◆着物の喪服に必要なアイテム
着物(和服)の喪の装いは、黒い着物と黒い帯を合わせます。
黒い着物は、「黒無地に五つ紋の着物」で、黒い帯は「共黒帯」といいます。
帯揚げや帯締め、草履やバッグの小物類も黒で統一。
これは「喪の第一礼装」と呼ばれる装いで、
通夜、告別式の喪主・親族・友人や同僚、喪主・親族の一周忌に着用されます。
着物の喪服の用意の仕方や小物を紹介します。
着物の喪服に必要なもの
着物の喪服を用意するには、着物と帯をあつらえ、小物はセットになったものを用意すればよいです。
小物のセットものには、夏用・冬用が全てセットされているはずです。
ですが単衣については、セット内容によって含まれないこともあるので確認しましょう。
誂えには時間がかかりますので、嫁入り道具(衣裳)のひとつとして用意するなら婚礼の数か月前には用意を始めます。
着物の喪服に必要になる小物を紹介
◆着物の喪服の小物セット
小物のセットの内容を紹介します。
小物のセット内容はお店によって若干違いがありますので、購入されるときはよく確認してください。
◆左・夏用の帯締めと帯揚げ 右・冬用の帯締めと帯揚げ
左が夏用の帯締めと帯揚げ、右が冬用の帯締めと帯揚げです。
◆帯枕と帯板
黒い帯枕と帯板です。
◆黒い腰紐
黒い腰紐は2本入りでした。
3本入りのセット販売もあります。
◆コーリンベルトとお太鼓の台
コーリンベルトとお太鼓を支える用具です。
コーリンベルトは腰紐で代用できますし、お太鼓を支える用具は必要な方は用意してください。
セットものの中に入っていることもあれば、入っていないセットもあります。
◆草履とバッグ
黒い草履とバッグです。
布製のものがよく、光る素材のものは避けます。
着物の喪服・季節による着分け方
洋服にも夏用冬用とあるように、季節によって着物も着分けます。
裏地のついた袷(あわせ)仕立ては10~5月に。
裏地のない単衣(ひとえ)仕立ては6と9月に。
透け感のある絽仕立ては7と8月用。
黒い帯、夏用と冬用
◆夏用の黒い帯
この帯は夏用です。「絽」という隙間の開いた素材で名古屋帯。
◆冬用の黒い帯
こちらは冬用の喪の帯、名古屋帯です。
セットの小物類の確認
セットになっているものは、着付けの小物も黒で統一されています。
喪服の小物のセット内容は、一律ではありませんので、内容を確認してみてください。
袱紗・コーリンベルト・マジックベルト、帯枕を安定させる道具などがが含まれる場合があります。
反対にセットにない場合もあるので、着付けするのに不足がないか確認を。
草履は自分にあったサイズを選びます。
不足するものは呉服屋さんで、単品で購入します。
不足する小物で見えないところのものは手持ちのもので
肌着や長じゅばんに使うひもなどは、黒に限るわけではないので、
見えないところには、目立たない色目のものを用いればよいです。
肌着はどうする?
肌着は黒でなくてもかまいません。
普段使う肌着を着用すれば問題ないです。
バストをできるだけ平らにできる着付けを心掛けてください。
身に着けるもので白いものは何?
喪服の着物でも、長襦袢、半衿、足袋は白を用います。
装い方、着付けは「つつましやか」に
着物の喪服の着付けは、通常の着物の着方と同じです。
喪の儀式にふさわしいよう、「つつましやかで清楚な」雰囲気になるように着付けをしてください。
◆着物の喪服のマナーと着付けのポイントはこちら
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