留袖は裾におめでたい模様を大胆にあしらってある着物で、
黒とそれ以外の色で染めた色留袖があり、礼装に用います。
黒留袖は、新郎新婦の母、兄弟、叔母、お仲人さんが着ますが、
ミスの方も、色留袖を着ることができます。
新郎新婦の姉妹で20、30代の方なら色留袖がむしろ優雅でしょう。
結婚式や披露宴では主賓や来賓の女性は、
色留袖がもっとも礼をつくした装いとなります。
ミセスの第一礼装である留袖は、黒地または色地の五つ紋付の留袖です。
その際の紋は染め抜きの日向紋ときまっています。
留袖はいずれも裾模様に、松竹梅や鶴亀を代表とする、
吉祥文様が友禅染めで描かれています。
刺繍や金箔がさらに付け加えられることもあり、
格調高く華やかに作られます。
作られ方は、個人による誂えは、訪問着と同じく、
いったん白生地を仮縫いして、それからどんな模様にするかを打ち合わせして、
制作されるものです。
その後、地を染めて、模様を描いて、
刺繍や金箔などの加工をして、
また出来上がりに仕立てるという作業が行なわれます。
レンタルの留袖の場合は、大方の人に着用してもらえるよう、
だいたい身長150センチ前後から165センチ前後の方が着用できるように、
基本のサイズを用意しているところが多いようです。
それより小さいサイズやもっと大きいサイズについても
用意しているところもありますし、
幅広の方用のものを用意しているところもあります。
たいていは小物も含めて一式をレンタルするところが一般的です。
留袖についている紋は、主に五三桐(ごさんのきり)という、
中央の花が五つ、両脇の花が三つの桐の紋様です。
他にも数種類主流の紋があるようで、
レンタルだとわかってしまうという懸念があるかもしれません。
紋については、歴史のある地域なら詳しい人もありますが、
都心部では自分の紋についての意識も薄く、
レンタルした留袖だから恥ずかしいという考えも薄くなっています。
貸衣裳のお店によっては、別料金で貼り紋といって、
シールのように紋をのせてくれるところもあるようですので、
気になる方は確かめてください。
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