講座「おしゃれ着きもので着物生活」の第1回めです。
「普段の生活やちょっとしたお出かけに、気軽に着物を着て過ごしたい」とお考えの方に向けての講座です。
着物を普段に着るなんていうと「特別な人」に見られがち。
周りに着物を着ている人はそういませんね。
でもなんとなく「着物っていいな」、
「お休みの日や趣味のお出かけに、着物を着て楽しみたいな」。
そんな心境の方に参考になればと、この「おしゃれ着きもので着物生活」をまとめました。
最初は、着物を味方につけて自分の魅力を再発見しましょう。。。そんなお話から。
着物を味方につける暮らし方
私は着物の持つ力に魅了されている一人です。
着物を着ていると季節感を味わうことができたり、ゆったりとした気持ちになったりします。
これは洋服では、なかなか味わえない気持ちです。
「癒し」や「気持ちの豊かさ」を求めて、「週末着物」はいかが?
着物をまとって過ごすことは、あわただし暮らしの中の清涼剤となって、心身のリフレッシュにつながると思います。
周囲を明るく華やかにするあなたの着物姿
普段に一人で楽しむのもいいですが、お友達と一緒ならさらにプライベートが充実。
お食事会や同窓会などの集まりに着物で出席すると、まわりの注目を集めます。
それは着物を着る人が少数派ということもあるでしょう。
「頑張って着てきてくれた」あなたの想いを、まわりが感じ取ってくれるからだと思います。
デートやご主人とのお出かけ、レストランのランチなどにも着物を利用してみてください。
お着物をお召しだと、彼やご主人もきっと鼻がたかいことでしょう。
着物は着ている本人の気持ちを盛り立てるだけでなく、周りの雰囲気も明るく華やかにします。
ですからどんどんお召しになって、洋服とは違う気分の良さを感じていたけたら思います。
自由に楽しむからこそあなたの味方に
日常やプライベートなお出かけに着るからこそ、自由に着物を楽しむことができます。
あなたの魅力を引き立てる強い味方になり、場合によっては武器のひとつになるかもしれません。
じゃあどうしたら、着物を自由に着こなせるようになるの?と思いますね。
「呉服屋は敷居が高いし。。。」とお感じだったとしたら、この講座を読み進めていってくださいね。
「案外簡単なんだ」と思っていただけるでしょう。
着物の力を利用する
◆桃色の着物で微笑む若い女性
着物は大別するとこの二種類に分けられます。
- 行事や礼装の時に着るきもの
- 日常からおしゃれ着として着るきもの
この講座では、「日常からおしゃれ着として着る着物」を気軽に着られるようにという趣旨でお伝えします。
洋服のときとは違う印象や雰囲気を作り出せて、あなたの日常はずっと豊かになるでしょう。
日常~おしゃれ着の範囲で着るきものの種類
では日々の生活で、着物を利用するにあたって、適している着物を紹介します。
- 小紋の着物
- 紬の着物
- 木綿の着物
- ウールの着物
- 洗える着物
- ゆかた
いわゆる日常生活~お出かけ用=おしゃれ着=プライベートな楽しみとして着る着物とお考えください。
それぞれの特徴を簡単に説明します。
分かっている方はとばしてください。
小紋の着物
連続した柄が、全体に繰り返し配置されている着物。
おしゃれ着の代表で、主に外出用で絹生地のものが主流です。
紬(つむぎ)の着物
絹糸を染めてから織って、主に幾何学模様や縦横縞、格子などの模様の着物。
昔は普段着絹生地扱いでしたが、今では高級なおしゃれ着です。
木綿の着物
木綿の糸を染めた着物。
主に格子や縞模様が多く、カジュアルなふだん着。
裏地をつけずにしたてて、ほとんど一年中利用します。
ウールの着物
裏なしで仕立て、カジュアルな普段着、おしゃれ着。
絹との混紡もあり、光沢のあるものはおしゃれ感が高くなります。
洗える着物
主にポリエステル素材の着物で、洗濯機で洗えるのが特徴。
既製品で大量生産されています。
浴衣(ゆかた)
夏用。
半襟・足袋を着用して着れば、外出着の着物と同じ扱いになります。
主に木綿素材ですが、絹または麻の混紡もあります。
自分に自信を持たせて引き立ててくれる
◆着物姿で微笑む若い女性
着物姿だと、好印象をもたれることが多いですよ。
それは喜びと自信につながります。
- 体型に自信がなくなってきた
- 疲れている気持ちをリフレッシュさせたい
という時などにとても向いています。
せっかく日本女性として生まれたのですから、着物でおしゃれができる喜びを分かちあいましょう。
さて、よいことばかり言っていますが、
「着付けが面倒そう。。。」
あるいは「高いからちょっとね。。。」
と気になる点もあるかもしれませんね。
そうですね、確かに呉服屋さんで売っている着物は高そうですね。
念のために、呉服屋で誂える費用
元々和服(着物)は、自分用に誂えるものでした。
一応着物をあつらえるときにかかる費用を知っておきましょう。
着物を誂えるのに必要な費用
あつらえる場合、ざっくりですが、
- 浴衣・木綿・ウール・洗える素材であれば、2~3万円くらいから
- 絹の着物は約10万円くらいから
費用の内訳は、以下のような内容に。
- 反物(たんもの・生地のこと)代
- 湯のし(生地の糊を蒸気で取り除くこと)代
- 仕立て(手縫いで着物の形にすること)代
- 胴裏(どううら・上部の裏生地のこと)代
- 八掛(はっかけ・胴裏以外の裏生地のこと)代
といった費用がかかります。
また当然ながら、出来上がるまでの月日もかかります。
日常の延長上で着物を楽しみたいと思ったとき、入り口としては気軽とはいいにくい。。。ですね。
これでは洋服と同じような感覚で楽しめない?
では、洋服のような感覚で着物を手にすることはできるでしょうか?
誂える以外に入手できる方法は?
実は着物は、もっとお値打ちに入手することができます。
その方法を次回でまとめました⇒「講座◆「おしゃれ着きもので着物生活」2「格安で着物を入手する方法と商品選びのポイント」」
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