講座「上級までの道のり」の14ページめです。
ここでは「着物を着るときに使う小物」についてお伝えします。
着物を楽しむために、「あるといいな」「身に着けていたいな」と思う小物です。
- 「色柄の半衿」
- 「扇子(せんす)」
- 「根付」
- 「帯留め」
- 「手ぬぐい」
- 「かんざし」
- 「懐紙」
についてお話します。
これらを利用して着物ライフが一層楽しめるといいですね。
魅力的なきものの小物・グッズ
着物を着るときに利用する小物類には、かわいらしくて魅力的なものが沢山あります。
順次そろえていくのも楽しみになります。
色半衿・柄半衿
半衿は着物の衿の汚れ防止だけでなく、付け替えることによっておしゃれを楽しめます。
お顔のすぐしたの位置にある半衿は、よく目につきます。
組み合わせがよいと、とても好感度の高い着物姿になりますよ。
外出やおしゃれ着で着物を着るときは、色柄のついたものをどんどん利用してみましょう。
半衿は小さな柄で
半衿には柄の細かいものが向いています。
半衿は衿のところで少し見えるだけ。
なので大きな柄だと絵の一部しか見えず、着物とのバランスがとりにくいです。
ビーズやラメをあしらった半衿も、小さな柄の仲間といってよいでしょう。
自分で作ってもOK
市販品でなくても、自分で好きな布を半衿としてとりつけてもいいものです。
レースや洋服のはぎれを使っても、着物に合っていればOKです。
扇子(せんす)
扇子を帯にさしていると「この人は着物に慣れていそうだわ」と感じさせるものがあります。
扇子は、左の胸に下前の衿に平行になるように帯にはさみます。
暑い季節には、扇(あお)いで涼をとる本来の目的で使いますが、季節を問わず飾りとしてさしておいてOKです。
あおぎ方
あおぐときは扇子を胸の位置で持って、顔の下からそよそよとおあおぐと周りからも好印象です。
また袖口から風を送ると、体が涼しくなります。
根付(ねつけ)
根付は、帯揚げやお太鼓枕のひもにかけて、胸元に下げる飾りもの。
動きの出る装飾品として、手軽に利用できます。
和風のものに限らずあらゆる「もの」が根付の題材にされています。
季節感を大切にして、好みのものを使ってください。
帯留め
帯どめは、通常の帯締めより細い帯締め(三分紐)に通して、帯の中心で飾るアクセサリーです。
貝、陶器、ブローチ、ビーズ、トンボ玉、アンティークの細工など、様々な材料の飾りがあります。
礼装用は蒔絵(まきえ)、宝石、べっ甲、象牙、サンゴなど。
カジュアルにするなら、ボタンや箸置き、毛糸のモチーフなどを帯留めにして遊び心を加えるのも。
手ぬぐい
手ぬぐいは、約34×約90センチの薄い木綿かガーゼの布です。
近年の和のブームで、沢山のカラフルな柄、斬新なデザインのものが登場しています。
使い道の多い手ぬぐい
直接着物につけるものではありませんが、外出の際にはあるととても便利です。
- 食事のときひざにかけて汚れ防止
- ハンカチの代わりに手拭き汗拭きに
柄が適せば、半衿として利用することもできます。
ハンカチの代わりに和柄の手ぬぐいを持つことで、着物の所作も一層サマになるかも。
かんざし
髪をアップにするときに髪留めとしたり、飾りとする髪飾りです。
和装のときにかんざしをすると、女性らしさが引き立ちます。
近年は和のデザインや形にこだわらず、様々なかんざしがあります。
懐紙(かいし)
「懐紙」は茶道のとき使う、四角い白い紙です。
これも着物を着たときに持っていると、素敵に見えます。
どんなときに使うかというと、
- 口の動作を隠すとき
- 飲食後口元をふくとき
- お皿の汚れを隠すとき
など、食事の際にはぜひ利用したい小物です。
以上、きもののときにあるといいなと思う小物についてお伝えしました。
和の小物を取り入れて、着物ライフをさらに充実させてくださいね。
さて次回は「上級までの道のり」の最終回となります。
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