「成人式」がいつ行われるのは、一般的に法律で定められている「成人の日」(1月の第2月曜日)。
2020年1月の場合は、13日の月曜日になります。
その前日の第2日曜日に行われる式を合わせると、9割近くになります。
では残りの1割はというと、成人の日以外の日程で行われます。
ここでは、成人の日をさけたシーズンが適しているという主な理由で日程が決められた成人式について考えてみました。
1月以外に行われる成人式
1月に新成人を迎える人が地元にいない地域があります。
主に人口減少している地域で、大学や就職先が地元にないところです。
若者が都心に進学したり働きに行かざるをえない地域では、高校卒業後に親元を離れます。
成人式がお正月のすぐあとの日程では、式のためだけに戻るのが困難に。
そうした若者への配慮から、成人式の日程を変更しています。
変更後の日程は、
- お盆休み
- ゴールデンウィーク
- みどりの日
- 松の内まで
のいずれかです。
お盆に成人式を行う地域
岐阜県の白川村では、お盆に成人式を行なっています。
1月は寒く雪が降りしきる白川村ですが、お盆なら浴衣姿で多くの新成人が参加できます。
長野県では一部の自治体が、成人式をお盆に開いています。
お盆に開く理由は、簡素化運動がさかんだった昭和40年代ころから、軽装でもすむ8月にしたのが始まりのようです。
ゴールデンウイークに成人式を行う地域
新潟県内ではゴールデンウィークの成人式が圧倒的に多いといいます。
それは豪雪地帯という気候によって、降雪期の1月は帰省しにくいこと、足元が悪くて晴れ着が着づらい、ということを配慮したもののようです。
そのほか、春休み・お盆と新潟県内の成人式日程はさまざまです。
みどりの日に成人式を行う地域
お盆の時期は暑いさなかということもあり、軽装すぎる女性も現れてきました。
正式の式典にしまりがなくなってきたという話もきかれます。
そんないきさつもあって、お盆からみ「どりの日」に変更になった市町村もあります。
みどりの日なら気候もよく、緑もきれいな季節です。
晴れ着も着やすく、集まりやすいということのようです。
松の内までに成人式を行う地域
他に1月7日ころまでの「松の内」に行なう市区町村もあります。
お正月に地元に帰ってきた青年が、成人式に出やすいという配慮です。
成人式・事情により成人の日以外で行われる成人式・まとめ
成人式は、成人の日(月・祝)かその前日(日)に執り行われることが多い。
一部の自治体では、若者が集まりやすい気候・シーズンに配慮して開催されている。
寒さが厳しい地方では、ゴールデンウイーク・お盆の時期に変更することが多い。
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