殊な帯結びを除く)。
着物の種類は大きく二つ
「着物って難しそう」と感じるのは、種類がいっぱいありそう。。。だからではないでしょうか?
ここで着物の種類を整理してみますね。
大ききく分けるとこの二種類です。
- 礼装や正装用としての着物(振袖・留袖・訪問着・色無地・付下げ)
- おしゃれ着としての着物(小紋・紬・お召し・ウール・木綿・洗える着物)
素材や模様のつけ方が違っているため、多くの種類があるように見えているだけです。
着物の形はみな同じ
でも、実はみんな同じ形をしています。
違うのは袖のたもとの長さくらいです。
では着物(和服)の形はどうなっているかというと、
- 着物は真っ直ぐな線で仕立てられている
- 反物という着物用の一定の幅の布を裁断して、直線の布をつなぎあわせている
- 洋服のようにダーツ・ボタン・ファスナーなどは使わない
洋服とは全く違うというのはわかりますね。
現代女性が着物を着るとき
そのため着物を着るときは、「直線断ちの布を体にまとう」ことになります。
現代人の曲線のある体には馴染みにくいともいえます。
昔着物が日常着だったころは、着物に合う体型であればよかったのです。
つまり今でいうナイスバディでない方が着物が合うのです。
直線断ちの着物をまとうために、体の凹凸を減らして着るようにしています。
着物用の身体にする「補正」
特にウエストはくびれているので、タオルなどでくびれを補って「補正」します。
そして「寸胴体型」に近づけて着物用の身体するのが一般的です。
ナイスバディの方がそのまま着物を着ると、帯が太いベルトのようになりシワができたり着崩れがおこりやすいのです。
着物の着方の基本
補正がすんだあとの「着物の着方」を簡単に説明します。
- 長じゅばんを着て腰ひもと伊達締めをする
- できあがりの位置(上前)を合わせて、裾の位置を決めて体に巻き、腰の上でひもを締める
- 次に衿を合わせておはしょりを取り、胸の位置に紐をする
- 胸と背中のしわをとり、伊達締めを締める
- その後、着物に合う帯を締めて出来上がり
外出用の姿としては、女性の場合はお太鼓結びにするのが一般的です。
着物の種類によって、若干ですが着付け方は異なります。
着物が好きなら自由に楽しんでいい
着物が好き!という人は、「着ているだけで楽しい、うれしい」と感じていたり、「着物の柄や模様が大好き」など、好みもいろいろです。
着物は、洋服のときとは全く違った自分を演出できる面白味があります。
活動的な洋服に比べ、着物はおしとやかな印象になりますし。
洋服のときとは違う立ち居振る舞いが、必要になることもあります。
でもそれがまた楽しみでもあります。
また周囲からは「ステキな人」と思われたり、「ワンランク上の対応をされたり」することもあり、何かとうれしい場面もあります。
着物の楽しみをまとめると、
- 洋服のときとは違う自分を演出できる
- おしとやかな印象でふるまえる
- 周囲から好意的に思われ、対応がよくなることもある
どんな場面で着物で過ごしたいですか?
あなたはどんな場面で(シーン)で着物を着てみたいとお考えですか?
- 「社交の場で着て楽しみたい」
- 「お出かけを楽しみたい」
- 「日常でも手軽に着物を楽しみたい」
自分の求めるシーンで、着物との付き合い方を見つければいいんです。
日本の女性にとって着物は、憧れであり日常です。
着物への愛は多分、DNAに閉じ込められている自然な感覚なのではないでしょうか。
もっと自由に気軽に着物を楽しめますように。。。
「女性の着物の着方(着付け方)入門者向けざっくりとした説明」
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この「きもの物語」では、きものの着方や楽しみ方を、具体的に綴っています。
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