きものの着付けで「帯が長すぎてうまく結べない!」
と、いら立ちを感じているあなた。
「こんなに面倒ならもうやめたくなっちゃう」かもしれませんね。
慣れればいいのよ、よいわれても「長すぎ」の不満は消えませんね。
そこで、名古屋帯が長すぎる、うまく結べないと感じるときの解決方法をお伝えします。
名古屋帯が長さすぎる!理由はこれですか?
あなたが「名古屋帯が長すぎる」と感じる理由はこれですか?
- 胴に巻く部分が長すぎる
- お太鼓を作る部分が長すぎる
それぞれの解決法を紹介します。
1・胴に巻く部分が長すぎるときの解決法
胴に巻く部分が長すぎるというあなたは、体が細いですね。
手先やお太鼓の部分が余るのだと思います。
その解決法としては二つあります。
- 最初手先を長くとり、手先をお太鼓に通すとき胴へつながる余分を内側にたたみいれる
- 手先の長さはちょうどよい長さにし、お太鼓をつくりはじめるときに余分を帯だまりにしてお太鼓山をつくりはじめる
2・お太鼓を作る部分が長すぎる場合の解決法
お太鼓の部分が長すぎるあなたは、小柄で小さいお太鼓が合う人か、
お太鼓部分が非常に長く出来上がっている帯だからと思います。
その場合の解決法です。
- お太鼓の山を作り始めるときの帯だまりをたっぷりとる
この方法でやってみて、お太鼓に良い柄が出ないときは、⇒たれに続くお太鼓のはねあげる所を長くとります。
むつかしく感じるかもしれませんが、ひとつの帯で何度か繰り返してみてください。
え?
それってちっとも解決になってない?
という方は、これならどうでしょう。
「名古屋帯を分割しましょう!」
何度練習してもうまく結べないならば、自分にちょうど良い長さの帯にしてしましまうのです。
分割することで帯の余分がなくなる
「分割する」つまり「切る」、というと驚かれるかもしれませんね。
一つながりのものをどうにかしようとしてうまくいかないのですから、切ってしまえば問題は解決。
そのとき余分のところは切り離します。
名古屋帯を分割する方法は二つあります。
名古屋帯分割の方法・その1
名古屋帯を分割する方法の一つ目は、
「手先と胴部分を一つ」「お太鼓部分を一つ」という二つに分ける方法です。
そのとき「お太鼓部分」を形作っておくと、素早くお太鼓姿になれます。
名古屋帯分割の方法・その2
もう一つの方法は「手先部分」「胴部分」「太鼓部分」の三つに分ける方法です。
三つのパーツをそれぞれ使うのもいいですし、
分けてから「手先部分」を「胴部分」に取り付けてしまってもよいです。
またお太鼓の形を整えて、手先部分を取り付けてしまっておくのもよいです。
名古屋帯を分割するときすること
◆胴部分にひもを二本つける
どちらの方法で分割しても、「胴部分」にはひもを二本取り付けます。
そして長くて余分な部分を切り離して、自分にぴったりのサイズにします。
名古屋帯を分割することで、 長い帯に悪戦苦闘することがなくなりますよ。
特にお太鼓の形をつくっておけば、形がうまくできないという悩みはなくなります。
作り帯(付け帯)を選択するのも手です
◆お太鼓部分に手を取り付けてある作り帯
自分で帯を切っちゃうなんてとてもできない、という人は、
すでに出来上がっている「作り帯」を利用するのもよいですね。
「作り帯」はすでにお太鼓が出来上がっていて、胴に巻く部分が別にあります。
これなら帯を結ばず「つける」だけ。
短時間で、なおかついつも整ったお太鼓姿ができあがります。
現代の帯は昔の帯より長い
現代は名古屋帯の長さがより長くなっています。
現代の帯は、3.7メートル~3.8メートルで仕立てられることが多くなりました。
着物を日常に着ていたころ(昭和30年代くらいまで)は、3.2メートル~3.4メートルくらいが主流でした。
そもそも短い帯が欲しい!ということなら時代が少し前のものを利用するのも一つの方法ですよ。
もちろん帯の長さを確認してみてくださいね。
これから仕立てるというなら、自分にちょうどよい長さを指定して作ってもらえばいいですね。
名古屋帯が長すぎると感じていますか?うまくお太鼓が結べない!ときの解決法・まとめ
お太鼓を結ぶのに長すぎて困る場合の解決方法は、帯だまりに余分な帯を入れ込むことです。
それでもうまくできないときは、帯を分割することも考えてみましょう。
自分にちょうど良い長さにすることができ、お太鼓が作りやすいです。
また最初からお太鼓ができあがった作り帯(付け帯)ならさらに簡単。
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