着物をあつらえる(仕立てる)には、どれくらい費用がかかるのでしょう。
これからの着物ライフを考えるにあたって、ざっくり知っておきたいあつらえの予算についてお伝えします。
主なものは、
- 生地(反物)代
- 裏地代
- 加工代
- 仕立て代
- その他の加工代
では、生地(反物)から着物を仕立てるにあたり、具体的に見ていきましょう。
反物からあつらえる着物の費用
着物の費用は、上記のような費用の合算になります。
順にみていきますね。
着物の生地(反物)代
着物の生地を「反物」といいます。
染めあがっているものと白生地のものがあります。
染めあがっているものは、2万円くらいから。
白生地を選べば1万円くらいから。
裏地代(胴裏・八掛代)
着物に必要な裏地は、「胴裏(どううら)」と「八掛(はっかけ)」です。
胴裏は胴部分と袖の裏地で、白色の薄い生地です。
5,000円くらいから。
八掛は市販のもので選ぶことが多いですが、新たに染めるということであればその費用がかかります。
5,000円くらいから。
加工代(染色・湯のし・地なおし)
- 白生地(反物)に、模様や色を染めていく(染色)代金
- 糊おとし(湯のし)代金
- 生地の地の目を整える(地なおし)代金
生地の状態によって、加わる加工と必要のない加工があります。
これらすべてで2万円くらいから。
仕立て代
仕立てにかかる人件費。
技術力によって変化することもあります。
「着物の格」によって値段が決められていることが多いです。
1.5万円から5万円くらい。
その他の加工代(防雨防汚など)
雨や汚れから着物を守るための加工代金です。
生地本来の風合いや光沢・通気性を保ったまま、着物をシミや汚れなどから守ることができるものです。
パールトーン加工、ガード加工、スコッチガードなどの名称があります。
主に着物にですが、帯や長じゅばんに加工することもできます。
また白っぽい生地や白い胴裏に黄変防止として施されるホワイトガード加工というものもあります。
説明をよく聞いて、加工をするしないを判断してください。
1万円くらいから。
着物1枚をあつらえるおよその費用目安
以上の内容で、およその費用の目安を考えてみます。
着物をあつらえる、仕立てる、予算費用はどれくらい?まとめ
ここでは着物をあつらえるにあたり、ざっくりと費用を計算してみました。
代金はおおよその目安で、礼装などで装飾加工などが加わると費用はさらに増えます。
費用の代金(単価)は、お店により違いますから、幅があることをご承知ください。
反物のお値段は「小紋」<「付下げ」<「色無地」「江戸小紋」<「訪問着」が目安です。
あつらえのためには、着用予定の3か月前までには相談をすませましょう。
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