子供の浴衣(ゆかた)のたたみ方を写真とともにお伝えします。
子供は汗かきですし、食べ物で汚すこともあるので、浴衣はその都度洗うことになります。
洗濯後シーズン中にまだ着る機会があるなら、ハンガーにかけておいてもよいでしょう。
ただ、たたんでおけば場所をとりませんね。
何度も気持ちよく着るために、たたみ方をマスターしてくださいね。
たたみ方の基本は、男女とも順序は同じです。
「腰あげ」「肩あげ」がある場合の、たたみ方のコツも。
子供の浴衣のたたみ方は「夜着(よぎ)だたみ」
子供の浴衣のたたみ方は、「夜着(よぎ)だたみ」というたたみ方でたたみます。
大人の着物のたたみ方とは違いますが、手順は少ないので覚えやすいですよ。
まず男の子の浴衣のたたみ方で説明していきます。
女の子がの場合は、袖の長さが違うので、その点をあとで加えて説明します。
子供の浴衣のたたみ方やり方
肩あげや腰あげがあっても同じようにたたみます。
1・まず衿を左に裾を右にして、浴衣の衿が見えるように置きます。
2・手前にある右の脇の縫い目を、まっすぐに整え、身頃をたおします。
3・向こう側にある左の脇の縫い目を、まっすぐに整えて、身頃を同じくたおします。
4・二本の紐をそろえて、袖の下線より上の位置でたたみます。
5・首の後ろになる衿を倒して、右身頃の衿、左身頃の衿の順に整えます。
その後、
6・右袖、左袖の順に、袖のついているところから胸の方にたおして折ります。
7・最後に裾を持って、半分の丈に折ります。
8.まだ大きい場合はさらに半分に折ります。
収納する場合
このまま収納するのであれば、袖に折り線がつかないよう、袖のすぐ下で折りあげるのがよいでしょう。
お出かけに持ち出す場合
お出かけに持ち出すときや、もっと小さくたたみたい場合は、肩の方から左右を突き合わせるようにして折るとよいです。
3~4歳のお子さん用の浴衣なら、20センチ四方くらいの大きさになり、旅行バッグにも入れやすくなります。
女の子の浴衣のたたみ方
女の子のゆかたのたたみ方も、男の子のたたみ方と順序は同じです。
袖をたたむまでは男の子と一緒です。
女の子の場合は、袖が男の子より長いという特徴があります。
100サイズのゆかたの例ですが、袖の長さが43センチあります。
これをたたむには、
裾を折りあげるとき、袖のすぐ下のところでまず折って(写真のように)、それからさらに半分の丈にします。
できるだけ袖に折り線がつかないようにするためです。
「肩あげ」「腰あげ」がある場合のたたみ方のコツ
「肩あげ」「腰あげ」は、子供さんの身長や体格に合わせて、身ごろをつまんで調整してある部分のところをいいます。
「肩あげ」や「腰あげ」がある浴衣は、たたむとき「あげ」の向きを整えてください。
つまり「肩あげ」は袖方向に、「腰あげ」は裾方向に倒してあるのを確認してからたたんでください。
「手のし」でたたみやすく
生地が浮いているまたは落ちつきがないようであれば、「手のし」をして空気を抜きます。
「手のし」は「手アイロン」のことで、右手を平たくして裾方向になでることです。
これを行うと、ゆかた生地が平に落ちつきます。
シワになりにくい洗濯法方法
洗濯のときシワをつけないようにしておけば、アイロンの手間がはぶけますね。
浴衣が干しあがったときシワになりにくくするには、
脱水時間を短くし(1分未満)、しずくがたれない程度の脱水にします。
そして干すとき、手のひらで生地をたたいたり、軽く引っ張ってシワをのばします。
こうすると、乾いた後シワになりにくいです。
男の子女の子の浴衣のたたみ方/肩あげ腰あげ付き/写真で詳しく解説・まとめ
衿を内側に折るたたみ方が子供の浴衣のたたみ方です。
ちょっと練習すればすぐにできるようになります。
夏祭りや盆踊りなどの行事は、親子で浴衣を楽しんでくださいね。
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■夜着だたみについてマメ知識■紹介したたたみ方は夜着たたみで、「夜着」というのは昭和の初めごろまで、上布団として使われていた綿入りの着物をいいます。
またこのたたみ方、別名「大名だたみ」とも呼ばれています。
大きくたたむことでシワになりにくいという利点があるので、比翼があったり紋付きの着物、刺繍や箔がふんだんに使われている着物も、夜着だたみをします。
きらこ よしえ
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