着物のときの男性の防寒着は、コートが主に用いられます。
男性も羽織を着ますが、羽織は防寒としての用途より、温度変化の調整や装いのアクセントとして着用することが多いです。
男性が外出する際に用いる防寒用コートには、以下のようなものがあります。
男性の防寒用コートの種類
- インバネス(インバネスコート)
- 二重回し
- 鳶(トンビ)
- 角袖コート
インバネス(インバネスコート)
ヨーロッパ製の外套で、スコットランド北西部にあるインバネス地方で誕生したことから付いた名称です。
コートに取り外しが可能なケープのついたものをインバネスといいます。
名探偵シャーロックホームズが着ていたコートです。
二重回し
二重回しは「袖のないコートにケープを一体化したコートです。
鳶(トンビ)
ケープの背の部分とコート背の部分の生地を一体化して仕立てたコートです。
角袖コート
衿のついたコートで、袖の袂に丸みをつけず角ばったままの袖のコートです。
裾の長さについて
いずれも着丈の7割ほどの長さのものが主流です。
長さは好みで変えることができます。
全身覆うマント
そのほか全身をすっぽり覆える「マント」もあります。
和装用ではありませんが、足元だけしか見えないので、和装を感じさせにくく保温力もあります。
コートにプラスする防寒小物
男性の防寒は、上記のようなコートだけか、洋装でも使用するマフラーを加えることが多いです。
足は別珍の温かい足袋をあわせ、手袋をするとさらに寒さがやわらぎます。
角袖コートを「雨コート」にすることも
「角袖コート」の丈を長くして、素材を大島紬などで薄手に仕立てると、雨コートとしても使えます。
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