振袖を着る予定の日が、雨や雪だったらどうしよう?
もうすぐ成人式、友人の結婚式というときになって、ちらっと頭をよぎる不安はきっとあるでしょう。
そこで当日雨や雪がふっても、振袖や草履をぬらすことなく安心して参加できるように準備をしておきましょう。
振袖はレンタルなのか自前なのかで、準備は少し変わってきます。
まずは「レンタルの振袖の場合」そして「自前の振袖の場合」の準備と対策をお伝えします。
レンタル振袖の雨・雪対策
当日雨や雪で振袖の袖や裾が濡れると、乾いたあと着物が 縮んだりゆがんだり、シミになったりすることがあります。
そのような場合は契約書に保証が付いていたとしても、保証外になることもありえます。
「保証外」と判断されると、あとでクリーニング代や修理代を請求されてしまうことになります。
そのそうならないために事前にできことはしておきましょう。
レンタルの場合の事前の準備
お値段にもよりますがレンタル着物は、何度も貸し出しできるように撥水加工が施してあることもあります。
また洗える素材で作られているものも多いです。
そのためレンタル料金は差があるものの、その料金の中にクリーニング代や代や保証代が入っています。
それは契約書の内容でわかりますので、よく読んで確認してください。
たいていの場合は、少々の雨や雪では問題なく着て良いようになっているはずです。
持ち物の準備
「振袖用のレインコート」を用意しておくとよいです。
今後振袖を着る予定がないと思うので、お値段安めの雨コートを購入すれば安心です。
振袖専用コートは着やすく、袖や裾を濡らさずにすみます。
履物はブーツが安心
振り袖用の草履は、雨や雪で台無しになることもあります。
会場への行き来は、ブーツやスニーカーなど履き慣れた靴が滑りにくく安心です。
ひもやマジックテープのない、さっと脱ぎ履きのできる短いブーツが最も適しています。
履物には防水スプレーを して、足袋が濡れないようにしておきましょう。
持ち物
- 吸水性のよいハンカチやタオル
- 振り袖用草履
- 振袖用レインコートやはきものをいれる大きめの袋
実際の行動
歩幅は小さめに、段差にはいっそう気をつけて歩きます。
会場についてコートを脱ぐときは、まずハンカチかタオルでしずくをよくふきとります。
草履カバーのしずくもふきとります。
コートを脱ぎ、式の間干してもらえるならお願いします。
預けることができれば裏返して袋に入れて預けます。
自前の振袖の雨・雪対策
自前の振袖の場合は、今後も着るつもりで購入されたと思います。
後から手入れの心配をしなくてもいいよう、「ぬらさない」ように気を配っておくのは大切です。
自前の場合の事前の準備
あらかじめ撥水加工をしておくと安心できます。
撥水加工するには 時間がかかるので、購入した呉服屋さんに早めに依頼しておくと良いです。
撥水加工されていても振袖が濡れないための対策はしっかりしましょう。
また撥水加工していない正絹の着物を着る場合は、徹底的に振袖が濡れないための対策をしましょう。
持ち物の準備
自前の着物の場合は、今後も着る予定があると思いますので「着物用の雨コート」を用意します。
着物用雨コートは袖丈が普通の着物サイズなので、振袖の袖は下から丸めて袖におさめます。
着物用の雨コートは、二部式 と一部式のものがありますが、どちらでも良いです。
着物用の雨コートは、足袋につくくらいの長さのものが適しています。
それでも裾や袖が濡れるのが心配ですね、その対策としては着物と長襦袢を、帯の辺りまで折り上げて、腰紐で落ちないよう留めます。
または和装用のクリップでしっかりと挟んで落ちないようにします。
履物は草履カバーなどで対応
履物は「雨用の草履」や「防寒用の草履」を履いていくと安心です。
底がゴムで滑りにくく なっていたり、ボアがついて防寒対策になってるものもあります。
今後も着物を着用する予定であれば、この機会に用意すると良いです。
また履き慣れたブーツなどで、脱ぎはきしやすいものでもいいでしょう。
持ち物
- 吸水性のよいハンカチやタオル
- 履物を変えたときは振袖用草履
- 雨コートやはきものをいれる大きめの袋
実際の行動
歩く時はコートの前がはだけないように気をつけて歩いてください(下着が見えてしまいますから)。
会場についてコートを脱ぐときは、まずハンカチかタオルでしずくを拭きます。
雨草履(またはブーツ)のしずくもふきとります。
後ろを向いて、ひもやクリップを外して、着物や長じゅばんの裾をていねいにおろしてからコートを脱ぎます。
コートは式の間干してもらえるならお願いし、預けることができれば裏返して袋に入れて預けます。
もし濡らしてしまったら
それでも濡れてしまったら、こんな風に対処してください。
吸水性のよいハンカチで、すぐに軽くおさえるようにして水分をすいとります。
こすると毛羽立ちをおこして、あとの処置がむつかしくまりますから絶対こすらないようにしてください。
ぬれたか所がどこなのかを覚えておいて、クリーニング(着物専門のクリーニングがよい)に出すときに知らせるとよいです。
ドアtoドア(玄関から会場入り口)で行く方法を考える
このような準備をしなくてもすむならそれに越したことはありません。
もし着付けやヘアメイクしたところから会場の入り口まで、タクシーか車で行けるのであればよいのですが、できそうですか?
着付けするところが美容院なら、美容院⇒家⇒会場⇒家
さらに二次会などで会場を移動して、会場⇒会場と移動回数が増えるかもしれません。
会場が近ければタクシーを利用する、またはご家族が車で送迎してくれるなど工夫できるといいですね。
一番最初に、ドアtoドアで行ける方法はあるかを考えてみてくださいね。
お友達と一緒に帰りはタクシーを利用するなどもいいですね。
振袖で成人式・結婚式、雨や雪予報のときの準備と対策は?まとめ
できれば濡れないように、タクシーや車で移動できるように工夫や手配を。
大雨や災害などになりそうな場合は、きっぱりと振袖をあきらめましょう。
友人の結婚式なら、大雨の場合はドレスに変更できるよう用意しておくのも一案。
慣れない振袖を着るだけで精一杯という人は、濡れないよう裾を折り上げてひもやクリップでとめる練習をしておいた方がよいです。
雨コートの脱ぎ着も初めてなら一度は練習をしておくと安心です。
会場では荷物預かりがるかどうか事前確認しておくとよいですね。
コメント