あけましておめでとうございます。
2015年のお正月が過ぎ7日になりました。
寒波が訪れ、全国的に寒さ厳しい三が日になりましたが、管理人がは近隣の神社めぐりや親せきへのお年賀などに出かけていました。
美味しい日本酒やらお節をいただきながら、今年一年の抱負を話し合ったり、神社へ行けば振袖のお嬢さんはいないかな?とか着物の家族連れはいないかな?と見回していました。
日中でも粉雪が舞ってきたほどの気温でしたから、着物での外出をあきらめた人もあったのかと思いますが、未年にちなんで出かけた羊神社では、私以外に着物の人はありませんでした。
名古屋市の北区にある「羊神社」は、狛犬の変わりに「こま羊?」とでも言うべき親子の羊の像が出迎えてくれます。
狛犬は神社にいけば必ずある、神さまを守護し魔除けを担っている獅子や犬に似た日本の獣でおなじみのものですが、羊神社には狛犬はありませんでした。
こま羊(この言葉が正しいかどうかはわかりませんが)は写真のように親子で優しい顔立ちです。
見てるとほっとしますが、なにしろ混雑していてスナップ写真も歩きながらしかとれないくらいの状況でした。
羊神社はここ以外に群馬県に一つあるだけ?のようですので、それはそれはものすごい人出で、10人ほど警官の方も出ていて、交通整理に余念がありませんでしたよ。
小さい神社で境内も狭く、すぐに民家がひしめく参道が続いています。
元旦に行くことができたのですが、おみくじを引いてお守りを買うくらいが精一杯でした。
おみくじは末吉だったので、今年は何ごとも慎重に、努力をおこたらないようにということみたいです。
由緒の細かいことはここに書かれていますが、さておいて、
羊年にちなんで、縁起のよいことがこの「きもの物語」をご覧くださる方に訪れますように。
話は変わりますが、5日のニュースで、鹿児島県奄美市の成人式の様子が映し出されていました。
奄美市といえば大島紬の産地です。
里帰りしている若者が多いからということで、お正月に成人式を行うそうですが、華やかな振袖のお嬢さんにまじって、おばあちゃんが作った大島紬の振袖を着ているお嬢さんがチラホラいました。
振袖だけで見れば、黒っぽくて地味ですが、そこにあでやかな袋帯と帯締め帯揚げ、伊達衿で飾っている姿は、一つの主張をもって存在感がありました。
「おばあちゃんのセンスが素敵」とそのお嬢さんが言っていましたが、代々続く郷土の手間のかかる産物が、ハイセンスな着物として受け継がれていくんだなと感じました。
大島紬には色大島や白大島もありますが、大島紬の振袖のほとんどが、黒(泥染め)を基調にしたもののようです(テレビの中のお嬢さんたちからすると)。
男性も大島紬の紋付き袴を着ている人があり、「二十歳になった男は代々この大島を着る義務があるんですよ」と話していました。
大島紬の振袖姿は見たことがなかったので、とても新鮮。
これからも成人式の振袖として残っていってほしいものです。
ちなみに大島紬の振袖には、みなさん華やかな帯、小物を合わせていて、髪も現代的なアップと飾りをされていましたが、違和感は全くありません。
日本女性の美しさが引き立つようで、どなたにもお似合いになるシックな色調だと思いました。
大島紬の振袖は他では見ることができないものですので、産地の方たちの想いが受け継がれてくことを願っています。
来週の日曜、月曜は全国的に成人式が行われます。
振袖姿、髪型、帯の変化結びなど、今年は何か変化があるでしょうか。
着物に携わるものとして、成人式のときは振袖のお嬢さんを、遠くから観察させてもらいます。
コメント