「帯揚げ」は帯の上に小さく見えているだけですが、脇の帯枕の紐を隠しつつ帯の上を飾る大切な小物。
「帯揚げ」を自分で手作りしてみませんか?
ここでは軽いお出かけや日常で楽しめる着物に合わせる帯揚げを作ります。
普段のおしゃれに、オリジナルをプラスしてみてね!
- 素材のこと
- 作り方
- 作った例
の順にお話しますね。
手作り帯揚げは自分好みのサイズで
「帯揚げ」を作る前に、素材や飾り方を確認します。
帯揚げに適した素材
帯の上にくるので帯との兼ね合いは意識したいですね。
でも帯と同じ素材でなくても、季節感があっていれば大丈夫です。
- 夏なら⇒木綿の帯と麻や木綿の帯揚げ
- 冬なら⇒紬の帯と絹やウールの帯揚げ
というくらいの季節感です。
生地は、あまりツルツルしていないものが飾りやすいでしょう。
自分で作るから扱いやすいものを
自分で作る帯揚げは、市販のものより小さめで作るのがよいと思います。
市販の帯揚げは、長さが170センチ幅が28センチくらいあります。
これだと「全体的に大きいし、帯にしまい込む分が長くてあつかいにく」と感じます。
自分の扱いやすい大きさであれば、サイズは自由に決めればよいです。
では具体的な作り方の説明です。
自分で作る帯揚げ・作り方
<手作り帯揚げ・必要なもの>
- 生地 144センチ×24センチ
- 縫い糸
- 縫い針
- 糸切りばさみ
- アイロン
※ 出来上がり寸法・140センチ×20センチ(市販品より小さい)
※ミシン縫いでもOKです
胴周りの大きい方は、市販品のサイズを参考にしてください。
帯揚げの作り方・三つ折り縫い
帯揚げの作り方といっても、四方のほつれを防ぐために、三つ折り縫いをするだけです。
◆ピンキングばさみ
ジグザグに切れる「ピンキングバサミ」があれば、出来上がり寸法に布を裁断するだけでも大丈夫です。
ほつれ止めの三つ折り縫い
布のほつれ止めをする場合は、5~8ミリくらいの三つ折りにして、表側に糸目が少しだけでるくらいで縫います
。
生地に近い色の糸で縫います。
この縞模様の生地は、三つ折りしたところを赤い細い糸で縫っています。
長い辺の一方がミミだったので、そこは何もしていません。
この生地は、「化繊の着物の反物」で、半衿とお揃いにして作りました。
端は帯の内側に入るので、あまり神経質にならずに縫って大丈夫です。
自作した帯揚げの紹介(参考例)
小紋着物から作成した帯揚げ
◆自作・小紋から作った帯揚げ
これは、小紋の着物を解いたものから作ったものです。
中央あたりに模様がでるので、帯揚げにちょうどよいです。
ジグザグミシンでほつれ止めしています。
羽織から作成した帯揚げ
◆自作・羽織から作った帯揚げ
これは羽織を解いたものから作りました。
地味な着物に、少しだけ見える帯揚げで明るさをプラス。
レース生地を帯揚げに
◆自作・レースで作った帯揚げ
これはレースの生地で作った帯揚げです。
作ったというほどのものでなく、長さを切っただけです。^^
左のものは幅が14センチしかないですが、ちゃんと帯揚げになります。
夏に涼しさを演出するのに利用しています。
長さが140センチに満たない生地も使えます
◆中央でつなぎ目のある帯揚げ
生地の長さが140センチというと、かなり長いですよね。
その長さがすんなり取れる生地は少ないかもしれません。
そんなときは、70センチほどの長さにしてつなぎます。
中央は帯にかくれるので見えませんからね。
上の画像のものは、中央でつないでいます。
素材は絹で羽織の裏生地です。
薄いのでちょっと扱いにくいですけど、やわらかい印象になりかなり使えます。
帯揚げと丸ぐけ帯締めをおそろいで作ってみました
◆自作・木綿生地で帯揚げ帯締め
「帯揚げ」と「丸ぐけ帯締め」を、おそろいの生地でつくってみました。
これは木綿の生地で、若い方向きです。
木綿や洗える着物をポップに着こなすときに。
帯揚げの飾り方・見せる帯揚げの分量
帯の上に出す帯揚げの分量は、若い方は多く年齢が高い方は少なくというのが基本です。
ただおしゃれで着る着物なら、バランスがよければ分量は好みでOKです。
帯揚げの作り方を簡単解説/画像と手順付きで誰でもできる!自作参考例も・まとめ
いかがでしたか?
利用する生地は、着物用の反物、羽織などを解いたものでもかまいません。
私は帯や着物の質感に合うものをなるべく利用するようにしています。
カジュアルな装いだからできる、洋服の生地、ポップな柄などもおもしろいですね。
半衿とおそろい、丸ぐけ帯締めとおそろいというのも楽しめます。
<関連ページ紹介>
「半衿」とおそろいに、自分だけのオリジナルな楽しみ方をどうぞ。
◆半衿(襟)の作り方説明・誰でもできる(市販品・自作品見比べ)
◆丸ぐけ帯締め(まるぐけひも)の作り方・画像と手順付き・アレンジも
◆着物の付け替え袖、うそつき袖・生地・簡単な作り方とつけ方
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