成人式には着物を着る人が多いですね、特に女性は着物で参加したいという人が多いです。
「成人式」は成人を祝う式典なので、正装します。
正装の着物が、女性は「振袖(ふりそで)」で、男性は「紋付袴(もんつきはかま)」です。
女性の振袖も男性の紋付き袴も、デザインや色彩に華やかさを増しています。
一生に一度の成人式ですから、大いに若々しさ・初々しさを彩っていただきたいと思います。
ここではこれから成人式を迎える方とそのご両親に、現代の成人式の様子を紹介します。
成人式の女性の着物の特徴
成人式には、およそ8~9割くらいの女性が振り袖を着ています。
これ以上華美にできるのかしら?というくらい華やに装う女性が増えています。
今から30年ほど前にさかのぼって、お母さまの成人式のころと比べてみると。。。
お母さまの成人式ごろの振り袖姿
20~30年くらい前では、成人式の女性の振袖は古典的な柄が主流でした。
その頃の一般的な装いかたは、
- 衿は刺繍の半襟に伊達衿が一枚
- 帯結びは、古典的な結びと現代風のアレンジが少々目立つように
- 髪型は「日本髪」といわれる髪型が多く、髪飾りは菊や毬・藤といった和風のものが中心
現代(20年くらい前から今)の成人式の振袖姿
その後年々成人式の女性の振袖姿は、華やかさを増して華美になっていきます。
例えば、
- 洋服のデザイナーのデザインの振袖
- 現代感覚の幾何学模様の振袖
- 金糸を地織りにちりばめた振袖
- 絞りをふんだんに用いた振袖
和風の柄はどんどん減り、奇抜・おしゃれな感性が振袖にも持ち込まれています。
また大きく変化していると感じる衿の装飾は、
- 衿の刺繍はより豪華に黒や青のレースを代わりに用いる
- 伊達衿、パールやダイアが連なっている
- 伊達衿、何色も重なるもの、立体の薔薇飾りがつくもの
など立体的に華やになっています。
帯回りの装飾も変化しています。
- 帯揚げは総絞りですが、さらにレースや金ラメを散りばる
- 帯揚げを複数使って華やかにアレンジ
- 帯締めはアクセサリ―がついていたり、ひもの色が複数に
また草履とバッグには、パール使いや個性的な色が使われています。
髪はアップにするだけでなく、盛りヘアを選ぶ人も多いですね。
そしてそこに大振りの髪飾りをつけ、バラやユリなどの洋花系の生花で飾る人も。
お化粧も、より華やかで濃いめが好まれているようです。
付けまつげだけでなく、目力をつけるメイクをバチっと決めている女性がほとんどです。
そして近年はネイルアートも当たり前になっています。
地域にもよるとは思いますが、私の地域では9割以上が振袖です。
成人式の男性の着物の特徴
成人式の男性の着物姿は「紋付袴」ですが、以前は黒か縞のどちらかでした。
現代は、白・黄・ピンク・赤などの派手な色や、芸人のように目立つ金銀を主体にした羽織はかまを選ぶ方もあります。
男性の着物の割合は、全体の1~2割ほど。
成人式の着物・振袖と紋付き袴について、現代好まれているのは・おわりに
一生に一度の晴れ舞台ということで、華美になる傾向は全国的にあるようです。
個性を活かせるよい時代になったといえますね。
成人式で初めて着物を着るという若者も多く、これを期に日本の伝統衣装について関心をもっていただければと思います。
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