着物の染め替えは、着物をほどいて染色します。
色を抜いてから染める場合、色を追加して染める場合とあります。
その後に「仕立て」をすることになるので、今の自分にあったサイズに仕立ててもらいましょう。
何もいわないと、元のサイズのまま仕立て直すことになります。
そうはいっても、着物の染め替えはいったいどうしたらいいでしょう。
まずは染め替えのメリットをお伝えし、詳しくみてきましょう。
着物の染め替えのメリット
着物の色を染め変える利点はいくつもありますが、中でもよく聞く声をあげてみます。
- 好みの色にカスタマイズ可能。
- 個人のサイズに合わせて調整できる。
- 裏地(八掛)を新規で購入するか、誂え染めで変更可能。
- 地色や柄を選ぶことでヤケやシミを隠せる。
- 上前のスレやダメージを隠すことができる(上前と下前の交換や仕立て直しを行う)。
- 着物の形を変えて再仕立てが可能(例: 着物からコートへの変更)。
- オーダーメイドの特別感を楽しめる。
染め替えをすすめるにあたり、専門家とのコミュニケーションを通じて、更に知識を深めることができるのも良い点ですね。
着物の染め替えで失敗!失敗談から学ぶ
着物を染め替えしたものの、失敗してしまった!という体験談もみうけます。
どんな失敗になってしまったのか、失敗の例をあげてみます。
- 色の選択ミス:期待していた色と異なる色になってしまうことがある。
- 染料の不均一:染料が均等に染み込まないことで、ムラや斑点が現れる場合がある。
- 縮み:染める過程で着物の生地が縮んでしまうことがある。
- 生地の損傷:染料や染める過程で生地が弱くなり、傷んでしまうことがある
- 柄の変色:元の柄が完全に消えず、新しい色に混ざってしまう場合がある。
- コストオーバー:予想以上に高い費用がかかることがある。
これだけ失敗例があると、失敗の方が多いんじゃない?
やめておいた方がよさそう、、、という印象もうけますね。
そこで、これを受けて失敗しないためのアドバイスもまとめてみました。
着物の染め替えに失敗しないためのアドバイス
◆着物のスレ
着物の染め替えは繊細な作業です。
失敗を避けるためには、事前の情報収集や専門家とのコミュニケーションが非常に重要です。
失敗しないためのあアドバイスを以下にまとめてみました。
- 専門家の意見を取り入れる:染め替えを行う際は、経験豊富な専門家に相談し、アドバイスを受け取ることが重要。
- 着物の素材を確認する:染め替えが可能な素材かどうか、事前に確認することが必要です。
- 染め替えのサンプルを確認:実際に染めた後の色や仕上がりをサンプルで確認すると良いでしょう。
- 正確なコストの見積もりを:染め替えの作業前に、コストの見積もりをしっかりととっておくことで、予期せぬ出費を避けることができます。
- 期待する結果を明確に伝える:自分の期待する結果を染め師に明確に伝えることで、ミスマッチを防ぐことができます。
- メンテナンスの知識を身につける:染めた後の着物のケア方法を学ぶことで、長持ちさせることができます。
着物の染め替えの料金はいくら?
着物の染め替え料金は、いくつかの要因によってかわってきます。
一般的な考慮点や料金の参考として考えられるものを紹介しますが、正確な料金は染め師や店舗によって大きく変わることがあります。
着物の種類
例えば、小紋や紬は比較的シンプルなので料金は低めになることが多い。
一方で、色無地や訪問着などの豪華な着物は料金が高くなることが多い。
染めの方法
全体染め、部分染め、模様入れなど、染める方法や範囲によっても料金は異なります。
染料の種類
天然染料と化学染料では、価格が異なることがあります。
天然染料の方が高価になることが多い。
加工の内容
たとえば、柄を隠すための追加作業や、特殊な仕上げを要求する場合、料金は上がる可能性がある。
生地の修復
染める前にシミ抜きや補修が必要な場合、それにかかる料金が追加されます。
地域や店舗の差
都市部の有名な店舗では、地方の小さな工房よりも高い場合があります。
一般的な参考価格(2021年時点でのおおよその価格)
- 小紋の全体染め:20,000円〜50,000円
- 色無地の全体染め:30,000円〜70,000円
- 模様入れや部分染め:10,000円〜30,000円(範囲や柄の内容による)
- シミ抜きや補修:5,000円〜20,000円(シミやダメージの状態による)
これらを合計すると、染め替えの料金は30,000円〜100,000円程度になることが多いと考えられますが、具体的な価格は染め師や店舗に直接確認するのが最も確実です。
着物の染め替えの利点/失敗談と失敗しないためのアドバイス・まとめ
着物を染め変えるメリットは多いです。
ただ失敗した例もよくきくので、失敗しないための方法をまとめてみました。
最初から誂えるより高い?というお値段になることもあるので、費用の見積もりはしっかりと聞いておきましょう。
<関連ページ紹介>
◆染め替え・染め直しの方法・丸染めとは費用は
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