文化財「結城紬」(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程

文化財「結城紬」(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程

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文化財「結城紬」(ゆうきつむぎ)の特徴と製作工程

結城紬の特徴と製作工程

日本が誇る結城紬(重要無形文化財指定)が出来上がるまでの過程を紹介します。

 

結城紬が作られているのは、茨城県と栃木県にまたがる地域で、下妻市、関城町、結城市、下館市、二宮市、南河内町に点在しています。

 

製作工程は昔ながらの手作業でされていて、糸紡ぎ、絣括り、機織りの三つが昭和31年に国の重要無形文化財に指定されています。

 

この三工程を行ったうえで、幅や長さ、打ち込み数や模様ずれ、など16の項目の検査に合格したものだけが、「重要無形文化財結城紬」の商標を名乗ることができます。

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結城紬の特徴と価値

 

着物愛好家の憧れである結城紬は、非常に手間がかかる昔ながらの製法によって製作されることで、真綿のようなやわらかさと軽さ、ふっくらとした上品な仕上がりが、見るものを魅了します。

 

また皺になりにくいのも結城紬の特徴の一つです。

 

模様は緻密で精巧な亀甲や十字絣で構成されています

 

亀甲、十字の文様が小さいほど、工程は複雑にな価格もあがります。

 

小さな文様であるほど、括りの技術、織り手の技術には高度な技術が要求されます。

 

結城紬は、「三代着て味がでる」というわれるほど、最初は硬さがある着物が徐々に着る人に添い、柔らかさと風合いを増していきます。
素朴さと気品を兼ね備え丈夫で長持ちする点も好まれている理由です。

 

 

結城紬製作工程

 

それでは結城紬の製作工程を、ざっと見ていきましょう。

 

まず繭を湯の中で煮ます。

結城紬の特徴と製作工程

絞ってから、薄く見える糸口に指を入れて少し広げます。

 

中のさなぎと火わをとって、5〜6個を同じようにしてから重ね、こぶしを入れてぐっと広げます。

 

こうして袋のようになった真綿の水気を絞ったら、竿に一昼夜干して乾かします。

 

乾いた真綿は、50枚(約100グラム)で一束にまとめます。

 

真綿は「ツクシ」と呼ばれる竹製の杭にキビガラをつけたものに絡ませて、そこから細く引き伸ばして、つばをつけてはひねるようにして引いていきます。

 

糸状に細く引き出す作業を「糸とり」と呼びます。

 

オボケと呼ばれる丸い桶のなかに、引き出した糸をためていきます。

 

約7日から10日かけて約100グラムの真綿を糸にします。

 

糸100グラムうを1ボッチといい、着物一枚分の糸は7ボッチ必要です。

 

そのため着物一枚分の糸は、早くて一か月半、通常は2か月かかります。

 

 

1ボッチを二括りに巻きあげていきます。

 

巻き上がったものは、竿にとおして下げておき、薄糊をつける工程にまわします。

 

少量の小麦粉を水でといた糊をつけてから、干します。

 

薄く糊をつけるのは、真綿糸を保護し、作業途中での毛羽立ちを防ぐためです。

 

方眼紙に書かれた図案をもとに、この後の作業にはいります。

 

 

経糸(たていと)を整えます。

 

一反分の長さと本数を整える、はたのべと呼ばれる作業をします(整経)のことです。

 

糸を湯で煮込んで、不純部をとってから絞り、無地色に地糸を染めます。

 

染液の中に棒にかけた糸の束を浸して、糸束を回しながら染める位置を変え、約45分間煮染めします。

 

その後絞って、水洗いし、乾かします。

 

経糸をくくる準備では、縦絣糸を一反分の長さの縦絣糸を張りのばして、図案の長さによって調節された枠に巻き取ります。

 

結城紬の特徴と製作工程

立てかけた経枠の糸が動かないよう仮留めをして、図案の絣部分に正確に墨をつけていきます。

 

経糸は枠に巻いたままで、木綿糸でくくっていきます。

 

絣の大きさや太さによって、くくる回数がかわりますが、2〜3回巻いては引き締めて結んでいくのを繰り返します。

 

糸でくくったところは防染され、染まらずに残ります。

 

緯(よこ)絣糸は、糸を張りのばして、棒に巻いた図案の左右の赤い耳印を、白糸でくくった糸端に合わせて、柄部分に墨をつけます。

 

緯糸も同じように、糸でくくって防染します。

 

 

糸は染液につけて15分間染めます。

 

酢酸をいれてさらに30分間染め続けます。

 

防染した際まできっちり染まるように、棒の先に糸束をかけて染液を含ませて、斜めに振り上げては、下の板にふりおろします。

 

そのごさらに煮染めすることで、ムラなく染め上げます。

 

このあと、糸が強いまま織りあがるように、強い糊をつけます。

 

機(はた)にかけると、およそ4万回筬(おさ)が上下することになり、織りあがるまでの毛羽立ちを防ぐためです。

 

これまでの工程の途中で、微妙にずれた絣をきちんと合わせて、糸で仮留めします。

 

地糸と絣糸を図案に添って、順に筬にとおします。

 

筬に通されたままの経糸を、機巻きの台に掛けて巻き棒に巻き取ります。

 

居座り機で織る結城紬は、地糸だけに開口装置の糸を掛けます。

 

 

いよいよ機織りとなります。

 

「居座り機」では、腰で経糸を引き、足で糸口をあけて、大杼で緯糸を打ち込む、昔ながらの機織り法を守っています。

 

絣をあわせながら織り進んでいく、難しい織り方で、絣も模様が細かいほど時間もかかります。

 

一日におよそ30センチほど織ることができるそうです。

 

連日織り続けたとして、一反できあがるのに、約40日かかります。

 

こうして織りあがった反物は、厳重な検査を受け、合格であれば「重要無形文化財結城紬技術保存会」が品質を保証する証紙が貼られます。

 

 

結城紬の特徴政策工程のまとめ

 

結城紬は、昔からの伝統的な製法を守り抜いてきた、重要無形文化財です。

 

幾人もの熟練の技によって支えられています。

 

糸質強靭、染色堅牢、製法精緻、そして雅趣に富むと称されています。

 

結城紬の歴史は奈良時代にまでさかのぼり、奈良の正倉院に保管されいる「あしぎぬ」(結城紬の原型の絹織物)は、茨城県(常陸の国)の特産物として、朝廷に上納されたものです。

 

1500年続く伝統の高度な技術によって、最高の紬として結城紬は愛され続けています。




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