7月に入ると「うなぎのかば焼き」が店頭に並び、もうじき「土用の丑(うし)の日」かと想いをはせます。
今年2023年の土用の丑の日はいつでしょう?
なぜ土用の丑の日にうなぎを食べるのでしょう?
セミの鳴き声とともに思い出す「土用の丑の日」のことをまとめました。
2023年の土用の丑の日はいつ?
2023年の土用の丑の日は7月30日(日)
です。
ちなみに2024年は。7月24日(水)、8月5日(月)、2025年は7月19日(土)、7月31日(木)です。
では土用の丑の日はなぜ7月下旬から8月上旬なのか。
「土用」とは何?
土用の丑の日の、「土用」とはいったい何かというと、
土用とは、立夏・立秋・立冬・立春の前のそれぞれ18日間の期間の呼び名です。
そのため土用というのは、一年に四回あるのです。
丑(うし)の日とは
丑の日とは何かというと、十二支に当てはめて「丑」がめぐってきた日のこと。
⇒⇒つまり「土用の丑の日」は土用の間のうち十二支が丑の日であるという意味です。
十二支(じゅうにし)は、子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥の12種です。
これらを順にあてはめて、方角や日にちを表すのに使われてきました。
ね、うし、とら、う・・・などと覚えた記憶がありますね。
土用の丑の日は年に四回だけど夏だけをいうようになったのは
◆名古屋名物 ひつまぶし
土用は年四回あり、18日の間に丑の日がありますが、夏だけ「土用の丑の日」がとりあげられるようになっていますね。
それは夏の土用は梅雨明けや大暑に重なり、体調を崩しやすいことがら、最も重要視されるようになったわけです。
ちなみに土用の期間のなかで「土用の丑の日」が二度ある場合、「一の丑」、「二の丑」と呼びます。
<土用の丑の日まとめ>
現代では立秋の土用の期間に丑の日がめぐってきた日で、2023年は7月30日です。
うなぎを食べる理由・由来は?
うなぎの旬は秋から冬です。
ではどうして土用の丑の日にうなぎを食べるようになったのか。
うなぎを食べる習慣が広まったのは江戸時代1700年代の後半のこと。
夏にうなぎの売上をあげるため?
鰻屋の売り上げが夏に落ちる、どうにかしたいという相談を受けた平賀源内(蘭学者) が知恵を絞ったのがこのコピーです。
食すれば夏負けすることなし
この看板を店頭に掲げたところ、その鰻屋さんは大繁盛することに。
他の鰻屋も真似するようになり、土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が広がったという説が有力です。
今では夏の風物詩にもなっている「土用の丑の日=うなぎを食べる日」は、もとは夏の売り上げをあげるためだった、というのは面白い話ですね。
栄養たっぷりで夏バテ防止が期待できる
うなぎの栄養素にはビタミンA、タミンB群などが多く含まれ、疲労回復や食欲増進に効果的な成分が多いです。
そのことから夏バテ防止にはぴったりの食材と考えられています。
うなぎを食べるというと「かば焼き」で食べるのが一般的でしょう。
7月中旬あたりからスーパーには、かば焼きになったうなぎがずらりと並びますね。
夏バテ対策のうなぎの豊富な栄養とは
夏バテ対策に最適な食べ物といわれるうなぎの、特徴的な栄養素をみてみましょう。
- ビタミンA:抗酸化作用があり、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。
- ビタミンB群:エネルギーの生成や神経系の機能をサポートします。特にビタミンB1は疲労回復に効果的とされています。
- ビタミンE:抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎます。
- オメガ-3脂肪酸:心臓病の予防や抗炎症作用があります。
- プロテイン:筋肉の構築と修復に必要なアミノ酸を提供します。
- カルシウム:骨と歯の健康維持に必要です。
これらの栄養素は、夏の暑さで疲労や食欲不振になりがちな時期に、エネルギー補給や体力回復に役立ちます。
「かば焼き」とはどんな調理方法?
◆うなぎ 蒲焼
かば焼きというのは、身の長い魚を開いて中骨を取り除き、串をうち、素焼きしてから濃厚な味をつけて焼いたものをいいます。
照り焼きの一種ですね。
その味は、濃い口しょうゆ、みりん、砂糖、酒などを合わせたもので、とろみがあり濃厚な味。
江戸時代から続く伝統的な郷土料理であり、私たちの好きな味の一つですね。
鰻屋は「秘伝のたれ」を代々受け継いでかば焼きのたれとしているところが多く、たれの旨さがかば焼きの決めてといえます。
日本のうなぎの生産地
国産のうなぎは一時期激減した記憶がありますが、ここ10年ほどは一定量が生産されています。
日本養鰻漁業協同組合連合会の発表によると、国産うなぎの生産量は、約17,000トンから約20,000トンを推移しています。
生産量の多い県は以下の4県で、全国の90%以上の養殖ウナギを生産しています。
- 鹿児島
- 愛知
- 宮崎
- 静岡
一年を通して供給できるよう、産地を変えて仕入れるなどして、安定的に店頭に並ぶようにしているそうです。
私の地元愛知は静岡の隣なので、愛知「一色のうなぎ」と静岡「浜名湖のうなぎ」がいつでも店頭にあります。
うなぎ以外に土用の丑の日に食べるもの
うなぎ以外にも、「う」のつく食べ物を食べる習慣もあります。
例えば、うどん、瓜、梅干しなどがあります。
土用の丑(うし)の日2023年/うなぎをなぜ食べる?意味/栄養/うなぎ以外には・まとめ
土用は一年に四回(四期間)あり、その間に丑の日がめぐるときを土用の丑の日という。
通常は「土用の丑の日」というと、立秋の前の土用の期間の丑の日をいい、2023年は7月30日。
土用の丑の日にうなぎの蒲焼を食べるようになったのは、江戸時代1700年代後半から。
今年も夏バテしないよう、うなぎのかば焼きで乗りきっていきましょう!
※愛知県の一色うなぎ漁協などが、400g~500gもあるうなぎを育てるのに成功、
2021年11月に特許を取得、量産化のめどが立ちました。
2022年夏から漁協直営のうなぎ処で販売が始まりました。
かば焼きにすると通常サイズの2倍になるそうです!
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