これは「福祉着物」として、どなたにでも着ていただける着物です。
見た目は普通に着物を着ているのと全く変わりません。
この着物は、身体への負担を減らすため、二部式にしてあります。
こうすると着付けが早くできるだけでなく、着心地が楽なのです。
ですから、「年齢の高い方」「体力のない方」「車いすを利用される方」にも着ていただけます。
娘が同じ着物を着ています
同じ着物を娘が着ているところです。
どうでしょう、やはり普通に着ているのとかわりない状態ですね。
二部式といえども帯があってこそ着物
普通「二部式着物」というと、旅館の仲居さんが着ているような帯のない着物をいいますね。
でも帯がないと、全く違う印象になってしまいます。
やはり着物をきちんと着た姿が美しいと思うので、帯のあるきもの姿でいたいのです。
着付けが面倒、時間がかかるをなんとかしたい
着付け教室をしていたため、「着付けの手間をはぶきたい」というご意見をよくお聞きしました。
そこで、二部式でありながら普通に着物を着ているのと全く変わらない着姿を考えはじめました。
そして、考案した着物の改良法を教材にして、お伝えすることにしました。
その改良法は、着付けの手間、時間をはぶくことができるので、多くの方に受け入れていただけました。
「いきいき」という雑誌でも紹介されました。
体が不自由でも着物が着られる
この着物の改良をはじめた当初からわかっていたのですが、
これなら一般のかただけでなく、ご高齢の方、体力のない方、車いすの方も利用できるだろうと。
私はこれまでに20年以上にわたって、福祉の仕事の経験があります。
その間に身体に不自由のある方と、たくさんお目にかかる機会がありました。
そういう方々にとっても、無理なく着物姿になれる方法が「福祉着物」です。
手助けが必要になることもあります
着物を着るのは、冠婚葬祭が主ですね。
着物には種類はいろいろありますが、形はみな同じです。
ですから、振袖だから、普段用の木綿の着物だからといった区別はありません。
どんな着物でも改良はできます。
ただ、立って手を動かせない方は、どなたかに援助して着せてもらうことになります。
帯をとった着物の様子
帯をとったところの様子です。
もとは一般の方が、気軽に着物の着付けができるようにと考案したもので、
体型にかかわらず、丈の短い着物でも着られるようになる利点があります。
そのため「お気軽着物」という言い方でお伝えしてきました。
着物をとり、ハンガーにかけています
着物をとってハンガーにかけています。
普通の着物なら、身長よりずっと長い丈ですが、途中で切り離してあるのでこの丈です。
歩行が困難な方、座ったままの姿勢が長い方も、この着物なら少ない援助で着替えができます。
改良の方法はごく簡単です
教材は一般の方向きに書いています。
「着物を着て座る」のが前提の方なら、教材の内容を忠実になさらなくても着用できます。
格安で着物を手に入れて、その着物をわずか3分で着付ける方法お気軽着物の作り方
常時車いすの方の着方
例えば、車いすに常時座っている方であれば、巻きスカート状になった下半分の着物をつけます。
そして車いすに座っていただき、上着を羽織ります。
上着の紐を結んでいただければ着物が着終わります。
この後に帯をいたします。
帯について・名古屋帯お太鼓
身体に負担のかからないよう、帯も長いままでなく一部切り離して装着できるようにしています。
帯は通常引き締めて結んでいきますが、この手順を省略できるものになっています。
身体への負担は極力減らし、つけていて楽な帯です。
ここで紹介しているのは、名古屋帯でお太鼓をつくるときの方法です。
福祉着物(きものを一部改良してどなたにも着ていただける着物)を活用しませんか・確認
身体の不自由な方でも、着物を着たいご希望があれば、「お気軽着物」=「福祉着物」への改良をぜひ行ってみてください。
布の状態から作るのではありません。
いまある着物に改良を加えます。
改良方法は、着物を切り離す方法ですので、元の形にはもどらなくなります。
ですが、着ている姿は普通の着物姿と全くかわりません。
「着物を気軽に着たい」女性の願いが形になりました
改良の方法は電子本にまとめてあり、動画も用意しています(着方は一般の着付けのみ)。
一般の方がこの改良した着物を着ていても、どこから見ても普通に着物を着ているのと変わらない姿になれるものです。
ご本人にとって脱ぎ着がしやすく、援助する方にとっても気軽に着せる手助けができるものになっています。
今お持ちの着物や、お安く購入できる着物で、着物を楽しんでいただくのを目的として作成したテキストです。
「着物を気軽に着たい」という多くの女性の願いを、形にしたものになっております。
詳しい内容がご覧いただけます
↓↓↓
格安で着物を手に入れて、その着物をわずか3分で着付ける方法お気軽着物の作り方
- ※テキストには、着物を格安で手にいれることから説明しています。
- ※呉服屋さんで誂える高級着物のことは念頭においていません。
- ※一般の方からの要望が多かったため、おはしょりの長さなども検討して細かくテキストに書いています。
- ※車いすで過ごされている方なら、細かい採寸は必要ないと思われます。
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