京都で磨くゆかた美人、今日は4回目を迎えました。
自分に似合う浴衣と帯を選んで、すっきり見える着付けを学びTPOも学んだところです。
今回は「帯結びのアレンジ」を学んで、いよいよ着なれた雰囲気もだせるようになるのでしょう。
さっそく復習しながら感じたことも書いていきます。
ご指導くださるのは着物・礼法研究家の安田多賀子さん。
生徒役は引き続きタレントの夏川純さんです。
右の写真は「四葉結び」です。
半幅帯は無限のアレンジがある
安田多賀子さんが「着物はアートの世界で、自分で自分にデザインするもの」とおっしゃていましたが、まさしく帯結びの楽しみ方は、そのデザインをするところにあるのでしょう。
同じように結んでいるつもりでも、着る人によってみな少しづつ変化があり、違いが出てきます。
それに半幅帯の結びは何十種類、いえ何百種類とあって、さらにアレンジを加えたらもっと増えます。
ヒダの折り方や、羽根の向きなどによっても、見かけは違ってくるので、案外難しいと私は思うのですが、基本をきっちりおさえておくと、アレンジを広げていける楽しみがあるのも半幅帯です。
基本を練習して、自分にあった帯結びを見つけていけるようになるのでは、と番組を見ていました。
双葉結びの結び方
同じ帯結びを夏川さんが兵児帯で、モデルさんが半幅帯で結んで、違いを見ていました。
その結びの名前は、「双葉結び」という結びでしたが、帯の素材と張りのちがいで、全く違う結びのように見えてしまいます。
「双葉結び」の結び方が詳しく解説されていましたので、私も結んでみました。
これはアレンジがききやく、結びやすいです。
<双葉結びの結び方・自分で結ぶ>
帯の中心にクリップなどで目印をつけ、中心を前の真ん中にします。
手先を肩にあずけておいて、ひと巻きし下線をもって軽く引き締めたら、タレ元を折り上げます。
手先を半分の幅にして、ひと結びします。
クリップをはずします。
手先は反対の肩へあずけて、タレ元を開きます。
タレを逆方向にむけて二ツ山ヒダをとり、手先をおろして結びます。
手先とタレ先に、片ヒダをとって、結び目の下から通します。
長さの調節をしてバランスをみ、羽根の形を整えます。
上線と下線をもって右方向から後ろに回します。
これで完成ですが、脇を少しあげて、前中央を少しおろすと胸がもっときれいにみえます。
後ろの羽根を整えて、結び目の下にのこった帯を、結び目にはさみこむと帯が安定します。
この帯結びのよい点は、どんな年代の方にも合いそうということと、ヒップラインを隠す効果があることですね。
片ヒダをとった手先タレ先がゆれて、リズム感もあるという点もいいところです。
たれ先と手先の長さを調節できるので、ヒップを隠したいなら長くするするとよいですよ。
兵児帯で長くすれば、さらに隠せそう!です。^^
大人の女性は兵児帯をしなかったのですが、結び方が簡単なのと華やかさがあることから、若い女性が好んでするようになりましたね。
兵児帯でこの結びをするなら、蝶に結んで結び目を通すだけでできますよ。
もう一つ紹介されたのは「四葉結び」です。
これはリバーシブル帯の色の違いが鮮明に出て、浴衣との組み合わせが生きる帯結びです。
「四葉結び」(半幅帯)の結び方
手を60センチ残し胴にふた巻きします。
帯幅が二倍になるようタレ先をジグザグにたたみます(びょうぶにたたむ)。
(写真のように)
これを三ツ山ヒダにします。
手先を半分の幅にしておろし、一度からげて引き締め、そのあと帯と伊達締めの間にいれます。
羽根を整えて、右回りで後ろに回します。
出ている手先は、内側へクルクルと巻いて帯の真ん中にしまいます。
こうして手先をしまいこむことで、胴帯のゆるみをなくします。
前側が無地になるようなら、上線を折ってアクセントにし、後ろ帯とのバランスをとります。
上の方にアクセントを持ってくると、脚長効果がありますよ。
リバーシブル帯なら、もう一方の面で結んでみると、また別の表情を楽しめますから、あなたも試してみてくださいね。
さて、次に「羽根のたたみ方」の解説がありました。
一方の柄のみを出し、羽根が2枚できる、巻き込んでたたむ方法。
そして、羽根が4枚でき両面楽しめる、屏風だたみの方法。
この二種類のたたみ方をマスターしておくと、ゆかたに用いられる半幅帯の色鮮やかな色彩を楽しめます。
帯がゆるくなったとき、帯締め利用
そして、帯がゆるくなってしまったときどうしたらいいか?も教えてくださいました。
タオルハンカチなどを俵状にして、背中の胴帯の下から差し入れればいいんです。
他には、帯締めをするのも、すぐにできるゆるみ対処法です。
帯締めといっても、きつく締める必要はなく、胴帯のゆるみが気にならない程度にしめればOKです。
結び目は蝶ちょに結んだり、本結びしたあと、くるくるっと帯締めに絡めたりしてもいいです。
安田多賀子さんは、「リボンを帯締めの変わりに結んでもいいですよ。」とおっしゃっていましたが、これも浴衣ならではの遊び心ですね。
細いリボン、色鮮やかなリボンなどを使ってみてください。
帯締め利用は、胴帯の緩みを最初から取り除いておくことができるので、おすすめの方法です。
浴衣帯は帯の前がシンプルになりがちですが、帯締めで楽しさやおもしろさをプラスして、オリジナリティがだせるので、たった一つでも面白味が味わえます。
浴衣の帯だからこその、思い切った帯「遊び」を、ですね。
半幅帯の扱いに慣れてくると、結び方の工夫が楽しくなるでしょう。
何種類もできるようになると、同じ帯なのにこんなに表情が違うんだわ!という気づきもあって、楽しさ倍増ですよ!
他にも番組では、帯のアレンジということで、「変わり貝ノ口」「片結び」ができあがりで紹介されていました。
最後に安田多賀子さんがおっしゃっていました。
「浴衣だからこそできることがあります。自分の思いを帯で表現できますよ。」と。
自分ですっきと着付けて、自分の好きな帯結びができるようになると、まさしく浴衣美人ですね。
では次回は、第5回「自分でできるゆかたのヘア&メイク」です。
髪の長い人も短い人も、参考になるみたいですよ!完璧美人が目指せそうです。
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