をお伝えします。
- 身幅が狭い ⇒ 歩くと前がはだけてしまう
- 身幅が広すぎる ⇒ 下前(したまえ)が余って歩きづらい
どちらもこのまま我慢するのはちょっと。。。ね。
ここでは着物の幅の直しについて、どうしようか迷っている方向けにお伝えします。
どこまでなら許容範囲かな?
そしてお直しする前にできる着こなし方についてもお伝えします。
着物の幅のお直し・広くする/狭くする
着物の身ごろの幅を「身幅」といいます。
まずはその「身幅」の形状を知っておきましょう。
そして身幅を広くする方法、身幅を狭くする方法をお話します。
着物の身ごろの形状
◆着物の形状
<着物の身ごろの成り立ち>
- おくみ(約15センチ)×2
- 前身ごろ(22.5~24センチ)×2
- 後身ごろ(約30センチ)×2
左右それぞれのパーツは、同じ幅でできています。
まず身幅を広くするお直しについて、その方法をお伝えします。
着物の身幅を広くする方法
着て歩くと前合わせがはだけてしまうときのお直し方法です。
身幅を広くするには、以下の二つの方法があります。
- 前身ごろからだけ幅出しする
- 前身ごろと後身ごろの両方から幅出しする
どちらの方法にするかは、幅を出す分量や体型により異なります。
いずれにしても身幅を広くするには、
- 身ごろをほどく
- 袖をとる
などした後で、またそれを元にもどすことになります。
縫い代として隠れていた場所から布を出するので、
表側の生地と縫い代の生地の色に違いがあることがあります。
色の違いがあると幅出しできない場合があります。
柄がつながている訪問着などは、幅出しすることで柄がずれてしまいます。
着物の身幅を狭くする方法
次に、身幅を狭くする方法ですが、二種類の方法があります。
- 前身ごろだけ狭くする
- 前身ごろと後身ごろの両方から狭くする
どちらの方法にするかは、幅を狭くする分量や体型により異なります。
いずれにしても身幅を狭くするには、
- 身ごろをほどく
- 袖をとる
などして、またそれを元にもどすことになります。
柄がつながている訪問着などは、幅を狭くすることで柄がずれてしまいます。
着物の身幅を変えるにあたって注意したいこと
身幅を広げるにあたり、表生地と縫い代の色の違いを知るには、縫い目を解いて見てみる必要があります。
胸囲の変更をしたいときの注意
身幅を広くするだけでなく、胸囲のサイズを変更したい場合について。
胸囲を広くしたい、あるいは狭くしたいときは、
衿をはずす・つけるの作業が加わるので、費用はかさむでしょう。
身幅について「許容範囲」はどう考えるか
このままでいいや、と思える許容範囲について考えてみましょう。
許容範囲は人によって「まあいいか」と許せるかどうかですよね。
身幅が狭いと、歩いたとき座ったときなどに、前がはだけやすいのをまあいいやと思えるのか。
これは感覚的なものになりますから、「みっともなくてイヤ」と感じるのかどうか。
身幅が広すぎると、だぶついたり歩きにくかったり。
それを「着心地が悪い、みっともない」と感じるのかどうか。
感じ方なので、何センチの違いなら許容範囲です、とはいいにくいです。
身幅が広い・狭い、でも着こなし方で乗り越える方法
さて、あなたの着物の幅は許容範囲でしょうか?
少々身幅が狭い程度とか、少々身幅が広いという程度なら、
こんな工夫をして着てみてください。
少々身幅が狭いときの着こなし方
少々身幅が狭いという場合は、こんな着方の工夫で対処できることがあります。
- 下前を浅く、上前もやや浅めに合わせる
- 右手でももの位置で押さえなるべく小股で歩くようにする
これで少々幅が狭い程度なら、着用できるでしょう。
少々身幅が広いときの着こなし方
少々身幅が広いという場合は、こんな着方の工夫で対処できることがあります。
- 上前は普通に合わせて、下前は脇まで行ったら右方向に余分を折り返す
これで足さばきがよくなり、少々幅が余る程度なら着用できます。
着物の身幅のお直し方法/許容範囲は/着こなし方でのりこえる方法・まとめ
身幅はどこまでなら許容範囲か、これは人によって一概にはいえません。
着こなしの工夫で対処してみて、そのまま行けそうかどうかを判断してみてください。
幅を出すにあたり縫い代との色の違いを確認。
胸囲の幅を変更したい場合は、衿の付け替え作業が増えます。
柄がつながっている着物は柄がつながらなくなることがあります。
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