端午の節句男の子のお祝い・料理やお祝いの仕方はどうする?
男の子のお祝い=端午の節句はどんなお祝いをしたらいいのでしょう。
初節句に用意するのは何?
親戚は?飾りは?
幼い子供に、どんな想いを残すのか。。。
一般的な端午の節句のお祝いの仕方を紹介します。
地域により違いがあるので、ご両親の気持ちを大切に参考にしてくださいね。
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男の子の初節句はいつ?
男の子のお祝いは5月5日の子供の日(祝日)です。
この日は「国民の祝日に関する法律」で、「こどもの日」と昭和23年に定められました。
「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」という趣旨です。
初節句は最初の5月5日ですが
初節句というのは、生後最初の5月5日です。
ただまだ生後間もなくとか、お食い初め(100日祝い)を開いたばかりなどだと、
初節句のお祝いを一年遅らすこともあります。
ご両親でお考えになればよいです。
初節句のお祝いの仕方・飾りもの
初節句では、あらかじめ「鯉のぼり」「五月人形」を飾ります。
4月中旬から飾ります。
「鯉のぼり」は立身出世のシンボル、「五月人形」は強くてたくましく育つようにとの願いを込めています。
「五月人形」は「兜飾り」か「鎧飾り」が多いです。
「鯉のぼり」に込められた深い意味
<元となった中国の故事>
中国の黄河(中国で二番目・世界で六番目に長い河)に竜門と呼ばれる滝があり、その滝を多くの魚が登ろうとしました。
ですが登れたのは鯉だけ。
そして登り切った鯉は竜になりました。
つまり「鯉のぼり」は男の子の出世を願っているわけですね。
また、鯉は環境がよいとはいえない池や沼でも生きていける、非常に生命力の強い魚です。
そのため生命力の強さをいただくという意味でお祝いの席で食べる習慣があります。
男の子の立身出世、どんな環境でも力強く生きぬいてほしいということですね。
五月人形・鎧兜飾りに込められた意味
端午の節句に飾る鎧(よろい)兜(かぶと)飾りは、武家の風習が元となっています。
<元となった武家の風習>
自身の身を守る鎧や兜は、命を守る道具の象徴とされていました。
男の子が生まれるとその子に身の危険が及ばず安全に暮らせるようにと、武将たちは鎧や兜を飾るようになりました。
また五月人形として、「若大将飾り」「武者飾り」を飾る家庭もあります。
飾りの主体となれる人物に成長してほしいという願いが込められています。
招待客・お祝いの料理
当日は親しい人たちを招いて、お祝いの膳をもちます。
初節句は、両親と両親の祖父母。
お膳は赤飯、鯛のかぶと煮をはじめ縁起のよいものを用意します。
好まれている起の良い食べ物として、
- 「たけのこ」・・・すくすくとまっすぐに成長するように。
- 「レンコン」・・・穴が開いているので見通しのよい人生を。
- 「鰹(かつお)」・・・「勝男」にちなんで。たくましく強い男の子に育つようにという意味。
- 「鰤(ぶり)・鱸(すずき)」・・・成長するに従って名前が変化する出世魚。子供の出世を願う。
- 「蓬(よもぎ)」・・・魔除けや厄払いの霊力があると考えらている。またよもぎの薬効により、子どもの健康を願う意味。
- 「豆」・・・「まめ」は健康で体が丈夫だという意味。
「ちまき」「柏餅」は欠かせません
「ちまき」と「柏餅」は、こどもの日には欠かせないといっていいほどの食べものです。
子供たちがある程度大きくなると、お祝いらしい行事はしなくても「ちまき」「柏餅」は食べるという家庭は多いです。
それぞれこんな意味あいがあります。
「粽(ちまき)」は中国で古くから、邪気や厄を祓うものとされてきました。
それが日本に伝わったものです。
「柏餅(かしわもち)」は、「柏」という木の葉に包まれています。
この柏は、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「子孫繁栄」の縁起物とされています。
招待客として贈り物は何がいい?
招待されたら、贈り物も縁起のよいものを贈りたいものです。
「菖蒲の花」「ケーキ」子供には「おもちゃ」が喜ばれます。
リクエストを聞いておくのもよいですね。
「おもちゃ」は年齢より少し高めのもので、「知育玩具」「絵本」などがよいです。
菖蒲湯(しょうぶゆ)に入る
端午の節句の日は、菖蒲湯に入ります。
菖蒲湯というのは、菖蒲の葉を湯舟に浮かせたお風呂。
葉の形が刀に似ているということから、「病邪を払う、厄除け」として考えられてきました。
また菖蒲=勝負にも通じることから葉を利用するようになったとも。
湯舟に浮かせるだけでなく、菖蒲の葉を体にこすりつけたりもします。
こどもの健康を願う風習です。
端午の節句男の子のお祝い・料理やお祝いの仕方はどうする?、まとめ
初節句もその後の節句も、お祝いの仕方は変わりません。
親しい人とともに食事をし、こどもの日にちなんだ飾り物をします。
男の子のすこやかな成長と出世を願う想いが現代でも受け継がれています。