国民の祝日である「子どもの日」には、鯉のぼりと兜を飾りお祝いしますね。
お祝いの趣旨は、「子どもが大きく元気に成長したことを祝う日」。
3月3日が女の子のお祝いの「ひな祭り」のため、こどもの日は男の子のお祝いと思われがちですが、性別には関係ありません。
こどもすべての成長を祝い、そして母親に感謝する日でもあります。
さて、こどもの日にむけて飾るものといえば、「鯉のぼり」と「兜(かぶと)」ですね。
- 鯉のぼりと兜をなぜ飾るのか
- いつからいつまで飾るのか
についてお伝えしますね。
こどもの日の鯉のぼり
鯉のぼりを飾るのはなぜ?
◆川にかけられた鯉のぼり
「鯉のぼり」は立身出世のシンボルで、
男の子の立身出世、どんな環境でも力強く生きぬいてほしいという願いが込められています。
「鯉のぼり」に込められた深い意味
「鯉のぼり」の由来は、中国の故事からきています。
中国の黄河(中国で二番目・世界で六番目に長い河)に竜門と呼ばれる滝があり、その滝を多くの魚が登ろうとした。
ですが登れたのは鯉だけ。
そして登り切った鯉は竜になった。
また、鯉は環境がよいとはいえない池や沼でも生きていくことができ、非常に生命力の強い魚です。
そのため「生命力の強さをいただく」という意味でお祝いの席で食べる習慣があります。
鯉のぼりはいつからいつまで飾る?
鯉のぼりは、一般的に4月上旬に飾ります。
地域により3月下旬から、あるいは4月中旬からというところもありますが、特に決まりはありません。
そしてしまうのは、こどもの日の翌日から5月中旬までが一般的です。
「五月人形」・兜飾り
◆兜飾り
鯉のぼりとともにこどもの日に飾るのが「兜飾り」。
いわゆる「五月人形」といわれるもので、「兜飾り」か「鎧飾り」のいずれかを飾ります。
兜も鎧も武者のいでたちの武具ですね。
兜・鎧に込められた意味
端午の節句に飾る兜(かぶと)・鎧(よろい)飾りは、武家の風習が元となっています。
自身の身を守る兜や鎧は、命を守る道具の象徴とされていました。
男の子が生まれるとその子に身の危険が及ばず安全に暮らせるようにと、武将たちは兜や鎧を飾るようになりました。
そもそもは身を守るという意味が強いですが、若武者のように強くたくましく育つようにとの意味も込められています。
いざ戦うことになれば強くたくましくあれ、ということですね。
「五月人形」はほかにもある
◆武者飾り
五月人形には、兜や鎧飾りのほか、
- 「若大将飾り」
- 「武者飾り」
を飾る家庭もあります。
若大将や武者のように主体となれる人物に成長してほしいという願いが込められています。
現代はコンパクトな飾りが好まれるようで「若大将飾り」「武者飾り」は少ない傾向です。
兜・鎧を飾るのはいつからいつまで?
鯉のぼり同様、一般的に4月上旬に飾ります。
しまうのも鯉のぼりと同じ時期の、こどもの日の翌日から5月中旬までが一般的です。
特に決まりはないので、約1か月前から飾ると覚えておくとよいですね。
こどもの日・鯉のぼりと兜を飾るのはいつからいつまで?まとめ
屋外に飾る鯉のぼり、室内に飾る兜飾りをはじめとした五月人形は、約1か月前から。
鯉のぼりは雨や夜露にぬれると傷みやすくなるので、その都度しまうのがおすすめ。
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