おしゃれを楽しむ着物のコーディネートの講座のうち、
ここでは浴衣と浴衣に合う帯の色コーディネートをまとめています。
浴衣の色や模様は多種多様で、どれを買えばいいのか迷いますね。
その中からどうやって選んでいくか、ヒントをつかんでいただければと思います。
- 浴衣に合わせる帯のこと
- 浴衣の地色別の帯の合わせ方
についてすすめていきますね。
浴衣に合わせる帯は三種類
浴衣に合わせる帯は、以下の三種類です。
- 浴衣帯
- 半幅帯
- 兵児帯
それぞれを簡潔に説明します。
「浴衣帯」とは
◆ピンク地の浴衣に赤と黄のリバーシブル浴衣帯
「浴衣帯」は、約15センチの幅で長さが約3.5メートル前後。
薄手で浴衣に結ぶ専用の帯です。
単色のリバーシブルが主流です。
「半幅帯」とは
◆半幅帯の例
「半幅帯」は、幅約15センチで長さ3.5~3.8メートルほど。
普段用の着物にも合わせることのできる帯で、模様があるのが普通です。
兵児帯(へこおび)とは
◆ブルーの浴衣に兵児帯を結んだ例
「兵児帯」は、幅広の柔らかい薄い生地で、3.5~3.8メートルほどの長さです。
結びやすく軽やかな印象、ふわりとした風合いです。
◆女児 若い女性向きのフワフワした兵児帯
女の子や若い女性向きのカラフルな色が主流です。
浴衣の地色別の帯の合わせ方
では浴衣の地色による帯の色合わせをみていきましょう。
浴衣の地色によって「合いやすい色」というのがあります。
- 白地の浴衣に合わせる帯の色
- 藍地の浴衣に合わせる帯の色
- 多色使いの浴衣に合わせる帯の色
の順にお伝えします。
「白地の浴衣」に合わせる帯の色
白地の浴衣は、紺地の浴衣とともに昔からあり、さわやかな印象です。
白を地にした浴衣は、帯にインパクトのあるものを用いると 全体がしまって見えます。
帯の色は「緑、赤、ピンク、青」などのはっきりした色が合います。
「藍地の浴衣」に合わせる帯の色
◆紺地の絞りの浴衣に白い浴衣帯
藍地(藍色)の浴衣も、昔からあるもので、とても清涼感のある印象です。
藍地の浴衣には、白く染め残した模様があって二色のものや、 一部に色がはいって多色のものもあります。
合う帯は、くっきりと目立つ、 それでいてさわやかな色です。
「白やクリーム色」が無難ですが、浴衣に色使いがある場合は、 その色に近い色の帯にしても合います。
「多色使いの浴衣」に合わせる帯の色
◆紺地・多色使いの浴衣に合わせる帯の例
地色はわかるものの、全体に多色が使われている浴衣は、
- 模様の色から一色選んだ色の帯をあわせるか
- 模様の色の濃淡であわせる
と すっきりとした組み合わせになります。
例えば、赤い金魚と緑の藻が描かれている浴衣だとすると、 赤か緑の帯。
または、赤か緑のどちらかの濃淡の色の帯です。
あるいは、帯の色を浴衣の地色と同じ色にすると、 さっぱりと軽快な雰囲気になります。
全体の色数は多く用いない方が、 涼しくさっぱりとした印象になります。
何色もあって どうしていいかわからないときには、白やクリーム色の帯を合わせると無難にまとまります。
外出用で高級浴衣を着る場合の帯は別
高級浴衣を昼間の外出用(お出かけ用)として着用する場合は、 夏用の名古屋帯を合わせます。
高級浴衣は色数が少ないものがほとんどです。
そして合わせる夏用の名古屋帯は、色柄や模様が少なく、色は紺・黒・白・ベージュ・薄紫といった涼しい色合いが主流。
このいずれかの帯がまず間違いなく高級浴衣には合うはずです。
高級浴衣を普通の浴衣として装う場合
高級浴衣であっても、盆踊りやお祭りにというなら、半幅帯を合わせればよいです。
シックな大人向きの兵児帯を合わせてもOKです。
浴衣以外のおしゃれ着物の帯と合わせについては、次のページで⇒「ウール着物・紬・小紋・アンティーク着物と帯の基本」
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