2014年夏の浴衣のトレンドは、レトロ柄、古典柄といわれています。
レトロ柄、古典柄というのは、昔から日本にある浴衣や着物の柄のことです。
そうはいってもよくわからない・・・という方もあるかもしれませんので、例をひとつあげて紹介します。
主なレトロ古典柄がどんな柄なのかも、紹介しますね。
レトロ古典柄の例
今年2014年の浴衣は、レトロ柄に人気が集まりそうだとか。
そこで手持ちの中のひとつで、ちょうどよいのがありましたのでレトロ柄がどんなものなのか紹介しますね。
写真の浴衣は、椿の花の模様です。
椿は冬に花を咲かせる常緑樹です。
葉は光沢のある濃い緑色をしています。
江戸時代から名古屋を中心に栽培されているそうですが、冬の初めごろと冬から春にかけての花の少ない時期に、たくさんの花をつける耐寒性のつよい植物です。
生垣などにも向くので、よく見かける花なのではないでしょうか。
冬に咲く花は、涼しげに感じるので、昔から浴衣にもよく染められています。
写真の浴衣は、石畳のような四角がならんでいる市松模様という模様に赤と青の大きな椿です。
市松模様も昔からある着物の柄のひとつです。
椿は葉が厚くつややかなので、葉も一緒に描かれることが多いです。
帯は、今年新しくチャレンジしてみた帯結びです。
花と葉の形を作ってみました。
その他のレトロ古典柄
椿のほかのレトロ古典柄というと、ひまわり、朝顔、トンボ、菊、雪輪、麻の葉などです。
ひまわり、朝顔、トンボ、菊はよくわかりますよね。
写真は、ひまわりと亀甲という六角形の昔からある模様の浴衣です。
昔のものなので地味ですが、現代風で若い人向けなら、大胆な大柄のひまわりがプリントされているはずです。
雪輪ですが、雪の結晶の六角形を、円形に近い花のモチーフにしたものです。
雪の季節は冬ですが、涼しさを連想させるものとして、夏の着物や浴衣にもよく用いられています。
浴衣にするなら、鮮やかな白を雪輪模様でくりぬくようにすると、すっきりするんじゃないかなと思います。
また麻の葉の模様も昔から着物の柄としてよく使われてきました。
写真は着物の麻の葉の模様です。模様だけ参考にしてください。
特に子供の健やかな成長を願う柄として、麻の葉の成長の速さにあやかって小さな子供の着物によく麻の葉の柄のものを使ったそうです。
浴衣の柄でこれらのレトロ感のある古典柄を使う2014年今年の浴衣は、大きな花柄が印象的です。
花の色の一つを帯にもってくると、バランスがいいと思いますよ。
古典柄の浴衣は、しっとりとした大和撫子風になるのではと想像します。
ちょっと落ち着き過ぎる?と思えるときは、帯の上にプチ兵児帯のふわっとしたものをプラスするとか、前帯のところにブローチや華やかな根付をつけるとか、帯周りを華やかにすると現代的な装いになると思います。
2014浴衣トレンドはレトロ・古典柄のまとめとして
毎年浴衣のトレンドが変わっていますが、流行に敏感な若い人にとっては、毎年気になるところですね。
着物が好きな者にとっては、レトロ感たっぷりで古典的な模様というのは、とてもほっとすします。
若い女性はどんな柄の浴衣でも似合うと思いますが、レトロな柄をぜひ着てみてください。
洋風な柄にはない、しっとりした感覚が新しい感覚を呼び覚ますかもしれません。
40代50代それ以降の人にとっては、今年は安心してみていられるほっとした感があるはずです。
そして以前から持っている浴衣を、トレンド柄として胸を張ってきてくださいね。
古典柄を知って、日本の浴衣のよさを実感してほしいなって思います。
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