浴衣と名古屋帯おしゃれ着の着付けを目的に、お越しこしになっているYさんの様子です。
お聞きするとご自宅には、和裁士のおばあ様のお仕立てになった着物や帯が、箪笥に山ほどあるそうです。
どれも全く袖を通していないものばかりで、 おばあ様の愛情たっぷりの上質なお品ばかりのようです。
ご高齢になってお仕事をしなくなったおばあ様に、着物姿を見てもらうというのもYさんのおけいこの目的のひとつです。
最初の浴衣の着付けのお稽古の後、ご自宅で練習をなさり、おばあ様に見ていただいたところ、とても お喜びになったそうです。
おばあ様との会話も増えるきっかけにもなり、練習の励みにもなったことでしょう。
今回2回目の浴衣の着付けのおけいこでは、 浴衣にできてしまうしわや緩みを解消して、すっきりとした着あがりになるようにお伝えしました。
帯結びも今回は文庫と片流しで、古典的なものを習得していただきました。
片流しについては、 デパートのPRでもご覧になったことがあるようで イメージは直ぐつかんでいただけました。
Yさんの半幅帯は、上質なもので長さもたっぷりあるので、 羽根が3枚も取れました。
このままでも良いですし、手先を長くとって羽を2枚にすると、また違った表情になります。
スタンダードなものを少しアレンジする、変化のある出来上がりがお好みのようです。
忘れないうちに早めに復習なさってくださいね。
襟のカーブが綺麗に出るように、やはり衿芯を入れることを おすすめしました。
次回は名古屋帯に挑戦しますが、 ご自宅にあるものは錦の礼装の帯に匹敵するようなものだそうです。
そのため 練習用の帯を入手したいそうですが、次回までにご用意できない場合はこちらのものを使っていただくようにご了解を取っています。
「不器用なんで時間がかかる」とおっしゃっていましたが、そんなことはありませんよ。
着実にステップアップされています。次回もまたよろしくお願いします。
(写真は練習でどうできたかを確認するためのものです。完成形ではありません。改善点などをお伝えするためのものです。)
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