講座「着付けのおけいこ入門・浴衣で入門」の3ページ目です。
ここでは「浴衣の着方(着付け方)」をお伝えします。
浴衣を着ることができたら、美しく着られたかどうかのチェックポイントで確認してください。
浴衣の着方(着付け方)
ざっと着付けの流れをおさえておきますね。
長い髪は上げてまとめておきます。
- 下着をつけ、ウエストのくぼみを補正する
- ゆかたに袖を通し下半身をととのえる
- 衿を合わせ胸の下に腰ひもを締める
- おはしょりを整えて伊達締めをする
- 帯をする
補正についての詳しい説明はこちら⇒講座「浴衣で入門」その2・「浴衣の成り立ちと特徴」「体型の補正」
では具体的にお話しします。
浴衣のときの下着
浴衣のときは洋装用のブラは避けます。
和装用のブラまたはスポーツブラなど、なるべくバストが平になるものをつけます。
ショーツは表にひびかない色のもので、股上が浅めのものを。
下着は、吸湿性のよいもので、背側の衿があいたものを。
浴衣用のワンピースタイプの下着がおすすめです。
ももに汗をかきやすい方は、木綿の薄手のステテコタイプのものが快適です。
補正用銅帯またはタオルをまく
「補正用胴帯」の中心を身体の前にして、ウエストのくぼみにまきます。
結び目は、ちょうちょ結びなどほどくときに困らない結びにしてください。
浴衣の着方・簡単な着付けはこの手順で(女性)
では浴衣の具体的な着方です。
最初はむつかしいと感じるかもしれませんが、頑張ってみてくださいね。
写真のボディーはこちらを向いているので、これが自分だとして読んでください。
下着をつけ「補正用胴帯」をつけました。
浴衣に袖を通す
では、浴衣に袖を通します。
背中の中心線が、背中の真ん中にきているのを、手でさわって確認します。
裾を決め下半身を整えます
◆上前の裾を決めているところ
それから浴衣の裾を決めて、下半身を整えます。
- 両手でそれぞれの襟の先20センチあたりをもって、裾を床から30センチほど上げる
- 裾を真横にしたまま足首までおろす(裾の位置を決める)
- 左手を前に回して右の腰骨にもっていき、浴衣の幅を右のももにつける
- そのとき鏡を見て、ももの幅が隠れるところに決める(上前を決める)
- ヒップについている浴衣をずらさないようにして、右手を左の腰に持っていく
- 床から15~18センチほどつま先をあげて、右手を離す
- 左のひじで下前を押さえつつ、最初に左手で決めた浴衣の端の位置まで もっていく
- つま先を12~15センチほど上げる
- 腰骨より5センチほど上で、胴に腰ひもをふた巻きする
- ひもは脇で引き締めてから前でしっかりとむすぶ
- 背中の紐の下のシワを、左右によせる
これで下半身がきれいになりました。
◆裾を合わせてから腰紐を締めたところ
次は上半身を整える
◆上半身が整ったところ
- 脇のすきまから手を入れて、手のひらをひらいて たるみを整える
- 首の下20センチくらいのところにある、襟のつなぎ目(襟がもう一枚掛けてあることもある)を左右そろえる
- 鏡を見て襟をが合わさる位置を、のどのくぼみあたりにする
- 首の後ろが数センチ離れているのを確かめる
- 左手を脇の隙間(身八つ口)から入れて、内側に斜めに折 り上げる
- 腰ひもを胸の少し下で胴に二巻きし結ぶ
- 背中の紐の上のシワを左右によせる
- 背中の中心の縫い目が、真ん中にあるのを手で確認する
伊達締めを締め着付け完了
◆伊達締めを締め浴衣着付けが完了
- 二本目に巻いた腰ひもの下に布が余っている場合は、布の底(おはしょりの底)が腰骨の位置になるように調整する
- おはしょりの後ろ側も布が余っているなら、同じように調整し前側と同じ長さにする
- 伊達締めの中央をお腹にあて胴に巻く
- 結び目は二度かけてから交差させて、端をしまい込む
写真はベルトタイプの伊達締めです。
これならより簡単にできるでしょう。
これで浴衣が着られました!
鏡で全身を映して、チェックしてみましょう。
浴衣の着姿のチェックポイント
浴衣を着ることができたら、次の点をチェックしてみてくださいね。
- 首の後ろが指3~4本分あいているか?
- 脇から後ろのすそ線は真っ直ぐになっているか?
- 上前の端が、脇より後ろに回りすぎていないか?
- 上半身の身ごろがだぶついていないか?
これらを確認してください。
チェック項目をおさえつつ、練習してくださいね。
この後は帯を締めます。次の講座で説明しますね。
次の講座その4は⇒講座「浴衣で入門」その4・「浴衣に帯を簡単に結ぶ・帯結びのコツ」
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