「池田重子コレクション日本のおしゃれ展」に行ってきました。
池田重子さんは着物ファンなら知らない人はいない、着物コレクターでありコーディネート指南者であり、時代衣装池田の店主をなさってらしゃった方。
池田さんならではの高い美意識によって生み出されたコーディネートの中から、50点の展示があるというので鑑賞させていただきました。
見事な袋帯や袋物、帯留めの展示もあり、見ごたえ十分で目がクラクラしました。
アンティーク着物をお召の可愛らしいお嬢様四人にもお会いできました。
池田重子さんの素晴らしいコーディネートの鑑賞のコツを私なりに紹介します。(写真撮影禁止でした)
池田重子コレクションの見どころと鑑賞のコツ
明治、大正、昭和初期の着物、帯、帯どめ、帯締め、半衿、羽織などをコーディネート、「厳選したコーディネートが50例展示」されていました。
素晴らしい作品の組み合わせばかりですから、一品一品の技術やデザインなどに目が奪われてしまいます。
しかしながら、池田重子さんの想いはそこではなく、全体のコーディネートそのものが重要なのです。
全体としての物語を考えたり、テーマを決めてその世界観を表現したりという、全体を丸ごとでどう受け止めるかが重要です。
コーディネートの一つ一つに、表現したいテーマが掲げてありましたが、それをそのまま受け止めるのももちろんいいですし、あなたはどう感じたのかを、お友達と話し合ってもいいのです。
「想像して表現する」のを大切にコーディネートされていたと、二代目の池田由紀子さんがおっしゃっていました。
歌舞伎や和のしきたりに精通しておられた池田さんならではの、はっとするようなコーディネートの数々でした。
半衿・帯留めにとことん凝る
今回紹介されていたコーディネート例は、どの着物にもバランスのよい凝った半衿が組み合わせられていました。
ほとんどのものに帯留めがあり、こちらも素晴らしい作品ばかり。
それがまた全体のまとまりの勢いを決めるかのように、留められていました。
「半衿は帯との相性を一番に考えている」とは池田由紀子さんの言。
それを聞いてから、どうしてその半衿を選んだのかを、作品ごとに考えて見ていきました。
膨大なコレクションの中から、最高の組み合わせを考えてのコーディネートですから、ため息がでます。
そして、自分なりに、きっとこういう意味かな?と考えたり感じたり。
帯どめについても、着物姿の要として、大きな存在感のある池田さんのコーディネートです。
四人のお嬢様の、個性的な可愛らしい装いがまた素敵です。展示会にふさわしい装いをお考えになっていらしてます。
池田重子コレクション日本のおしゃれ展でお嬢様四人・鑑賞のツボまとめ
池田重子さんのコレクションの中から厳選された50のコーディネート例を拝見するチャンスの展覧会です。
コレクションの魅力は、全体としての物語や、テーマを決めたその世界観を観賞することでもあります。
「半衿は帯との相性を一番に考える」ことを忘れずに、コレクションを観賞するとともに、私たちも参考にしたいです。
帯留めは着物姿の要として、大きな存在感があります、こちらも参考にしておしゃれを楽しめるようになりたいものです。
「和のしきたり」、和文化、季節の草花など、いっそう知識を広めることで、みえてくる美意識やおしゃれ。
目の保養に、おしゃれの参考に、近くで開催されたら、ぜひ行ってみてくださいね。
ちなみに名古屋では、2017年3月22日から4月3日まで、栄三越本店にて開催されています。
池田先生の想いはこちらにかき残しておきました⇒「着物美意識と想い・池田重子コレクション日本のおしゃれ展で(名古屋201703)」
展覧会の後は、「時代布と時代衣裳池田」のお店も出ていましたよ。
呉服店や装飾品、小物やグッズの販売もあります。
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