結婚式のお祝いに、訪問着を自分で着て参加なさりたいと、お稽古にお越しになったIさん。
数年前にすでに着付けの講座を修了されているので、着物仲間のお友達と練習をされたりお出かけされていたそうです。
でも不安要素がありながらの着付けで、今度京都にいって自分の力だけで着るには不安がおありとおっしゃいます。
そのためお一人でお申込みいただきましたが、お友達にもお伝えくださり、ご一緒に教室におみえになりました。
ご友人のHさんとは、一緒に習われたので知識や技術が同じくらい、そのため要所要所をおさえていくだけで、ご理解いただくのがとてもすんなりとできました。
ほっそりIさんのお悩みとは
訪問着を着るにあたって、Iさんにはお悩みがありました。
ほっそりしているので、習った補正をしても見栄えがせず、衿がういてしまうということ。
そしておはしょりの扱いが今一つうまくできないということ。
そのため、簡易にできるタオルでのバスト付近の補正をお伝えし、お稽古してみました。
またご自分で補正用品を創作するのもよいので、体型にあったポイントをお知らせしました。
自分で補正用品を作るのは面倒ではありますが、一度つくってしまえば洗いもでき着付けがとてもスムーズになり、時間も短縮できるので、自分で作るメリットは大きいと思います。
もちろん既製品の着物ファンデーションを入手し、手を加えるというのもOKです。
おはしょりの扱いについては、一度習われたことがあるので、とてもすんなりご理解いただけました。
Hさんのお悩みとは
(お写真は練習途上のもので、どのようにできているのかご本人にお見せするためのものです。完成形ではありません。)
一緒にお越しになったHさんは、別のお悩みがありました。
袋帯の長さの制約で、二重太鼓の出来栄えに満足できなかったそうです。
袋帯の長さは、おいそれと変えることができませんので、ややふくよかなHさんには扱いにくかったようです。
そこで結び方の工夫をしてみたところ、二重太鼓がぴったりと出来上がりました。
とても扱いやすい帯を選ばれたのが、Hさんの成功の秘訣でもあります。
軽くて滑りにくい帯をよく選んでいただけました。本当に結びやすい帯です。
そして手先も器用な方ですね、帯枕の位置をずらさずにうまくお太鼓の山をおつくりになれました。
着付けマスターはお友達となら上達は早い
お二人に同程度の力量があったIさんとHさんは、お互いを鏡のように見ることができ、確認しあえたので、とてもご理解がはやかったと思います。
どうしたらご自分の特徴を生かして、着付けがスムーズいくかを考えながら、とても楽しんで練習ができました。
Iさん、補正については、堅苦しく考えずに、ご自分の扱いやすいものを取り入れて、特に上半身の見栄えをよくすることで華やかさを演出してくださいね。
おはしょりの扱いは上々です。
お太鼓の山をつくるのが大変でしたが、あと少し練習してくださいね。
まだ本番まで1か月半ありますから、大丈夫ですよ。
Hさんは、着物の後ろのたるみを、すぐに解消でき、帯もすんなり決めることができました。
長じゅばんの衿が形よく着物からみえるようにできると、見栄えがさらによくなりますね。
長時間のお稽古になりましたが、よく頑張ってくださいました。
お疲れ様でした。
Iさんのお宅で練習をと、すでに予定をされていましたので、練習をして自信をつけてくださいね!
(お写真は練習途上のもので、どのようにできているのかご本人にお見せするためのものです。完成形ではありません。)
きらこ よしえ
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