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正絹の着物にサビ/カビ/シミ/変色をさせない方法・トラブル対処法も

訪問着

あなたの上質(高級)なお着物は、大切に保管されていることと思います。

保管状態がよければ、サビ・シミ・カビなどの発生もなく、生地の変色もなく保存できているはずです。

それでも何らかのトラブルが起きてしまうことがあります。

トラブルの原因は「うっかり」ということが多いのです。

何がいけないのか、特定の原因がかわかりにくいものです。

トラブルの範囲が広かったり長く経過すると、思わぬ出費になりかねません。

ここではサビ・カビ・シミ・変色などの着物のトラブルをできる限り避ける方法を紹介します

また「トラブルがおきてしまったらどうする」かについても追記しました。

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正絹の着物のトラブル・サビ(錆)を避けるには

訪問着

着物のトラブルの最初はサビについてです。

サビ(錆)は金属に湿気や汗が付着して発生します。

汗がつきやすい衿・脇などに、補正具の金属やスナップボタンの金属が反応してサビが出ることがあります。

あるいは羽織の留め具から発生することもあります。

サビを発生せない方法

そのためサビ(錆)を発生させない方法としては、

下着、補正道具、長じゅばん、着物のそれぞれに金属製のものの使用を避けることです。

よくあるサビはスナップボタン

よくあるサビ(錆)は着物の広衿につけてあるフック(スナップボタン)です。

ここは手で触りますし、背中や首の汗が関係しやすいところです。

「しばらく保管しておいたら青いサビが浮き出ていた」なんてこともあります。

スナップボタンからサビを発生させない方法

広衿にスナップボタンがある場合は、汗をとばすため着用後はハンガーにかけておきましょう。

そして収納の際は、乾燥材を入れるか陰干しを時々行います。

スナップボタンが原因ということでそれを除きたいなら、代わりに糸をつけることで解決できます

その糸は「引き糸」と呼ばれています。

取り付け方はこちらで説明しています。

着物の広衿にある「引き糸」の使い方!!スナップボタンの特徴とつけ方
着物の広衿にある「引き糸」の使い方とスナップボタンの特徴とつけ方について詳しくお伝えします。おすすめについても。

正絹の着物のトラブル・サビ(錆)が発生してしまったら

それでもサビ(錆)が発出してしまったら、着物の「クリーニング=丸洗い」をしましょう。

初期のサビはクリーニングでとれることが多いです。

それでもとれない場合は、「悉皆や」など専門の職人さんに任せて取ってもらいます。

金加工にサビが出た場合には、金も落ちてしまうことがありサビだけ落とすのが困難になります。

サビは時間とともに重症化していくので早めに対処と覚えておいてください。

正絹の着物のトラブル・カビを避けるには

上質(高級)着物・振袖のお嬢さん

上質(高級)な着物にカビ!なんていやですね。

カビは長期間保管しておくと発生することがあります。

なぜカビが発生するか・・・それは皮脂や飲食物がついたまま放置されたから。

カビを発生させない方法

着物にカビを発生させないためには、

  • 皮脂がつきやすい袖口、衿、裾などの汚れを取り除くこと
  • シーズン終わりにはできるだけクリーニングをすること
  • 湿気の多いところに保管しないこと

これでカビの菌がついても増殖しない環境にしておけます。

正絹の着物のトラブル・カビが発生してしまったら

では着物にカビが発生してしまったらどうするか。

「洗い張り」か「カビ取りのみの処置」で済むかどうかを相談します。

呉服店または悉皆やと呼ばれる専門店で。

カビは菌の根が生地に深く入り込んでいることがあります。

トラブルの場所・範囲などによって、修理のお値段は変わります。

正絹の着物のトラブル・シミを避けるには

着物 食事 ランチ

 

 

着物のトラブルで一番多いのが「シミ」でしょう。

シミの原因は飲食物や汗や雨が多いです。

シミをつけない方法

シミをつけないためには、食べ物をこぼしたり汁物の汁がかかったりしないように気をつけます。

食事のときは衿から上前にかけて手ぬぐいやハンカチをかけて予防します。

あらかじめ防汚加工をしておくのもよい方法です。

汗のシミをつけない方法

汗対策としては、吸湿性のよい下着・長じゅばんを着用し、着物に汗が及ばないようにします。

雨のシミをつけない方法

雨の水もシミの原因になります。

雨の日は雨コートで着物をおおって、しずくが着物につかないようにします。

歩くときの跳ね上げをしない、雨コートを脱ぐときに着物に水分がつかないように気をつけてください。

あらかじめ撥水加工をしておくのもよい方法です。

正絹の着物のトラブル・シミができてしまったら

上記のような対策をしてもシミができてしまったら。。。

シミの原因が何かを伝えて、「悉皆や」など専門の職人さんに処置してもらいましょう。

シミは放置しておくと除去しにくくなったり、原因がわからなくて処置に時間がかかることになります。

ですからできるだけ早めに処置するのがよいです。

正絹の着物のトラブル・変色を避けるには

着物 たとう紙 畳紙

上質(高級)着物は、光によって褪色しやすい性質があります。

仕立ての際に半日太陽光の入る窓際で作業しただけでも、褪色することがあります。

単に保管していただけであっても、一番上になっていた面だけ色がくすんだり、

たたんだ折れ線の位置だけ褪色していたりすることがあります。

さほど気にならない柄ならよいですが、無地面が多いと元の色との違いがはっきりわかってしまいます。

変色をさせない方法

こうした着物の変色を避けるには、光に当てないようにするしかありません

着用後に着物ハンガーに掛けておくときは、室内の光の当たらない場所を選びます。

収納の際も、もちろん光が差し込まない環境にしてください。

正絹の着物のトラブル・変色してしまったら

収納してあった着物を広げたら、一番上の面だけ色が変わっていた!

このまま着ることはとてもできない!という場合は、

染色の専門家と相談するしかありません。

染色方法を相談してください

染める方法はいくつかあるので、一番適正な方法を選んでください。

  • 褪色した部分だけ色をのせる
  • いったん全体の色を抜いて元の色をのせるか別の色にするか
  • 丸ごと染めてしまえるのか

訪問着や留めそでなら模様に「色止め」をしなくてはなりませんし。

褪色している位置によっても処置の仕方は変わってきます。

詳しい処置方法を専門家と相談してください。

正絹の着物にサビ/カビ/シミ/変色をさせない方法・トラブル対処法も・まとめ

大切な上質(高級)な着物は、トラブルを最小限におさえて永く愛用したいもの。

サビの発生を防ぐために、金属性のものをできるだけ使わない。

カビやシミの原因になるものを着物につけない。

そのためにあらかじめガード加工を施しておくのも手です。

シーズンの終わりまたは、何年も着用しない予定であれば、クリーニングしてから保管が安心。

保管は光があたらず、湿気の少ないところに。

もし着物にトラブルが見つかったら、原因を伝え専門家に任せる。

何年も着用しない留袖、振袖などは、たまには広げて点検してみてくだいね。

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プロフィール
この記事を書いた人
きらこよしえ

着付け師範として着物着付け教室を運営。簡単着付けの2部着物など考案、雑誌に取り上げられたり、着物用下着など監修者。温泉好きでスーパー銭湯や温泉巡りでドライブ旅行趣味。温泉ソムリエ資格取得。旅系ブログna58.net YouTube運営。

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