卒業袴(そつぎょうばかま)は、短大や大学の卒業式に着用されるもので、女性には根強い人気が有ります。
袴は、ほとんどの人にとって、人生において一度きりの衣装となると思います。
大学の卒業式は、二十歳前後の初々しい時期です。
これから社会に飛び立つ晴れがましい席に、相応しいものを選んでください。
明治から大正期にかけて、女学校に通えるようになった時期に、女性も袴をはいて、活動的に過ごせるようになっていきましたが、その名残りとして、高学歴の女性のシンボルのように扱われることもあります。
袴をはくときは、着物のおはしょりをおおきくとって、裾を短く着付けます。
袴は丈の調整がきかないので、身長にあわせて選択します。
履物はブーツか草履で、好みの方を選びますが、ブーツの場合は袴の丈を、やや短めに着付ける方が似合うので、袴を選ぶときに、決めておきます。
卒業袴として、袴だけのレンタルもありますし、一緒に着る着物とあわせての、セットでのレンタルも多いです。
セットになっているものは、色柄のバランスも考えてあるので、組み合わせに悩まずにすむのは良い点です。
ご自分のお手持ちの着物があるときは、袴だけをレンタルすればよいので、お値打ちにすみます。
袴にあわせる着物は、本来なら、色無地、小紋、銘仙絣くらいのものがよいと思いますが、ここ10年くらいは、小振袖、中振袖が主流になってきているようです。
振袖を成人式のときくらいしか着ない女性も増加していますので、もう一度振袖が着たい、という思いや、できるだけ華やかに装いたいという気持ちからか、振袖を選ぶ女性が増えています。
小紋や色無地の着物のときには、やや落ち着いた若々しい髪型がよいのですが、振袖にするなら、着物に負けないような、豪華なアップヘアと髪飾りが、やはり合うと思います。
レンタルにあたっては、ヘアのセットと髪飾りがついているものや、草履やバッグの一式までセットされているものなど、実にさまざまあります。
大学を通しての、レンタルの案内があるところもあるようです。
個人で貸衣装を借りるにしても、学校を通じてにしても、袴が必要な時期は、3月に集中するので、夏~秋にかけて早めに申し込むようにすると良いと思います。
着付けもセットになっているのかどうかも、確認しておきましょう。
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