ガロンテープ(ガロンレース)とは・取り付け方を詳しく解説しました

ガロンテープ(ガロンレース)とは・取り付け方を詳しく解説しました

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ガロンテープ(ガロンレース)とは・取り付け方を詳しく解説しました

ガロンレース・赤

ガロンテープ(ガロンレース)は、着物の傷みやすいところにあらかじめつけておいて、傷みを予防する布のテープです。

 

裏地のある着物に取り付けるものですが、着物で傷みやすい場所というと・・・裾ではないでしょうか。

 

裾は裾でも裾の裏側(内側)が特に擦り切れしやすいところですね。

 

吊るして点検していても見落としがちですが、たたむときに異変!を見つけることがしばしばあります。

 

裏地のある着物は着物生地が傷まないように、裏地(八掛け)が少し出るようにして仕立ててありますので、この八掛が擦り切れます。

 

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擦り切れ防止用として販売されているガロンテープ

 

着物の裾は、かかとや草履が頻繁にあたるので、生地が傷みやすいところです。

 

八掛けが擦り切れると、その内側に入れてある白い(補強用の)布が見えてきます。

 

内側なので表側からはすぐに見えないのですが、実際に表側から見えてくるのは、裾の一番したのところまで八掛けが擦り切れたときです。

 

裾の一番下が擦り切れるところまでいくと、擦り切れが一気に広がっていくような気がします。

 

そこで、あらかじめ裾の擦り切れ防止に、ガロンテープ(ガロンレース)を取り付けておくと安心です。

 

日常に着物を着ていた時代には、当たり前のように使われていたそうですよ。

 

ガロンテープの長さは、裾と袖口に取り付けられる長さで、2メートル40センチくらい。

 

幅は2.5〜3センチほどの布のテープです。

 

レースのような模様があるのでガロンレースとも呼ばれています。

 

 

ガロンテープの取り付け方

 

裾の端の様子

 

まず裾への取り付け方です。

 

つま先のギリギリのところから始めます。

 

ガロンテープの先端を1センチ内側に折り曲げて、裾と同じか1ミリ出る程度に合わせて、まずつま先のところを縫い付けます(取り付けます)。

 

裏生地の八掛けとガロンテープのみを縫い、着物生地には縫い目が出ないようにします。

 

ガロンテープ縫い糸ともに、表生地に近い色にします。

 

 

裾に取り付けたガロンテープ

 

裾の端にガロンテープが取りついたら、あとは裾に沿って3ミりあがったところをずっと縫い付けていきます。

 

もう一方の端にきたら最初と同じく、1センチ内側に倒し余分は切り離して縫い付けます。

 

その後テープの上側のギリギリのところを、同じ針目で端から端まで縫っていきます。

 

縫い目は2センチほどでよいですが、できれば糸をテープ側にあまり出さないように縫うと、糸の痛みが少ないと思います。

 

(写真のものはガロンテープ側に糸がたくさん出ていますね、最初はこんな感じで。)

 

 

八掛けの色が表生地と違う場合、つま先まで取り付けると、歩くときひるがえって裏地が見えるのがいやなときは、上前のおくみと前幅の裾までは、ガロンテープ」をつけないようにしてもよいです。

 

(あまり気にしない方は、八掛けと違うテープの色でも、裾の端から端まで取り付けてください。)

 

 

 

次に袖口への取り付け方です。

 

袖口への取り付け・裏側から見ると

 

袖口の始まりからぐるりと縫い付けていきます。

 

はじめはガロンテープのほつれを防ぐように、三角に内側に折り曲げて、テープの端を袖口に同じか1ミリ出る程度に合わせて、縫い付けていきます。

 

袖口の端から2〜3ミリのところを縫っていきます。

 

縫い終わりも、始めと同様にしておきます。

 

 

 

 

 

 

袖口に取り付け完了

 

そしてもう一周、テープの奥の端に近いところを縫っていきます。

 

これを左右行います。

 

裾のときと同じように、縫い目は2センチほどで、できれば糸をテープ側にあまり出さないように縫うと、糸の痛みが少ないと思います。

 

