以前放送されていたNHK趣味Do楽で、浴衣の選び方やアレンジ、お出かけマナーなど、これから浴衣を着て出かけるのに必要なことを、ぜんぶ盛り込んだ楽しみな内容をやっていました。
これはその2年前に「京都で磨くゆかた美人」という題で特集されていたんですが、とっても中身が濃いものなので、アンコールのようです。
現在はそれから何年も経過していますが、浴衣を装うこと、選び方などは大きき変わっていませんから、現代でも通用する素晴らしい内容と思います。
初めて浴衣を選ぶ人にもわかるようになっているし、大人カワイイという30代前半の夏川純さんが浴衣美人になっていくまでの道のりを、同じように体感できるようになっていました。
場所も京都の本場どころですから、ロケーションも抜群でした。
このまま忘れ去られるのはちょっと残念なので、当時の内容を書き残しておきます。
第一回は「似合うゆかたはこう選ぶ」です。
さてどうやって、自分にぴったりのゆかたを選ぶのか・・・とってもいいヒントがありましたよ。
案内人の山崎真紀さん(着物スタイリスト)の敏腕も見どころです。
ゆかたの地色の特徴
番組は着物スタイリストの山崎真紀さんとタレントの夏川純さんが、夏川さんのゆかたを一緒に選ぶところからです。
今年のトレンドは、白・紺ベースの伝統的な浴衣とパステル調の花柄浴衣の二種ということで、この中のどれかを選ぶのかな?
沢山あると迷ってしまいますが、最初はどうやって自分に合うゆかたを選んでいくとういいのでしょう。
今までは可愛らしいピンク系がおおかったという夏川さんです、
今度は大人っぽい色に挑戦したいということでした。
浴衣の地色が白の場合の魅力
◆浴衣 白地
まずは選ぶときゆかたの地色に注目です
。
浴衣の地色別の特徴を知っていると、似合う浴衣選びのヒントになります。
そこで、まずは白地の浴衣の特徴から教えていただきました。
白地の浴衣の特徴として、顔映りが白くきれいに見える。
見た人からは涼しげでさわやかに見える。
白地の浴衣には帯はほとんどのものが合う。
帯の色を入れて三色にすると、まとまりのよいコーディネートになる。
ということでしたよ、白色最高!っていう感じですね。
浴衣の地色が藍色の場合の魅力
◆浴衣 地色藍色
次に紺や藍地の浴衣の特徴です。
これは、体をスリムに見せる効果が大きい。
濃い色なので全体が重くなりがちだけど白地の帯をもってくるとすっきりする。
全体で白地が多すぎるかなというときは、帯締めと帯留めでポイントにする。
紺に対して反対色の黄色の帯にするのもグッドな組み合わせになる。
とうことで、紺や藍ゆかたも素敵ですよね。
私はスリムに見せたいから、紺が多いです。^^
洋服地の浴衣も出回っているようで、デニム素材なら洋服感覚で考えて、帯はベルト感覚青地に白のドット柄をコーディネートしていました。
なんだか楽しい!雰囲気がでてました。
ピンク色の浴衣も魅力的
◆浴衣 白またはピンク
ピンク色のゆかたも可愛らしいので人気ですね。
濃いピンクのゆかたには、白地の帯、帯締め帯揚げに紫を用いて大人っぽく、というコーディネート例。
薄いピンクのゆかたには、シックなグリーンの帯で大人っぽくというコーディネート例。
濃い紺色の浴衣に、ピンクの帯の組み合わせがありました。
これが華やかな印象で、あまり見かけない組み合わせなので、うんいいなあって思いました。
またピンクのゆかたでなくても、ピンクを小物の一部にすることで、「大人カワイイ」というイメージにできるようです。
このあたりは、帯締めや帯どめにピンクをもってきてみると、意外なカワイイが見つかるかもです。
タレントの夏川純さんは、若々しくカワイイピンク色のゆかたをお持ちの32歳。
この年齢の方が「大人カワイイ」というイメージを番組では作り上げていく流れです。
大人カワイイゆかた選びの方法
着物スタイリストの山崎真紀さんは、「ゆかたは着たときの顔映りが何より大事」とおっしゃいます。
人からも素敵に見られて、自分でも満足できるためには、顔映り大切ですよね。
似合うだろう・・・というあいまいさを「似合う!」にするために、ちゃんと鏡の前で上半身にあててみます。
いろいろ気になるゆかたがありますが、いくつか選んで、顔と浴衣の柄があっているか!?を見てみます。
その中から一つを選んで、帯合わせに入ります。
番組では、選んだ浴衣が、黒地に白と黒の大きな花柄だったので、帯は2点赤地のものを選んであわせていました。
ひとつは柄入りで、一つは黒味のある赤に、真ん中に黒いラインがあるものでしたが、思ったとおり黒のラインのある方を選ばれていました。
大柄な模様が大好きという夏川純さんは、このあと髪をアップし、下駄をはいたゆかた姿で登場。
きりりと涼しげな、大人っぽいお姿に変身していました!
こういう姿が「大人カワイイ」っていうことね、っと納得納得。
体型による浴衣選びのコツのお話しもありましたよ。
ふっくらした155センチの方の場合は、青などの寒色系で中くらいの連続模様の浴衣がすっきり見えてよいとのこと。
帯はメリハリのある色にし、格子のオレンジの帯を合わせていました。
これで視線が帯にいき、体型が気にならなくなるというコーディネート例です。
30代なかごろの方だったと思います。
寒色系を大きな面積でもってくるのは、ふくよかな方にバッチリなゆかた選びの方法ですね。
身長168センチの細身の方の場合は、白地に大柄の緑色の千鳥模様の浴衣と緑色の帯に帯留めを。
大柄な人ほど、柄の大きい浴衣が似合うということですが、これは着てみると本当によくわかります。
大柄な人が小さい柄を着ると、痩せて貧相に見えてしまいます。
バンバンっと大きな柄を、洋服ではできない装いができるのも、大柄の人の特権です。
京都で磨くゆかた美人「似合うゆかたはこう選ぶ」第1回NHK趣味Do楽・まとめ
自分に合う浴衣を選ぶ方法は、まず数点の自分の好きな浴衣をえらぶ。
鏡で顔映りをみて、ひとつに決める。
決めたものを羽織り全体を見て、合いそうな帯を2~3点あててバランスなどを見て決める。
という流れです。
相談できる人と一緒にいって、客観的な眼で見てもらえるといいと思います。
今回は「大人カワイイ」を目指したゆかた選びですから、小物は帯留めくらいですっきり着こなすのがよいですね。
帯留めもさっぱりした夏を感じさせるもので、涼やかに着こなしてください。
「大人カワイイ」は30代に限らず、40代以降すべての人に十分当てはまる内容でした。
第2回は「すっきり見える浴衣の着付け」です。
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