講座「着付けのおけいこ入門・浴衣で入門」の4ページ目です。
浴衣を着ることができたので、今度は帯を結べるようにしましょう。
ゆかたに合わせる帯は「浴衣帯」、柔らかく扱いやすい帯です。
一番簡単な帯結びを紹介しますので、ぜひマスターしてくださいね。
きっと「私にもできた!」と実感していただけるはずです。
浴衣帯で一番かんたんな結びをしてみる
浴衣用の帯「浴衣帯」を使って、とても簡単にできる帯結 びを紹介します。
「リボン返し」という帯結びです。
「リボン返し」の結び方
まず帯を胴に二巻きして、帯の上の方(胸に近い方)でひと結びします。
そのとき、巻き始めた方とあとの方の帯の長さがほぼ同じになるようにします。
巻きはじめを「て」、巻き終わりの方を「たれ」と呼びます。
「て」の先を「て先」、「たれ」の先を「たれ先」と呼びます。
たれの元に小さく羽根(リボン)をとって、て先をおろして左右の羽根が同じ大きさになるように結びます。
ちょうちょ結びをするということです。
羽根になったところを軽くひらいて、形を整えます。
そして、て先とたれ先を、結び目の内側から上に向けて通します。
鏡を見て、見栄えのよい形に整 えます。
その後、右方向に帯を背中まで回します。
帯結びの形が真後ろきたら、「リボン返し」の完成です。
これならきっとできそうですね。
浴衣帯でもう一つ簡単な結び紹介
もうひとつ、「花角出し」という結び方も簡単にできる結びです。
「リボン返し」とともに「花角出し」の結び方を紹介していますので、余裕があればお試しください。
このページの半分あたりから始まっています。
↓↓
「浴衣の帯の結び方で簡単に結べる帯結びをマスターしませんか?」
写真つきで手順を見ながらできるようになっていますよ。
浴衣に結ぶ帯・帯結びのコツ
帯結びをするときには、ちょっとしたコツがあります。
このコツを知っていると、ずれたり落ちたりしにくいですよ。
巻き始めるときに必ずピッタリと 体に帯が密着するようにしてください。
そのためには、一重目を巻いたら軽く引き締めること。
そして二重めを巻いたら、また引き締め、体に帯が密着するようにします。
それから、巻き終わりを内側に斜めに折りたたんであげて、
その後「て」と「たれ」をひと結びします。
ひと結びしたあとは、結び目のちかいところをこのように開いておきます。
こうすることで、帯がほどけにくくなります。
前で結び、結び終えたら必ず右方向から後ろに回します。
左方向から回すと、衿が崩れやすいので、必ず右方向からにしましょう。
帯を結んでいる途中、何度もやり直していると、ゆるくなってくることがあります。
もしゆるくなってしまったら、いったんほどいて最初からやり直すようにした方が、きれいにできあがります。
帯も何度か練習すればすぐ上達しますよ。
浴衣が着られて帯が締められれば浴衣姿の完成です!
この後足さばきをよくするために、一度「スクワット」をしておいてくださいね(肩幅に足を開いて腰を落とす)。
次のページでは以下についてお話します。
- 下駄の選び方
- はくときの注意事項
- お出かけのときの持ち物
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