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着物で踊る西馬音内の盆踊り ファッション/アンティークと藍染め

西馬音内の盆踊り

◆西馬音内の盆踊り

しっとりとした絹のアンティーク着物で、美しい手の動きで踊る西馬音内(にしまない)の盆踊り。

秋田県羽後町で踊り継がれてきた盆踊りは、うっとりと見惚れてしまう妖艶な動き、力強いお囃子の調和がすてきです。

普通盆踊りというと浴衣を着て踊ると思われていますが、西馬音内の盆踊りは違います。

衣装が決まっているのです。

それも今でいうアンティークの着物の生地をつないだものなのです。

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西馬音内の盆踊りのファッション

西馬音内の盆踊りでは、どんな衣装や飾り物をして踊るのかみてみましょう。

成年の女性のファッション

西馬音内の盆踊り

成年の女性は、 編み笠をかぶり、端縫いの着物を着ます。

ウエストにあかい「しごき」をして、白足袋に草履をはきます。

未成年の女性

西馬音内の盆踊り

◆彦三頭巾(ひこさずきん)をかぶって踊る

未成年の女性は、頭には彦三頭巾(ひこさずきん)をかぶり、目だけあけ絞り染めの浴衣を着ます。

このような姿ではいったい誰なのかわかりません。

彦三頭巾をかぶるのは、「亡者」の姿を象徴しています。

西馬音内盆踊り「亡者踊」とも呼ばれ、「お盆に戻ってきた精霊に、共に踊り、楽しんでもらう」という趣旨のようです。

子供は浴衣を着て踊り、特に決まりはありません。

頭の被り物・編み笠

西馬音内の盆踊り

◆西馬音内の盆踊りの編み笠

成年女性は、特徴的な編み笠を深く頭にかぶることが特徴です。

この編み笠は、彦三頭巾と同様に顔を覆う意味合いがあります。

中世の芸能では、笠は頻繁に見られ、その下部は精霊を引き寄せる場所とされていました。

さらに、笠は霊の依り代として、花などの装飾が施されることが一般的でした。

編み笠の後ろのうなじが、とてもきれいに見えます。

絞り染めの藍染浴衣

彦三頭巾を身につけた若い女の子たちは、ゆかたを着ます。

特に西馬音内地域では、手絞りの藍染めによる多彩で個性的な浴衣が一般的です。

これは昔から伝わる藍染浴衣で、100年以上前から使用されているものもあるそうです。

端縫いの着物(はぬいのきもの)

西馬音内盆踊りの誇りと伝統を象徴する「端縫い」衣装。

これは、その起源が安土桃山時代にまで遡るとされています。

古代の日本では、絹の着物は価値ある財産で、女性たちは小さな布の断片まで大切に集めていました。

これらの絹の断片は、何世代にもわたって丁寧に縫い合わせられ、「端縫い」が生まれました。

絹の断片は「左右対称に縫い合わせる」という原則に従って縫い合わせられ、時間が経つにつれて洗練されたデザインがとなっていきます。

「端縫い」を所有する家庭は少ないですが、それは母から娘へと代々受け継がれる家族の象徴として大切にされています。

娘が成人女性として母親に認められると、初めて「端縫い」を着る許可が与えられるということで、初めて「端縫い」を着て踊る喜びは、特別なものだそうです。

「端縫い」の着物が多くみられるのは、踊りの最終日です。

というのも一日踊るだけで汗でびしょびしょになるため、多くの人が最終日まで着るのを避けるからです。

また、「端縫い」を盆踊りで着用する習慣は、「昭和の時代から始まった」と言われています。

履物は足袋と草履

はきものは白い足袋、草履は紅白の鼻緒をつけたおしゃれなデザインのものをはきます。

女装している男性踊り手

西馬音内の盆踊り

西馬音内の盆踊りでは、女性的な美しさが重要視されますが、男性たちも見劣りしません。

体格の良い人に目をとめると、それが意外にも中年のおじさんだったりすることもあるのです。

彼らが女装して踊るのは、伝統的な変装のスタイルである一種の表現かもしれません。

しかし、彼らの踊りは見事で洗練されており、引き付けられる力強さがあります。

流れるような女性の踊の中にあって、ときにおどけるようなそぶりも見せて観客へのサービスも忘れていません。

西馬音内の盆踊り2023年日程・場所

西馬音内の盆踊りは例年8月の16日からの三日間です。

  • 西馬音内の盆踊り期間:令和5年8月16日(水)から令和5年8月18日(金)
  • 盆踊りの時間: 8月16日・17日:19:30〜22:30 8月18日:19:30〜23:00

※今年は30分短縮して開催されます。

  • 開催場所:羽後町西馬音内本町通り
  • 雨天の場合:羽後町総合体育館で行われます

着物で踊る西馬音内の盆踊り ・ファッション/アンティークと藍染め・まとめ

700年もの伝統を誇る西馬音内の盆踊りは、昨年ユネスコ無形文化遺産に登録され、日本三大盆踊りと称されていいます。

私は盆踊りの衣装に特にひかれます。

母から娘に代々伝わる端縫いの着物を、一人前になったあかしとして受け継ぎ、踊り継がれていく。

そった美しい手の動きがまたとても優美このうえない盆踊りです。

西馬音内の盆踊りへのアクセス方法や歴史、踊りや歌詞の特徴などを紹介しているので参考になさってくだい。

西馬音内(にしもない)盆踊り2023日程場所/衣装/歌詞/踊り方/ユネスコ歴史
西馬音内盆踊り(にしもないぼんおどり)は、日本の伝統的な祭りで、700年以上の歴史を持ちます。この祭りでは、静かで優雅な動きを伴う踊りが行われ、手指を大きく反らすのが特徴。甚句の歌詞や節回しは哀調を帯び、亡者踊りの側面もあります。日本三大盆

秋田県羽後町のHP 西馬音内の盆踊り

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プロフィール
この記事を書いた人
きらこよしえ

着付け師範として着物着付け教室を運営。簡単着付けの2部着物など考案、雑誌に取り上げられたり、着物用下着など監修者。温泉好きでスーパー銭湯や温泉巡りでドライブ旅行趣味。温泉ソムリエ資格取得。旅系ブログna58.net YouTube運営。

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