 

 

 

 

 

袖口表から見たところ

 

これは袖口にガロンテープを取り付け後、表から見たところ。

 

袖口にわずかにテープが出るように取り付けしました。

 

管理人的には少し出ているくらいが好みです。

 

 

 

 

 

 

ガロンテープ以外の裾の擦り切れを直す方法

 

ガロンテープは擦り切れそのものを予防したり、擦れ始めに取り付けて悪化を防ぐものですが、擦り切れそのものを直すこともできますので、その方法を紹介します。

 

 

(1)天地替え

 

「天地替え」は八掛けの裾の擦り切れを直す方法として、いったん八掛けを取り外して、上下を入れ替えることで修理する方法です。

 

当然上側だった八掛けに痛みがない場合ですが、直す方法としてはこれが一般的だと思います。

 

和裁の知識と技術がないとできないので、仕立ての専門家にお任せします。

 

天地替えを想定して、八掛けの天(上部)は縫い代がたくさんとってあることが多いです。

 

ガロンテープも擦り切れて・・・ということになったら、この方法で根本から直すことになるでしょう。

 

 

(2)八掛けの取り替え

 

八掛けの裾の擦り切れを直す方法として、八掛けそのものを付け替えるということもあります。

 

(1)の天地替えができない場合や、この際もっと気にいった八掛けに替えたいというときに、八掛けそのものを新に取り換えます。

 

八掛けを替えるにあたり、当然袖口の裏地も変わるので、八替けの費用+お直し代がかかります。

 

八掛けを替えると、着物の雰囲気も変わるので、いい気分転換になるかもしれません。

 

 

(3)裾と八掛けを縫いこむ

 

八掛けの裾の擦り切れを直す方法として、裾と八掛けをほどいて1〜2センチほど縫いこむという方法もあります。

 

裾の表生地と八掛けをほどき、少し上までほどいて、1〜2センチ擦り切れのないところまで折り上げて、もう一度裾を作っていきます。

 

これも和裁の技術がないとできないので、仕立ての専門家にお任せします。

 

裾だけの痛みの場合は、この方法で直すことができますが、折りあげるのでその分が短くなってしまいます。

 

身丈十分あって、少々短くなってもかまわないという着物なら、この方法がお直しとしては一番簡単でしょう。

 

 

ガロンテープに代わるもの

 

ガロンテープは着物用品なので、呉服屋さんにはあるはずと思えるのですが、それがまず販売していません。

 

それなら手芸用品を扱うお店ならあるかしら?と何件か探したことがありますが、販売されていませんでした。

 

百貨店で、京都展などの和装品が展示されるイベントに出かけた際、見つけたことがあります。

 

また骨董市で、アンティーク着物を扱うお店で、以前見つけたことがあり、急いで購入した覚えがあります。

 

今売っているお店はほとんどないようですね。

 

紬着物を普段に着る人は少ないですから、製造も販売もされていないんだわと思っていたところ、インターネットのお店で探してみたら、一件だけ見つかりました。

 

ガロンテープ(ガロンレース)そのものは500円前後でしたよ。

 

なかなか入手できないときは、ガロンテープでなくても、いわゆる縁取り用のきれいなテープなどでも、代用できると思います。

 

擦り切れ防止が目的なので、表側にはほとんど見えないように取り付けるわけですから、裾にどんなテープを使ってもそんなに目につくわけでもないですからね。

 

ただ、袖口はよく見える場所ですので、そこには見えてもいいテープを取り付けられるとよいと思います。

 

 

裾に取り付けた手芸用テープ・赤

 

これは1.5センチほどの幅の狭い手芸用のテープです。

 

裾に取り付けた様子です。

 

細いので中心と、上端を縫い付けました。

 

参考までに。

 

 

 

 

なおガロンテープを取り付ける着物は、主に紬、お召など、普段用〜軽いおしゃれ着として利用する着物です。

 

柔らか着物には取り付けはしないのが普通です。

 

ガロンテープは頻繁に着物を着る人には嬉しい商品ですね。

 




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