昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)の例・特徴を生かして楽しむ

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)の例・特徴を生かして楽しむ

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昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)の例・特徴を生かして楽しむ

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)

昼夜帯ってどんな帯?ハートが印象的なこの帯で詳しく紹介しますね。

 

昼夜帯は別名「くじら帯」または「腹合わせ帯」とも呼びます。表と裏に別の生地を使った女性用の帯。

 

まずはなぜ「昼夜帯」というのかですが、片側には黒の繻子(しゅす)織りの生地を用い、片側には白い博多織りの生地を合わせて仕立てたものが始まりだったからのようです。

 

そこで黒は夜、白は昼ということで「昼夜帯」と呼ばれるようになったようです。

 

またクジラの背と腹に見立てて「くじら帯」と呼ぶ地域もあります。

 

腹合わせ帯のいわれははっきりしませんが、黒繻子以外にも両面を表にできる帯として普及していったので、両面帯としての意味で使われているのではないでしょうか。

 

現代でいう「リバーシブル帯」と同じ意味ですね。

 

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片面が黒い昔の昼夜帯

 

こちらは片面が黒繻子織りの生地の昼夜帯です。

 

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)

 

片面が白かった昼夜帯ですが、表側には様々な生地を利用するようになり、表と裏の区別がされるようになっていきます。

 

黒繻子の方はもっぱら裏として使われ、生地が薄いの軽くて締めやすいのでよく用いられたと思います。

 

また黒い色は、表側にどんな色模様の生地がきても、引き立てたりバランスを保ったりするのに効果的な色です。

 

日本女性の黒髪にもよく合いますから、帯の結び方によっては、黒いたれや手先を出すこともでき、帯姿に変化を持たせることができる便利な色で好まれたはずです。

 

また昼夜帯ができた時代は、日本髪をゆい着物の衿には黒い掛け衿がかけられていたので、衿とのバランスも絶妙だったのではと想像します。(江戸後期の時代物には町娘の帯結びで黒いたれがでているところなどはよくあります。)

 

さて、写真の昼夜帯ですが、長さは3メートル52センチです。昔はこれくらいが多かったようです。

 

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)

(この帯は、裏の黒繻子のたれ先は表生地が20センチほど折り返してあります)

 

仕立てられたのはたぶん大正時代か昭和のはじめごろ、黒繻子の方は端が一部破れてしまっているので残念ながら通常には使えません。

 

このような昼夜帯は、日常で使われていた帯なので使用頻度は高かったはずで、表側の生地は強い生地のため傷みは少ないです。

 

普段に使うおしゃれ感のある帯が多く、この帯を見ると「ハート型」の模様なんです。

 

紫のハートをよく見ると、薄い金箔がはげ落ちたか?と思える痕跡があります。

 

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)

 

大正の時代にハートってあったの?ですが、これは「葵の葉」なのですね、内側は葉脈というわけです。

 

葵の葉は、徳川家の家紋にもなっている文様なので、きっとおなじみのはず。

 

すっきりとした柄ですが5色使い、縦線がきいている模様です。

 

 

昼夜帯の特徴

 

昼夜帯は帯の生地を使って仕立ててあるものもあるでしょうが、気に入った生地を二枚使って仕立てたものも多いです。

 

この帯は、表側は銘仙と呼ばれる絹の生地で、帯の端の方に界切線(オランダ線)があるので帯用の生地とわかります。

 

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)

 

裏は黒繻子ですが、中の芯は、格子柄の木綿生地が使われています。

 

そして裏側の端は、生地の黒い色と同じ色糸で閉じるはずですが、所々白っぽい糸が出ていて、「裏側だから表にして使うわけではないからいい加減でいいや」、みたいな感じで仕立ててあります。

 

ということは「専門家でなく自分で仕立てた」のでしょうね。

 

大正や昭和の初期は、着物や帯を家庭の主婦が仕立てるのは当たり前でしたから、この帯も一般の人が仕立てたものなのでしょう。

 

もう少し時代が下ると、裏側の生地もしっかりしたもので、表側として通用する生地を選ぶようになって、両面使いが当たり前の帯になっていきます。

 

昔のものは「昼夜帯」と呼びますが、新しいもので裏も表同様に表に出せるものは、「腹合わせ帯」と呼ぶことが多いです

 

昼夜帯の現代のものは、表生地と裏生地の質を同様にしているものが主流で、染なら染を、紬なら紬を裏表で使用しています。

 

昼夜帯の特徴は、以上のように表裏が使えるので、一本の帯で二本分楽しめるところにあります

 

一本の帯で利用価値は二倍、旅行などで外出する際には活用したい帯ですね。

 

また二種類の生地を使うにあたって、色の相性のよいもので仕立てると、自分ではわからないですが人から見ると、端に裏になっている生地の色が見えるので、おしゃれっぽさが演出できます

 

単に裏生地が見えるのではない、そんな贅沢感や工夫も垣間見ることができます。

 

昼夜帯の長さはお太鼓が結べる長さで、だいたい3メートル50センチから3メートル80センチほどが多いですが、4メートルほどの長さのものもよく見受けます。

 

現代のものは4メートルくらいあるものが主流でしょうか。

 

お太鼓柄でなく、全通柄のものがほとんどで、カジュアルな印象に結ぶのに適しています。

 

そして、昼夜帯には「袋帯」もあります

 

袋帯として二重太鼓に結ぶものは、4メートル40センチ前後のものがあります。

 

両面の色を引き立てるように二枚の生地が合わせられていて、現代では数は少ないですが、着物ファンにとっては人気です。

 

 

昼夜帯のこれから

 

一本で二本分利用できる昼夜帯、二本あれば四本分利用でき、三本あれば六本分利用できる!というわけですから、ぜひ手にいれたいところです。

 

市販のものを探していただけば済むことですが、もし帯に向きそうな反物や着なくなった着物があれば、それを帯に仕立て直しするのもいいものです。

 

「二枚を合わせて芯を入れるだけ」で仕立てとしては簡単そうです。

 

とはいえ素人には難しいですから、生地を用意して仕立てを依頼してみたいですね。

 

普通タイプの名古屋帯を仕立てるよりは、簡単に仕立てられるはずですから、腕に自信のある人は挑戦を!

 

昼夜帯の良さを知っている人が増えれば、もっと着物を着る人が増えるかもしれません。

 

また自分だけのオリジナルな帯の楽しみ方を広げていける欲張りな帯だと思います。

 

 

昼夜帯(くじら帯・腹合わせ帯)の例・特徴を生かして楽しむ まとめ

 

最後にまとめてみると、

 

昔の昼夜帯は片面が黒、片面が表生地の帯になっているものが多い。

 

普段使いの帯なので、昔のものでそのまま使えるものは少ない。

 

現代では、両面を使えるようにしている昼夜帯が主流で、「腹合わせ帯」という名称を使うことが多い。

 

昼夜帯=腹合わせ帯には「名古屋帯」と「袋帯」がある。

 

両面使えるため、一本の帯で二本分の利用価値がある(リーズナブル)。

 

販売数は少ない(個人的な感想では)ので、自分で気に入った生地を用意すると、着物の楽しみが増える。

 

 

写真の昼夜帯は帯としては使用できないので、ハートを生かして別のものに作り替えたいとおもっています。・・・何にしよう?・・・




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