「お手玉で遊ぶと集中力がアップし認知症の予防につながる」
そうおっしゃるのは日本大学の森昭雄先生です。
なぜ認知症の予防につながるのか、
それは脳の前頭前野が活性化するからだそうです。
「遊びの中で「瞬間的な判断」が要求されるため脳への刺激が大きい」のが特徴です。
今では「高齢者の遊び」として施設でも活用されていて、ますます人気になりそうです。
脳が活性化する「お手玉遊び」について、やり方を紹介します。
脳の活性化に最適なお手玉遊びは?
お手玉遊びの中で特に脳を活性化させるのは、どんな遊び方でしょう。
「脳の活性化」を目的にするなら、
「反対回しでの遊び方がより効果的」だということが脳波の実験でわかっています
反対回しでの遊び方・具体的には
具体的にはどうするかというと、
- お手玉をそれぞれの手にとって、片方を上に投げ上げて反対の手で受け取ります。
- その間に投げ上げていない方のお手玉は空いた手に渡します。
- それをやりにくい方向に回します。
やりにくい!
と思うことが頭をフル回転させ、脳の前頭前野の血流が増大します。
実験では前頭前野の活発さは、難しいパズルを解くよりもずっと活発に活動することがわかっています。
って、スゴイことですね。
お手玉の数は二つよりも三つ使った方が、より難しくなるのでやりにくさもさらに増します。
脳を活性化させるにはより効果的です。
実際やってみると、難しい
二つを反対回しするお手玉を実際やってみましたが、それだけで難しい!
やってる時の顔は、家族見てもらったら「真剣そのもの」だそうです。
それだけ頭も手も目も使って真剣なんですね、つまり集中しているってことですね。
料理の前とか人に会う前なんかにやっておくといいですね。
子供には宿題の前とか試験の前、塾に行く前なんかにやらせるといいのでは。
<集中力を増し脳を活性化するお手玉遊び>
- お手玉を反対回しに回す遊びが、もっとも簡単に脳を活性化させる。
- 短時間で集中したいときに、この遊びをやってからにすると効率的。
- テスト前などにやると子供の集中力もアップする。
お手玉遊びの効用・認知症予防
お手玉遊びは集中力がアップするだけではありません。
「瞬間的な判断」が求められるので脳への刺激が大きいのです。
そのため年齢の高い人にとっては認知症予防にもなります。
手先や頭を使うことのない人にとっては遊びながら脳を刺激できるよい道具になります。
認知症予防のために、すでに介護や支援の現場でも取り入れられています。
認知症の予防になるカンタンなお手玉遊びの方法
では、手先を使い、集中力を鍛えたり脳の活性化にも役立つ遊び方を紹介します。
いずれもカンタンなものですから、普段の生活の中に取り入れてみてください。
基本のお手玉遊び
お手玉の袋を手のひらの上にのせて、空中に放り上げ、再び手のひらでキャッチします。
左手、右手と交互に行い、それぞれの手でのキャッチ回数を競うなどして楽しむことができます。
連続キャッチ
一度空中に放り上げたお手玉を、何回連続でキャッチできるか挑戦します。
手の甲でキャッチ
お手玉を手の甲の上にのせ、空中に放り上げた後、再び手の甲でキャッチします。
左手、右手と交互に行うことで、両手のバランス感覚も鍛えられます。
手を交互に
左手で投げ、右手でキャッチ。次に右手で投げ、左手でキャッチという風に交互にキャッチを行います。
背後キャッチ
お手玉を前方に投げ、背後から手を回してキャッチする方法です。この動きは肩周りの柔軟性や反射神経を鍛えることができます。
高く投げキャッチ
お手玉をできるだけ高く投げ上げ、キャッチすることで、視野や集中力を鍛えることができます。
足と手を使ったキャッチ
お手玉を足で蹴り上げ、手でキャッチする方法。足のコントロール能力も鍛えられます。
お手玉を行う際は、怪我の予防のため、安全な場所での練習を心がけてください。
また、遊びの中で自分なりのバリエーションを加えたり、新しい方法を試みることで、脳をさらに活性化させることが期待できます。
おすすめは座布団型お手玉です
お手玉には大きくわけて二種類あります。
ひとつは「俵型(たわらがた)」もう一つは「座布団型」です。
遊びやすいのは「座布団型お手玉」です。
落ちた時に転がりにくいですし、手の甲にのせたり重ねるときも収まりがよいです(上の写真)。
そのため大勢で遊ぶには「座布団型お手玉」がとても扱いやすいです。
「座布団型お手玉」は「日本お手玉の会」の競技用にもに採用されています! 国際公認規格(競技用)
そして中身は「プラスチックペレット」でした。
「座布団型お手玉」の作り方はこちらをご覧ください。
https://kimono-story.com/313.html
お手玉の中身
◆小豆
これからお手玉を作るとしたら、中身は何がよいでしょう。
競技会では「プラスチックペレット」ですから、一番よさそうですね。
昔は「小豆」や「数珠玉」が一般的でしたね。
虫が食わないもので重たくないものなら、好みでよいです。
音の良いものなら、さらによいですね。
<お手玉の中身・おすすめ>
- プラスチックペレット
- 数珠玉
- 小豆
- トウモロコシ
- クコの実
- シジミの貝殻
- 巻貝
- 足袋のコハゼ
いずれも「しゃりっという音」がして握った時の感触がよさそうですね。
自分で作れば、大きさや重さを調整できるのもよいですよ。
お手玉・高齢者の認知症予防や集中力アップに/カンタンな遊び方まとめ
昔は子供の遊びだったお手玉は、今や脳の活性化に役立つ遊びです。
「集中力アップ」や「認知症予防」になることが分かっています。
勉強や仕事をはかどらせるために使ってもOK。
自分で作れば、扱いやすいものを作れます。
「座布団型お手玉」の作り方はこちらをご覧ください。
NHKあさイチ、20160119(火)のスゴ技Q 「小豆にもっと光を!」で。
お手玉の素晴らしさが紹介されたのを参考にしました。
コメント