着物(和装)のとき、雨が降ると外出が面倒になりがちです。
でも「雨天用コート」があれば、気分がとても楽。
「雨天用コート」に「雨天用草履」を身に着ければ、大ぶりの雨もしのげます。
ここでは「雨天用コート」の種類と、仕立てるときの注意点についてお話します。
着物の「雨天用コート」の種類
「雨天用のコート」はいうまでもなく、雨から着物や帯を守るものです。
着物(和装)のときの雨天用コートには、以下の二種類があります。
- 「ワンピース式」
- 「二部式」
それぞれの特徴と仕立てるときの注意点を紹介しますね。
「ワンピース式雨コート」の特徴
ワンピース式の特徴は着脱がしやすいことです。
行先で濡れたコートをたたむのにも、ワンピース式はやりやすいです。
また一枚なので、収納しやすいです。
「二部式雨コート」の特徴
二部式の雨コートは上下に分かれています。
下は巻きスカート状で、体に巻き付けます。
二部式雨コートのよさは、ウエストで長さや幅が調整できることです。
帯結びのボリュームや着物丈に合わせることができます。
仕立ての注意点
雨コートは、着物をすっぽりと覆うので、丈には注意が必要です。
仕立てるときは、着物の裾がぬれないように着物の裾よりわずかに長い丈に仕立てます。
「ワンピース式の雨コート」は、お太鼓の大きさによって着丈が変わります。
そのため雨コートを仕立てるときは、必ずいつものように帯を締めた状態で丈を確認してください。
雨コートの素材や色について
雨コート用の生地は、無地かごく単純な模様が繰り返されるなど、シンプルな柄のものが多いです。
今でも雨コートといえば、赤やオレンジ色、紫や茶といった色が基本多いです。
着物の色柄は衿の一部しか見えないので、着物とのコーディネートにはあまりこだわらなくてよいです。
雨コートを着物生地から仕立ててもOK
雨コート用の反物から仕立てるのが一般的ですが、近年は雨コート用の反物が少なくなっています。
そですから着物の反物から仕立てる人も増えてきました。
着物用の反物の方が、色柄が豊富なので選びやすいともえいます。
素材はツルっとした手触りの素材がよいので、平織りの紬の反物はふさわしいです。
また着物から仕立て直しするのもよい方法です。
生地には防水スプレーを施して、水をはじくようにします。
縞・格子・絣柄など、気にいった生地であつらえれば、とても個性的に装えます。
雨用コートの衿について
現代の雨コートの衿は四角い額縁のような形をした「道行衿」が主流です。
衿の形は何種類かありますので、見本を見せてもらって選んでください。
着物(和装)のときの雨天用コートは二種類・仕立てるときの注意点・まとめ
雨天用コートには、ワンピース式と二部式がある。
ワンピース式は扱いが楽ですが、丈の調整はできない。
二部式は下の巻きスカートで丈の調整がしやすい。
雨コート用の生地もしくは、平織りの紬生地で仕立てても個性的。
コメント