おしゃれ着の着物の着付け法を練習されていてるYさん。
着物は柔らかいクリーム色で、小さな雪輪が散らしてある、とても可愛いデザインです。
前回はお伝えすることが多かったので、一部不明な点があったようで練習に差し支えたようです。
自宅練習でうまくいかなかったところは、
・おはしょりのしょり、下前の扱いがうまくいかずもたついてしまう。
・襟がゆるみやすく見栄えがいまひとつ。
・紐の結びがおなじところに集まって違和感がある。
・名古屋帯のお太鼓の形が整わない。
などの気づきで、今回の練習で解消していきます。
帯は袋名古屋帯で、軽くて松葉仕立てになっています。
帯そのものはとても扱いやすく、軽くて滑りにくいものですので、手順の理解がすすめばたれの出し方、山の作り方も問題なくなるでしょう。
藤の花の緩やかな下がり感が、後ろ姿に映えるので、できれば大ぶりな形をめざしたいです。
着物とお太鼓の二回目の練習では、着物がかなりすっきりと体に密着するようになりました。
おはしょりのバランスもよくなってきました。
今後ご自宅で練習していただくにあたっては、以下の点を特に注意してもらいます。
・バストを平らにする工夫と、長襦袢の襟合わせをダブつかないようにすること。
・ 着物の裾丈が 全体に短くなりがちなのと、 下前が長くなりがちな点。
・ 襟合わせの時下前が落ちてこないようにできるだけ素早く処理する。
・ お太鼓の表が出るよう確認をする。
・ お太鼓のたれ上り方を練習する。
お急ぎの用事もないので、しばらくはじっくり練習してみたいとのことでした。
何度か出来上がりましたら、おばあ様の用意してくださった上質な正絹のお召し物でも、練習してみてくだだいね。
手触りや重さなども違ってきますので、秋の本格的なお出かけまでに慣れておかれるといいと思います。
鮮やかな帯どめ造りのご経験もあり、ご自身で製作したものを、自分で着つけたきもの姿で発表できるようになるといいですね。
(写真は とりあえずこんなふうに出来上がったというのを、お見せするためのものです。
気をつける点を話し合うためのもので、ご自宅での練習の参考にしていただくためのものです。)
ボブスタイルが軽快でお似合いのYさん、お会いできて光栄です。
また熱心にご受講くださいまして、どうもありがとうございました。
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