和服の喪の装いは、「黒無地に五つ紋の着物」に「共黒帯」とよばれる黒い名古屋帯を合わせます。
帯揚げや帯締め、草履やバッグの小物類もも黒で統一します。
これは「喪の第一礼装」と呼ばれる装いです。
通夜、告別式の喪主・親族・友人や同僚、喪主・親族の一周忌に着用されます。
長襦袢、半衿、足袋は白を用います。
喪の装いの用意の仕方や小物を紹介します。
喪の装い用意の仕方
喪の装いを用意する場合は、セットでまとめて販売されているものを購入するのが間違いが少ないです。
セットものには、夏用・冬用が全てセットされているはずです。
ですが単衣については、セット内容によって含まれないこともあるので確認する必要があります。
誂えには時間がかかりますので、嫁入り道具(衣裳)のひとつとして用意するなら婚礼の数か月前には用意を始めます。
現代では結婚後に用意する人も増えましたが、時間に余裕のあるときに誂えておくようにします。
季節による着分け方
着物は季節によって着分けます。
袷(あわせ)仕立ては10~5月、単衣(ひとえ)仕立ては6と9月、絽仕立ては7と8月です。
セットの小物類の確認
セットになっているものは、着付けの小物も黒で統一されています。
喪服の小物のセット内容は一律ではありません。
袱紗・コーリンベルト・マジックベルト、帯枕を安定させる道具などがが含まれる場合があります。
草履は自分にあったものを選びます。
単品でももちろん入手することはできます。
着物の喪服に必要になる小物紹介
小物のセットの内容を紹介します。
セット内容はお店によって若干違いがありますので、購入されるときはよく確認してください。
左が夏用の帯締めと帯揚げ、右が冬用の帯締めと帯揚げです。
黒い帯枕と帯板です。
黒い腰紐です。2本入りでした。
3本入りのセット販売もあります。
コーリンベルトとお太鼓を支える用具です。
コーリンベルトは腰紐で代用できますし、お太鼓を支える用具は特に着付けに必要ではありません。
セットものの中に入っていることもあれば、入っていないセットもあります。
黒い草履とバッグです。
布製のものがよく、光る素材のものは避けます。
黒い帯、夏用
夏用の喪の帯です。「絽」という隙間の開いた素材です。
名古屋帯です。
冬用の喪の帯です。
名古屋帯です。
喪の装いのセットで不足するものは手持ちのもので
ここの例では、腰紐が2本でしたので、着付けの時長じゅばんには普通の白っぽい腰紐を利用します。
またセットの中に伊達締めが入っていないので、いつもの着付けのときの伊達締めを利用します。
喪の装いの着付けのポイント
着物の喪服の着付けは、通常の着付ける手順と同じです。
喪の儀式にふさわしいよう、「つつましやかで清楚な」雰囲気になるように着付けをしてください。
着物の喪服の着付けのポイントはこちらです⇒着物の喪服の装い方と着付けのポイント
コメント